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竜の涙 の商品レビュー

3.6

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2019/11/10

心がほっこりする。 疲れてて、難しい文章や、サイコな推理小説という気分ではないそんな時にピッタリな本。 こういう行きつけのお店がほしいなあ。

Posted byブクログ

2018/10/17

作中にある言葉のように背伸びがなくて、身近に感じられる雰囲気に安心して肩の力を抜いて読んでいたら、一章から書かれていたことに最後の章で急に苦しくなった。女将とは別の主人公のように丁寧に描かれて常連になった有美に突き付けられた初期の乳癌の確定と、お店の閉店が、どちらも寄り添い過ぎて...

作中にある言葉のように背伸びがなくて、身近に感じられる雰囲気に安心して肩の力を抜いて読んでいたら、一章から書かれていたことに最後の章で急に苦しくなった。女将とは別の主人公のように丁寧に描かれて常連になった有美に突き付けられた初期の乳癌の確定と、お店の閉店が、どちらも寄り添い過ぎて凄く胸をつかれた。そこまで入り込んでいる自覚がなかったから少し驚いた。ただ美味しくて変わらないままではいられないんだなあ。。有美が今後も大丈夫なことを心から祈りたくなったし、お店は別の場所でまたやるということにとても嬉しくなった。

Posted byブクログ

2016/02/27

ストーリー  ★★★☆☆ 美味しそう度 ★★★★★ しっとり度  ★★★★☆ 東京・丸の内にひっそりとある『ばんざい屋』。 女将の作る京おばんざいを求めて、今夜はどんなお客が来るのだろうか? 美味しい料理を肴にして、サラリーマンやOLが抱える悩みに、女将が耳を傾ける短編集。 ...

ストーリー  ★★★☆☆ 美味しそう度 ★★★★★ しっとり度  ★★★★☆ 東京・丸の内にひっそりとある『ばんざい屋』。 女将の作る京おばんざいを求めて、今夜はどんなお客が来るのだろうか? 美味しい料理を肴にして、サラリーマンやOLが抱える悩みに、女将が耳を傾ける短編集。 これといった大きな事件が起こるわけではなく、しっとりとした大人の雰囲気が漂う物語です。 聞き手にまわる側の女将にも、複雑な過去があるようで、時折そのエピソードも出てきます。 季節の移ろいと共に変わる、女将のオリジナルメニューはどれも美味しそうで、お腹が空きます。

Posted byブクログ

2015/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった。 表紙と題名から、なんかこう、ハードボイルドっぽい感じの内容かと思った(ばんざい屋ってなんか万歳する変わった商売なのかと)ら、まったく違った。 おばんざいのばんざいだった。 おんなじこと作中人物が言ってたのが笑えた。 ひとつの店に集まる人々の それぞれの事情、こころうちが、語られ、重なって、 すこーし切ない、ほんのりあったかい感じ。 すわストーカーか、のお話での女将さんの見解には ちょっぴり安楽椅子探偵風味もあり。 そしてその女将さんの過去にはなにかあったようだなあっと思っていたら、どうやら前作があるよう。 清水さんとの出会いの話なのかしら?? にしても都会で1人で女が働いているとどうして みんな苦しそうな感じになるのか。結構ステレオタイプだよなあ。小説でもドラマでも。女だから苦しいのか?1人だから苦しいのか? こんなばんざい屋があったら、私も行きたいなあ。 ああ、日本酒いいっすねえ。

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2015/07/04

京都のおばんざいを出す「ばんざい屋」。 前作同様、ばんざい屋を訪れる人々と女将との話。 こんなお店が近くにあれば、 自分ももう少し素直に、ラクに生きられるのかな?

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2015/06/11

すっかり「ばんさい屋」は脇役になってしまった。 広告代理店中堅どころで働く川上有美を軸に話がすすむ。 いるいるこういう臨戦態勢の人って。 側から見ると痛々しい意地っ張りがちょっとの掛け違いを生んで、それが育って自分の首をしめていく。彼女への側面からの視線が語られることで救われるけ...

すっかり「ばんさい屋」は脇役になってしまった。 広告代理店中堅どころで働く川上有美を軸に話がすすむ。 いるいるこういう臨戦態勢の人って。 側から見ると痛々しい意地っ張りがちょっとの掛け違いを生んで、それが育って自分の首をしめていく。彼女への側面からの視線が語られることで救われるけれど。 脇役とはいえ、ばんさい屋にも分岐点が訪れる。 迷いつつ「真心だけを包丁と共にこの手にそえていれば、何も怖くない。」と今日も美味しいそうなおばん菜を丁寧に作る。 季節を先取るのではなく、行く季節を惜しみ楽しむ料理っていう視点が素敵だった。 清水さんとすでにそんな関係に?とニヤニヤしつつ女将が幸せそうなのも嬉しい。

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2015/05/08

(収録作品)竜の涙/霧のおりてゆくところ/気の弱い脅迫者/届かなかったもの/氷雨と大根/お願いクッキー

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2014/12/07

久しぶりに読んだけど、やっぱり出てくる食べ物が美味しそうで幸せな気持ちになった。これドラマ化したら地味だけどひそかに人気になりそうな気がするんだけどなぁ…一話完結型ミステリだからうまくいきそうな気が。でもおかみさんのキャスティングが難しいかも;^_^A 心に残ったのはこの一節。 ...

久しぶりに読んだけど、やっぱり出てくる食べ物が美味しそうで幸せな気持ちになった。これドラマ化したら地味だけどひそかに人気になりそうな気がするんだけどなぁ…一話完結型ミステリだからうまくいきそうな気が。でもおかみさんのキャスティングが難しいかも;^_^A 心に残ったのはこの一節。 「納豆や大根を知らない世界で育った人とわかり合おうとするのに、過去にこだわっていても仕方がないのだ。なぜ納豆の美味しさがわからないのか、なぜ大根の素晴らしさが理解できないのかと相手を訝しむことに何の意味もない。大事なことは、互いのことは何も知らない同士、ひとつずつ知っていこうと努力する姿勢だ。過去にこだわっても得られるものはない。」p.197

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2014/08/16

こういうお店を、ずっと探してたんです! 女性1人でも入れ、美味しいおばんざいを 食べながらまったりできるお店。。 読んでると、心の奥底まで 温かい気持ちになれました^ ^

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2013/12/21

これまでの人生にいくつも訪れ、去って行った転機。そのたびにくるくると全身を竜巻のような風にまかせ、翻弄され、それでも死ぬことはできずに生き続けて、今ここにこうして立っている。また風が吹いた。それだけのことだ。少なくとも今度の風は竜巻ではないと思う。

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