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スギハラ・ダラー の商品レビュー

3.2

29件のお客様レビュー

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2018/10/28

・前作「ウルトラ・ダラー」のコンビがまた活躍!というような帯なんだが、相変わらず「インテリジェンス」小説なので、イマイチ地味。ただし、そこで披露されている歴史の裏側の描写や、現在進行形と思われるインテリジェンスの片鱗については、一つ一つが面白い。特に、終盤で語られるオバマを狙う黒...

・前作「ウルトラ・ダラー」のコンビがまた活躍!というような帯なんだが、相変わらず「インテリジェンス」小説なので、イマイチ地味。ただし、そこで披露されている歴史の裏側の描写や、現在進行形と思われるインテリジェンスの片鱗については、一つ一つが面白い。特に、終盤で語られるオバマを狙う黒い悪意、というのは、手嶋さんがラジオ番組の中でも言及していたことなので、かなり現実性の高いインテリジェンスなのかも知れない。 ・スティーブンもマイケルも、そこそこ魅力的だけど、「またこの二人の活躍が見たい!」というほどの動きがないんだよなあ、何と言っても頭脳プレイだから。この辺りはアクション映画好きな単純な自分には、ちょっと物足りないところ。 ・ソフィーの人生については、もう少し語ってほしかったかも。なお、タイトルの割には杉原千畝に関する描写がちょっと少なくい印象。 ・それにしても、手嶋さん自身は北海道出身なんだが、前作でも今作でも、妙に関西弁のおっさんが活躍と言うか魅力的に書かれてるなあ。

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2016/05/14

読み始めてすぐ既読本だったことに気づく。 が、杉原千畝を少し読んだあとだったので、また違う気持ちで読めた。 まったく知らない市場の世界のお話しにも改めて驚くが、主人公をとってもダンディに描写しようとするところが、手嶋龍一さんのテレビでの真面目な話しぶりと何かギャップがあって、そ...

読み始めてすぐ既読本だったことに気づく。 が、杉原千畝を少し読んだあとだったので、また違う気持ちで読めた。 まったく知らない市場の世界のお話しにも改めて驚くが、主人公をとってもダンディに描写しようとするところが、手嶋龍一さんのテレビでの真面目な話しぶりと何かギャップがあって、それも少し楽しめる。

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2017/11/09

先日映画にもなった杉原千畝のエピソード。 杉原は外務省の諜報員の役目を担いながらも、 ナチスのユダヤ人迫害に憤慨し、 彼らの国外脱出のために日本へのピザを発行し続けました。 彼によってナチスの手から逃れられたユダヤ人たちは数多く、 スギハラの名前は ユダヤ人たちの間では救世主のよ...

先日映画にもなった杉原千畝のエピソード。 杉原は外務省の諜報員の役目を担いながらも、 ナチスのユダヤ人迫害に憤慨し、 彼らの国外脱出のために日本へのピザを発行し続けました。 彼によってナチスの手から逃れられたユダヤ人たちは数多く、 スギハラの名前は ユダヤ人たちの間では救世主のように知れ渡っているそうです。 この作品は杉原のことを織りまぜながらも、 杉原によって日本へ逃れられたユダヤ人の少年アンドレイと 孤児の日本人の少年松山雷児との友情が中心になっていました。 1939年、アンドレイと雷児、 それにアンドレイと一緒に逃げて来た美少女ソフィアの3人は 太平洋戦争が間近にせまる 日本の神戸の地でささやかな友情を育てます。 やがてそれぞれの運命に従って アンドレイはアメリカへ渡り、ソフィアは上海へとのがれます。 雷児はソフィアを守るために、単身上海へと渡りました。 それから物語は2008年にまで飛躍します。 アンドレイと雷児、2人は国際金融の世界を生き抜いていました。 北朝鮮の偽ドル札を暴いたスティーブンらは 株式市場が大暴落するたびに、 その裏でうごめく黒い影に気が付きました。 彼らの運命の糸は2008年秋、リーマン・ショックで交差することに・・・。 神戸で培った少年たちの友情が、 年月を経て経済界の裏に影を落とします。 経済の仕組みなどに疎い私には 少し難しい話の流れとなりましたが、 幼い頃からの少年たちの友情が大きく育っていたことに 驚きと安堵感を持ちました。 知っている名前と地名も出てくる小説でしたが、 経済小説はやはり難しいなぁというのが正直な感想です。

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2015/01/25

スターリンの鉄の統制下にあった赤軍の動きは深い霧に隠されていた。それだけにソ連の軍事情報は日本の軍部にとってはいかなる手段を弄しても入手したいものだった。情報の世界は等価交換が原則。ポーランド秘密情報部は選りすぐりの対ソ、対独情報を杉原に提供する、その見返りに杉原はポーランド国世...

スターリンの鉄の統制下にあった赤軍の動きは深い霧に隠されていた。それだけにソ連の軍事情報は日本の軍部にとってはいかなる手段を弄しても入手したいものだった。情報の世界は等価交換が原則。ポーランド秘密情報部は選りすぐりの対ソ、対独情報を杉原に提供する、その見返りに杉原はポーランド国世紀ユダヤ難民に第三国へ渡航する道を開いてくれる。 愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ。自らの想像力をはるかに超える自体は将来必ず起きる。それに応える人材こそが国家の安寧を保証する。 強制収容所は、力の信奉者に変えた。どうしてユダヤ人は敢然と武器をとり組織的に抵抗を試みなかったのだろうか。 ナチスとソ連、wつの全体主義を相手にポーランド国家のインテリジェンスネットワークはしたたかに渡り合っていた。情勢が酷烈であればあるほど、その祖s木は試練に耐え抜き、たくましくなっていく。 わが力の源はおのが弱さの中にあり、この言葉を心の中で朗読していれば、いかなる苦難にも立ち向かえそうな気がした。

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2014/08/01

ストーリーがなかなか面白いです。一気に最後まで読みきりました。 世の中を動かすお金の裏の一面を見ることが出来る、深みのある小説だと思います。

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2014/01/13

ウルトラ・ダラーと似た感じの話ではあるが、ややまとまりに欠ける印象がある。ストーリーにスピード感が無く、前作ほどの面白さは感じない。

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2012/10/24

サスペンス系、世界史ベースのフィクションです。面白い。だけど、作者が年配なので古い言葉が多くてスラスラと読めないのが難点。自分のボキャブラリーが足りないのが悪いんですけど。

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2012/10/03

前作ウルトラ・ダラーに続くインテリジェンス物です。前作に比べると引き込まれ感は少なかって残念。結末が途中でみえてしまいました。 前作とは全くの別物と思ってください

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2012/07/07

デビュー作が最高傑作になるパターンか。ずいぶんとやっつけた感がある。ネタの密度もさることながら、小説としての練り上げが相当に不足している。成功したことで読者を舐めたのではないか。

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2012/02/12

第二次世界大戦中に難民とならざるを得なかったユダヤ人たちが、戦後、世界中に張り巡らされた彼らのネットワークによる情報で経済界を席巻する存在となるワケなのだけれども、そもそも彼らが生きのびることができたのは、ものすげえアタマのいいニッポン国領事館領事代理、杉原さんっていうおじさんに...

第二次世界大戦中に難民とならざるを得なかったユダヤ人たちが、戦後、世界中に張り巡らされた彼らのネットワークによる情報で経済界を席巻する存在となるワケなのだけれども、そもそも彼らが生きのびることができたのは、ものすげえアタマのいいニッポン国領事館領事代理、杉原さんっていうおじさんによる計らいが大きかったのですよ。ということがハナシのさいしょのほうに書いてあったので、タイトルからしてその杉原さんの存在が現代の経済社会にも影響を与えているというようなハナシかと想像しながら読みすすめていったのですが、このおじさんが、「たくさんのビザにサインするの疲れちゃったからゴム印つくってぺたぺた押そうぜ。」って言ったら、おじさんが転勤していってからあとも、そのゴム印で偽造した許可証でユダヤ人たちがロシアからばんばん出国できたので命がたすかりました。っていうココロアタタムル、オイオイおめえホントにアタマいいんかよ的なお役所シゴトエピソードだけを残して以降、まったく出てきませんでした。 (ジッサイには6000人のユダヤ人を救った人物として、いまも世界から尊敬されてるおじさんですが。) あとはもう現代のハナシになって、なんかおカネもちのイギリスのヒトが金沢で美人の芸妓さんといい仲になって「ホ~レホレ好きなモン買っちゃるぞ。おれなんか衝動買いで競馬ウマ買っちゃうモンね~。」みたいなしょーーーもないハナシが延々とつづけられているだけで、経済に明るいヒトがコレでどれくらいたのしめるのかはしりませんが、アッタマのわるい私なんかはなんにもオモシロくなかったデス。 2ページくらい読んだらすげえ眠くなるので、おかげで読むのに2週間くらいかかっちまいました。 おおハズレ。 http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1530.html

Posted byブクログ