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がらくた の商品レビュー

3.4

236件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    74

  3. 3つ

    88

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    6

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2019/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「がらくた」ってなんだ? 絹のような優しい文体で綴られるハードボイルドな恋愛小説。 女だったら美海に嫉妬するほど憧れるのだろうか ? 男だったら柊子の夫に軽蔑と同時に深く感情移入をするのだろうか ? しかしこの物語の主人公はやはり柊子だろう。 人を愛しすぎることはどれほど自分を傷つけてしまう。 自傷愛とも言えるストーリーが江國香織の上質の言葉たちによって綴られる。

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2019/01/05

夫溺愛の翻訳家「柊子」と半分大人の帰国子女高校生「海物」が繰り広げる、アンニュイなムード漂う恋愛小説。日本でいうと昔はやったトレンディドラマ風、洋画で言えばヨーロッパ自由恋愛風な物語のよう。現実世界とは距離感をもたせた作品ですが、繊細な文体で面白かった。赤いボルボ、シャンソンは私...

夫溺愛の翻訳家「柊子」と半分大人の帰国子女高校生「海物」が繰り広げる、アンニュイなムード漂う恋愛小説。日本でいうと昔はやったトレンディドラマ風、洋画で言えばヨーロッパ自由恋愛風な物語のよう。現実世界とは距離感をもたせた作品ですが、繊細な文体で面白かった。赤いボルボ、シャンソンは私も若いころ憧れた。

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2018/12/31

特に何も起こらない。読後感はミミちゃんのちょっとした成長記。江國さんの美しい文体を愉しむ、が正しい読み方なんだろうか。自分は常に何かしらの緊張感を伴って読んだ。なんでだろう。

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2018/12/29

江國香織さんの小説って大人の少女まんがみたいだなーと思う。 ファンタジーっていうか、リアルではない。

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2018/08/28

濃い大人のトーンに透明に近い少女が混ざり合った感じ。 ファンキーなおばあさんが素敵。 ゆったりと観光なしの旅行がしたくなる。

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2018/08/09

柊子さんに寄りすぎてしまって、 とてもそわそわして、ぎゅっとなった。 駅までの道で、 好きな人と会ってすぐの頃、 何度も迎えに行ったことを思い出した。 ドキドキしながら。そわそわしながら。 嬉しいことを悟られないように、 子どもに見られないように。 彼が好きなったのは、いつの...

柊子さんに寄りすぎてしまって、 とてもそわそわして、ぎゅっとなった。 駅までの道で、 好きな人と会ってすぐの頃、 何度も迎えに行ったことを思い出した。 ドキドキしながら。そわそわしながら。 嬉しいことを悟られないように、 子どもに見られないように。 彼が好きなったのは、いつのわたし 今じゃないの

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2018/06/12

思ったことを好きな人に素直に言える可愛い美海ちゃんがとっても良かった。小説だからすんなり入ってくるけど実際に居たら理解不能な柊子さん。

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2022/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 だいぶ前に買って、そのまま放置していた本。  こういう純文学的な本を読みたくなることもある。  というわけで、読んでみたのだけれど、まあ「娯楽小説」。  そこから得るものも何もない。しいて言うなら怠惰と嫉妬と大人のずるさと捻じれた愛を感じることができるのかなあ……という小説。  物語は夫のことが大好きな女の人が、15歳の美しい少女を海外旅行先で見つけ、そこから入り組んだ人間関係が始まる……という感じの話でした。  最後には夫と女の子の関係が出来上がってしまうのだけれど、たぶん、それは主人公の女性からしたら予想の範囲内のことで、そういうことも含めて愛のスパイスなんだ、と話すんだろう。  本当はそうじゃなくても。  そういう大人な恋愛でした。  人間なんてしょせん理解しあうのは難しくて。  お互いを維持するためには、ちょっとずつの余裕と、ずるさが必要。  でもなくてもいいよ、という娯楽なお話。  そういうのをお求めの方にはオススメします。

Posted byブクログ

2018/01/31

乾いて硬くなった足の裏みたいな大人の世界に、瑞々しい少女の存在。あの一瞬しかない生命力ままの10代の頃に、外見的美しさまで持っていたら最強だわね。 するするっと読めてしまう楽しい小説でした。

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2018/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「おっ、あれはまちがいなく、僕の好きな柊子だ」もしも原さんが私の目の前に現れたら。魅了されてしまうかもなぁ。 「会いたい」は、言うのではなく、言われたい言葉。その気持ちがとても理解できてしまって、思わず唸った。 原さんは「野暮ったい」カウチンセーターを、「とてもいいよ」と言う。野暮ったいと言ったこともきちんと覚えている上で。 同年代の中では浮いていて、大人びている美海が、大人たちの世界に入れば「可愛がられる」「庇護される」存在になっていて、どれだけ入り込もうとも100%入り込むことはできない。原さんだけがその一線を越える。亘くんはそんなこと絶対にしないと思う。 あ、でも原さんと亘くん、どちらとデート(恋人同士でなくとも、男女が約束をして二人で会う以上、そう呼べるんだって)したいかと聞かれると、私は亘くんと焼肉が食べたいです。

Posted byブクログ