ボクハ・ココニ・イマス の商品レビュー
■消失刑...そもそもの設定が絶妙。最初は「なーんだ透明人間ものかぁ...」って思ったんだけど、そこに置かれた主人公の心の襞や希望と絶望といったものが混ぜ込まれていて、色んなことを考えながら読めた。 ■そして後半...そこに居ないことにされ見捨てられていく事実。そんな状況の中で...
■消失刑...そもそもの設定が絶妙。最初は「なーんだ透明人間ものかぁ...」って思ったんだけど、そこに置かれた主人公の心の襞や希望と絶望といったものが混ぜ込まれていて、色んなことを考えながら読めた。 ■そして後半...そこに居ないことにされ見捨てられていく事実。そんな状況の中でココロのよりどころになる少女との出会い。 ■なんか気持ちがホカっと暖かくなるような作品。最後の最後で思わず胸を撫で下ろしてニッコリしてしまうよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
梶尾さんの初読。 文章は読み易くラストまでスラスラ読めましたし、設定として面白いとは思うのですが、何となく煮え切らない感がありました。 また、ラストで克則が生きていて石を積みに来たことを思わせる描写がありましたが、今後菜都美と意志を通わせることは叶わず、故障したバニッシングリングをつけたまま生きていくのかと思うと救いはあるのか!?と遣り切れない感じです。
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ラストの方で、菜都美さんを救出しようとしている間は、一生懸命に行動しているので、孤独など考える間も無いのでしょうが、消失刑の受刑中の孤独や、その後のバニッシング・リングが故障してからの孤独と絶望感に本当にはらはらさせられました。孤独とは・・・考えさせられました。他の作品も読...
ラストの方で、菜都美さんを救出しようとしている間は、一生懸命に行動しているので、孤独など考える間も無いのでしょうが、消失刑の受刑中の孤独や、その後のバニッシング・リングが故障してからの孤独と絶望感に本当にはらはらさせられました。孤独とは・・・考えさせられました。他の作品も読んでみたくなりました。
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浅見克則は,懲役刑の代わりに試験運用中の消失刑を選択する。 行動の自由はあるが,他人からは見えず,他人に話しかけたり 手紙を書いたり,テレビを見たりすることはできないという。 読みやすいが, 主人公が刑罰を受ける原因が,飲んで他人を殴って半死半生にした, というのは共感できない...
浅見克則は,懲役刑の代わりに試験運用中の消失刑を選択する。 行動の自由はあるが,他人からは見えず,他人に話しかけたり 手紙を書いたり,テレビを見たりすることはできないという。 読みやすいが, 主人公が刑罰を受ける原因が,飲んで他人を殴って半死半生にした, というのは共感できないし,起こる出来事もやや唐突。
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新規開拓作家だったのだが。。。 あんまり、好みではなかった。 着想自体は自分の好むところなのだが、 結局この刑がどこに向かうのか、 というところが描かれていてほしかったのだが。 主人公の個人の掘り下げに向かってしまったが、 「いや別にそれいいから」という感じ。 とはいえ、最後...
新規開拓作家だったのだが。。。 あんまり、好みではなかった。 着想自体は自分の好むところなのだが、 結局この刑がどこに向かうのか、 というところが描かれていてほしかったのだが。 主人公の個人の掘り下げに向かってしまったが、 「いや別にそれいいから」という感じ。 とはいえ、最後まで息をつかせず読みきらせる筆力はある。
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人から認識されなくなる刑、それが消失刑。 見えないだけでは、と思いきや、思った以上に恐ろしい刑。 自由と引き換えに失ったものは、かなり大きいです。 刑期までどのように過ごすのか。 それが綴られていくのかと思いきや…途中(?)から現実味が薄く…。 それまでは、どれほど孤独で辛いも...
人から認識されなくなる刑、それが消失刑。 見えないだけでは、と思いきや、思った以上に恐ろしい刑。 自由と引き換えに失ったものは、かなり大きいです。 刑期までどのように過ごすのか。 それが綴られていくのかと思いきや…途中(?)から現実味が薄く…。 それまでは、どれほど孤独で辛いものか 分かりやすく想像しやすくでしたが 後半のあれは…どうなのでしょう? 希望、はありそうですけど、あのまま、ですか?? それをいうなら、刑自体が現実味がないですけどw これは凶悪犯罪者に服役させると、それはそれで大変かと。 いやでも刑期が長いので、それまでにやつれてる?? しかし、モニターとはいえ、一体建物と人は どこへ行ったのでしょう? 輪っかの具合は?? その辺りが気になります。
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此処に確かに存在するのに、誰にも見えず誰とも話せない--そんな”消失刑”があったら、というお話。よく考えたら非常に切ない刑罰ですよね…こんな経験をしたら確かに人間性も変わるでしょう。 設定としては面白いんですが、どうもいまひとつ主人公の切羽詰った感情が胸に迫ってこなかったのは、細...
此処に確かに存在するのに、誰にも見えず誰とも話せない--そんな”消失刑”があったら、というお話。よく考えたら非常に切ない刑罰ですよね…こんな経験をしたら確かに人間性も変わるでしょう。 設定としては面白いんですが、どうもいまひとつ主人公の切羽詰った感情が胸に迫ってこなかったのは、細切れに読んでたからなのか…? ☆3.5
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タイトル通りの内容でした ちょっと切なかったですけどね 見つからないまま「なにかある」感じでずーっとなのかなぁと あぁー
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透明人間となる消失刑。カジシンらしく発想はオリジナリティに欠けるが、うまく料理している。甘く、優しく、ただし弱い。まぁ、SFで娯楽作品だから、これでいいんだろうなぁ。それでも孤独と世相を反映した犯罪など頷かせるテーマも含む。熊本の人には、情景も浮かぶだろうし。まぁ、出来たら、もう...
透明人間となる消失刑。カジシンらしく発想はオリジナリティに欠けるが、うまく料理している。甘く、優しく、ただし弱い。まぁ、SFで娯楽作品だから、これでいいんだろうなぁ。それでも孤独と世相を反映した犯罪など頷かせるテーマも含む。熊本の人には、情景も浮かぶだろうし。まぁ、出来たら、もう少しハッピーエンドにして欲しかった(笑)
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人との繋がりを機械的に絶たれてしまうという消失刑。なんだかこの作者の作品の中ではちょっと殺伐としてたかなぁ。悪女に対しての扱いがひどすぎ。最後のシーンについても、私としては違うシーンを期待していたのに…
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