王国(その2) の商品レビュー
両親世代からぽつりぽつり明かされる、大切な忠告をよむこころもち。 人生を、生きる上での呼吸みたいな。 まだわからない箇所はたくさんあるけど、頭の隅に置いとく。最悪になるまえに、思い返せたらいいけど。
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伝えたいところが見えてきたような気がするものの、状況設定にどうも共感できないため、ストンと収まらない。
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1とは雰囲気が少し異なっている。どちらも好き。 人間の弱さ。焦る気持ち。コミュニケーションの暖かさ。そんなものがぎゅっと詰め込まれているのが2じゃないかなぁ。
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再読。 2度目で、ストーリーも知っているのに、読み終わってしまうのが惜しくて、まるで子どもが大好きなジュースをちょびちょび飲むかのように、ちょびちょび読んだ。 「とにかくひとつのことをやるときにはそのことだけをやること。」このおばあちゃんのことばは、生活をあるべき場所に丁寧に戻し...
再読。 2度目で、ストーリーも知っているのに、読み終わってしまうのが惜しくて、まるで子どもが大好きなジュースをちょびちょび飲むかのように、ちょびちょび読んだ。 「とにかくひとつのことをやるときにはそのことだけをやること。」このおばあちゃんのことばは、生活をあるべき場所に丁寧に戻してくれる魔法。
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1とはまた違う視点な感じがした。ゆっくりじっくり読んだよ。このシリーズは、今の私に大事なことが沢山書かれているみたいだ。
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もういい加減よしもとばななは卒業しなきゃ, そろそろ現実と折り合いをつけなきゃいけない年だよ,と 思うんだけど 読むとやっぱり,「いやこの生活でいこう。」と思ってしまう。
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出会った占い師・楓と片岡さんは、フィレンツェに行ってしまうし…。おばあちゃんはマルタ島。 都会で流れるような時間に慣れると共に、大事な何かを忘れて行く…。 つくずく丁寧さを忘れている自分に気付かされます。雫石みたいな力があるわけじゃないけど、「感」が鈍る感じ、すごくわかります。...
出会った占い師・楓と片岡さんは、フィレンツェに行ってしまうし…。おばあちゃんはマルタ島。 都会で流れるような時間に慣れると共に、大事な何かを忘れて行く…。 つくずく丁寧さを忘れている自分に気付かされます。雫石みたいな力があるわけじゃないけど、「感」が鈍る感じ、すごくわかります。 最後のおばあちゃんからの手紙にうるっときました。
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やさしいあったかいふわふわした膜みたいなのに覆われているような世界、に読める。 きっと言葉のせい。
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夢の中では自分の精神だけが自分だ。 だから感情は大きくなったら遠慮なく器からあふれ出してしまう。あふれて、いろいろな気持ちが100倍くらいに増幅されている。そして遠い旅をしてきたように、ただただ心が痛くなってくる。人々のストレスを感じ取らなくてはならない位置にあるのも大変だ。スト...
夢の中では自分の精神だけが自分だ。 だから感情は大きくなったら遠慮なく器からあふれ出してしまう。あふれて、いろいろな気持ちが100倍くらいに増幅されている。そして遠い旅をしてきたように、ただただ心が痛くなってくる。人々のストレスを感じ取らなくてはならない位置にあるのも大変だ。ストレスのある人間が発しているのは本当に毒なんだな、と思った。目に見えないからと言ってあなどってはいけないのだ。そして人はみんな、自分がストレスを抱えて歩いているだけで回りの人を害しているという事実を神経質にでなくって、素直に感じられた方がいい。 人は人に慰められ、力を得ることができる。人間同士だから、誰だって痛いのはつらいから。 大きな本当の目で見れば自分のしたことは絶対に消せないし、今までしてきた仕事や生活の型は必ず体のまわりに残ってしまうのだから、やり直すということは厳密にとっても難しい。だからできれば何事も慎重にやるべきなのだ。 人は永遠に生きるけれど、何も感じない。感じないまま、なんとなくさみしい漢字がして、なんとなくものたりなくて退屈で、そして死んだらそのことはなかったことにしてまた術の中に戻っていって永遠に目はさめない、そう思えた。 人は大変なものや来栖うものや輝いていないもの、うらぶれているもの、生々しいものを見るのを好まないのだ。本当は見たいのだが、みるといろいろと考えてしまうからできれば避けていたいのだ。 人間がどれほど弱いものかは、私も身にしみて知っているし、誰でも一度くらいはおかしなタイミングのせいで何かそういうふうに楽しみます。 この光こそが人間なんだ。人間の本当の姿なんだ。どうしてそんなふうに角新できたのかよくわからなかった。きっと心の目で見れば人間の世界はいつだってこんな風だった。真っ暗な宇宙空間にものすごい数の人間の光がただよい、つながりあい、光っている。ここは生死の区別もなく、大地も空もない。時間というものも存在しない。でも光はある。そのくらいに人間の光は強いものなのだ。
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「好きな人の、生の声にはものすごい力があるんだ・・・・・・と私はがく然としていた。私が思っていたよりもずっと、人の、生の反応だとか、手の感触だとか、表情だとか、声の響きに直接触れることは、すごい力を持っているんだ。」 今回は、物語は余り進まなくって、ひたすら雫石の独白のようにな...
「好きな人の、生の声にはものすごい力があるんだ・・・・・・と私はがく然としていた。私が思っていたよりもずっと、人の、生の反応だとか、手の感触だとか、表情だとか、声の響きに直接触れることは、すごい力を持っているんだ。」 今回は、物語は余り進まなくって、ひたすら雫石の独白のようになっている。 いつの間にか、雫石と同化してしまっている自分がいるから、雫石が考えているのか、自分がそう思っているのか、なんだかだんだん分からなくなってしまう部分もあったりする。 それでも、多くはすとんと私の中に入ってきて、そうだったんだと、新しい気付きを与えてくれる。 その点が、物凄く気持ち良い。 【7/3読了・初読・個人蔵書】
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