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がらくた の商品レビュー

3.4

236件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    74

  3. 3つ

    88

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2021/02/06

好きって付き合うって何なんか分からん と友達に相談したら、持ってた本を貸してくれた 読書習慣のない私は読むのになかなか時間がかかってしまった 色々な考え方があるし、大人って、人間って、自分が思ってるより綺麗なものじゃないし、理想はあっても正解はないし、なにを思おうが自由だなと思っ...

好きって付き合うって何なんか分からん と友達に相談したら、持ってた本を貸してくれた 読書習慣のない私は読むのになかなか時間がかかってしまった 色々な考え方があるし、大人って、人間って、自分が思ってるより綺麗なものじゃないし、理想はあっても正解はないし、なにを思おうが自由だなと思った

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2020/11/28

後半にかけて美海の行動や思考に共感を覚え恥ずかしくなった。彼女は同年代の子らと関わることをせず周りの様々な大人と関わるがまだその何処にも居場所は得られない。関われているようでそうではない。大人たちにとって彼女はあくまで珍しいお客様。同等ではない。 ただ面白いことに大人達からしてみ...

後半にかけて美海の行動や思考に共感を覚え恥ずかしくなった。彼女は同年代の子らと関わることをせず周りの様々な大人と関わるがまだその何処にも居場所は得られない。関われているようでそうではない。大人たちにとって彼女はあくまで珍しいお客様。同等ではない。 ただ面白いことに大人達からしてみれば彼女にも羨ましく思える部分があり、そこが魅力ではある。 美海と自分に共通点がみえた時に、柊子さんのようになりたいと思ったけれど、大人である彼女にもコントロールしようのない矛盾があり、結局どっちもどっちなのかなと思った。 原さんの矛盾ももっと見てみたい気がした。

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2020/10/18

江國さんの作品の持つ空気感がとても大好き。柊子さんと原さん夫婦みたいな、これほどまでに情熱的な夫婦って有り得るのかしら?って思いながらも憧れてしまう。そこに真っ直ぐで美しい15歳の美海が現れます。 年齢も職業も、学生だということも関係なく人間としての部分でそれぞれに惹かれあう3人...

江國さんの作品の持つ空気感がとても大好き。柊子さんと原さん夫婦みたいな、これほどまでに情熱的な夫婦って有り得るのかしら?って思いながらも憧れてしまう。そこに真っ直ぐで美しい15歳の美海が現れます。 年齢も職業も、学生だということも関係なく人間としての部分でそれぞれに惹かれあう3人模様。 3人とも、そして柊子さんの母の桐子さんも実に魅力的です。 2010/7/11

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2020/04/09

江國香織さんの小説は定期的に読みたくなるので、その度に未読のものを探して読むのだけど、読後は「やはり、江國ワールドである」と思う。 物語の内容はよくよく考えてみるとけっこう気持ち悪いというか、嫌悪感を感じる部分もあるはずなのに、文章が生々しくないせいか、その要素が薄まってしまうの...

江國香織さんの小説は定期的に読みたくなるので、その度に未読のものを探して読むのだけど、読後は「やはり、江國ワールドである」と思う。 物語の内容はよくよく考えてみるとけっこう気持ち悪いというか、嫌悪感を感じる部分もあるはずなのに、文章が生々しくないせいか、その要素が薄まってしまうのかもしれない。 これがもっと情緒あふれるタイプの文章を書く作家の小説なら、感じることもだいぶ違う気がする。 主人公は45歳の翻訳家・柊子と、15歳の美海。 2人は旅先(柊子は母と、美海は父と)の南の島で知り合い、帰国してからも度々顔を合わせる仲になる。 柊子は夫を愛しているし、夫も柊子を愛しているけれど、夫婦はそれぞれ奔放な異性関係を持つことを受け容れあっている。 いつしか、柊子と夫、そして美海の3人で食事などをともにすることが増えてゆき、柊子の夫と美海は親密になってゆく。 美海はとても魅力的な少女だ。容姿は美しく、群れたり迎合したりするタイプではないため学校では浮いているけれど、その分大人びていて、自分よりも年齢がずっと上の人たちに囲まれていても物怖じしない。 大人の中にいると子どもである自分をわきまえているように見えて、時々大人を翻弄するような行動に出たりもする。 柊子は本来は嫉妬深い女なのだけど、夫の奔放さを受け容れることで夫を繋ぎとめているような印象を受ける。 そして嫉妬深いわりには、どこか抜けているというか、人を信じすぎているところがある。 自然と大人に紛れて、自然と大人たちに大人の世界を味わわせてもらうことが日常になってゆく美海は、果たしてどんな大人の女性になるのだろう、と考えた。 学校だとか友だちだとかを全く重要視していない彼女が、年相応の生活を大事に思うときが来たりするのだろうか?と。 にしても、柊子の夫の罪悪感のなさが一番怖い。いろいろとナチュラルすぎて、そういう風に生きている人、を受け容れるしかないみたいに思えてくる。 こういう男を好きになってしまったら大変だ、と思いつつ、こういう男って魅力的でもあるんだよなぁ、なんて。 常識的な人物がほぼ出てこない世界を一定期間読んでいたら、これが当たり前のような不思議な気分になってしまった。江國マジック。

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2020/03/21

まだ三月だというのに海辺の日差しはとても強かった。白っぽくて刺すような太陽の光。肌がじりじりと焼けていくのが分かった。コンクリートの大きな段々に腰掛ける人の中には日傘を差す人も多く、自分も次は日傘を持ってこようと思った。次がいつになるか分からないけれど。前来たのは去年の夏だった。...

まだ三月だというのに海辺の日差しはとても強かった。白っぽくて刺すような太陽の光。肌がじりじりと焼けていくのが分かった。コンクリートの大きな段々に腰掛ける人の中には日傘を差す人も多く、自分も次は日傘を持ってこようと思った。次がいつになるか分からないけれど。前来たのは去年の夏だった。夜、ライティングを見たのを覚えている。黒のサマーニットにジーンズで、白い皮のサンダルを履いていた。 はしゃぐ子供たちの声を聞きながら、砂浜に座り込んで文庫本を開く。物語も海辺で始まった。

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2019/11/04

45歳で翻訳家の柊子は、母の桐子とともに訪れた海外のリゾート地で、15歳の美海という少女に出会います。帰国後も美海はしばしば桐子の家を訪ね、柊子の夫である原武男と二人で会うようになっていきます。 「解説」の嶽本野ばらが述べているように、読者ははじめエキセントリックな母親と奔放な...

45歳で翻訳家の柊子は、母の桐子とともに訪れた海外のリゾート地で、15歳の美海という少女に出会います。帰国後も美海はしばしば桐子の家を訪ね、柊子の夫である原武男と二人で会うようになっていきます。 「解説」の嶽本野ばらが述べているように、読者ははじめエキセントリックな母親と奔放な夫に取り巻かれながらも自分の位置をうしなわない柊子の立場から読んでいましたが、当初はミステリアスな美少女というキャラクターづけにすぎなかった美海の内面をていねいに追いかけるストーリーをたどっていくうちに、彼女の存在にすこしずつ厚みが感じられるようになり、しだいに美海が物語の主役となっていきます。 登場人物の性格造形がいささかキャラクター的な作り込みになっていることは否定できないように思いますが、個人的にはこのくらい作品世界の特徴が明確な小説はけっしてきらいではありません。

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2019/10/13

江國さんの小説のこういう人たちのことが分かってしまうような気がして、魅力的に映ってしまう。この価値観に近いところに戻りたがってる自分もまったく成長していないけれど、それを棚に上げれば彼女の作品はそういうところが罪だな、と思う。

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2019/04/30

さらさらと流れていくようなお話でした。 恋愛でもないような…原さんと柊子の夫婦に、出会っては通りすぎていく、そのある一時を垣間見たような。 あまり好きな登場人物もいなかったのですが、桐子さんはとても好きです。気難しそうだけれど話してみたいです。

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2019/04/07

通勤途中に、大切に少しずつ読んだ。 言葉一つ一つ、場面一つ一つが心地よくて、 雨の日にしっとり読みたい作品。 柊子さんの暮らしがとても理想的だった。 母の部屋の隣に事務所を構え、週の大半母と食事し、時々夫に呼ばれると、食事を一緒にとったり、お酒を一杯飲んだりする。 夫のことが大...

通勤途中に、大切に少しずつ読んだ。 言葉一つ一つ、場面一つ一つが心地よくて、 雨の日にしっとり読みたい作品。 柊子さんの暮らしがとても理想的だった。 母の部屋の隣に事務所を構え、週の大半母と食事し、時々夫に呼ばれると、食事を一緒にとったり、お酒を一杯飲んだりする。 夫のことが大好きだけれど、誰かと関係を持ってもそれを咎めたりしない。 とても自由で、とても優雅で、ちょっと変わっているけれど、とても素敵。 一緒にいる人を大切にしたりとか、食事を大切にしたりとか、旅行で非日常を味わったりとか。日々あくせくしていない生活の描写が大好き。

Posted byブクログ

2019/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文体が好き。 言葉のチョイスが独特で、 よくその言葉を見つけて当てはめることができるよな、と。 内容は正直好きじゃないけど。 15の女の子と寝ちゃう夫なんて最悪だもん。 他の女と寝てもいいけど、 やっぱ未成年はやめてほしい。

Posted byブクログ