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障がいがあるといわれたら の商品レビュー

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2014/07/26

授かったわが子に障害があるとわかった親、障害をもつ子やその親と接した経験の浅い教育者や支援者などに向けて、その不安を和らげ、気持ちに寄り添い、一緒に子どもの育ちを見守るスタートラインに立とうよと語りかける本である。 悩みの質問に答える形で、平易な言葉でつづられており、また、実際...

授かったわが子に障害があるとわかった親、障害をもつ子やその親と接した経験の浅い教育者や支援者などに向けて、その不安を和らげ、気持ちに寄り添い、一緒に子どもの育ちを見守るスタートラインに立とうよと語りかける本である。 悩みの質問に答える形で、平易な言葉でつづられており、また、実際に障害のある子どもとともに二人三脚で歩んでこられた保護者の声などもいくつも紹介されていて、励まされるだろう。 健常者中心の社会や意識の在り方の問題も考えさせられる。 ただ、現実に突然わが子の障害に直面した親が、障害に向き合い、受け入れて前を向いて進めるようになるには、それなりの時間がかかる。そして実際にこの本を手にし中身に共感できるのは、すべて受容できるようになってからかもしれない。 それでも、ここに書かれていることには、何かしらの生きづらさを抱えた子どもたちを見守るすべての基本が詰まっていると思うし、実際にそんな子どもたちと関わる機会がない人にこそ読んでもらえたら、充分にその役割は果たすのではないだろうか。 ひとつ気になったのは、様々な障害が存在する中、きこえにかかわる障害についての記述だけが極端に多いこと。 執筆者の一人が、聴覚障害児の親でろう学校の教員であるせいもあるだろうが、少しバランスに欠ける気がした。

Posted byブクログ