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人生を変えた時代小説傑作選 の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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2021/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作家陣を見て何となく予想はできていたけど、山風の作品が救いがなくてとても山風だな、と思った。松本清張の作品もどんでん返しといえばすごいどんでん返しだった。

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2020/08/30

時代小説って剣豪が出てくる、と云う偏ったイメージがあったけど、当然そんな事は無いわけで、見事にその勝手なイメージを覆されました。 それでも、一番は「麦屋町昼下がり」なんだなー。

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2020/04/11

直木賞受賞作家の山本一力、俳優と言うより私にとってはアタック25の名司会者の児玉清、文芸評論家の縄田一男。とんでもない読書量を誇る3人がそれぞれ2編づつ選んだ時代小説のアンソロジー。 選ばれた作品の作者のラインナップも凄い。 だから、全てスゲー!って感想になるかと言うとそうならな...

直木賞受賞作家の山本一力、俳優と言うより私にとってはアタック25の名司会者の児玉清、文芸評論家の縄田一男。とんでもない読書量を誇る3人がそれぞれ2編づつ選んだ時代小説のアンソロジー。 選ばれた作品の作者のラインナップも凄い。 だから、全てスゲー!って感想になるかと言うとそうならないのが小説。受け取り方は読者次第だし。でも、この本は、編者の好みの傾向が如実にあらわれたところがいい。 山本一力は、男のズルさ、卑しさが炸裂したモノ。 児玉清は、剣豪モノ。 縄田一男は、ちょっとヒネった変化球モノ。

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2013/07/30

短編だからか、やっぱりあっさりしている。『麦屋町昼下がり』が一番よかったな。『笊ノ目万兵衛門外へ』は読みにくくて、何度も読み直さなければ理解できないが、読み直したからといってすっきりするわけでもなく、後味が悪い。『桜を斬る』は最後の情景が綺麗。

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2012/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代劇物は、多少読みにくいけど、この本の短編6編はいずれもとても面白かった。特に、家族に囲まれた幸せな正義の味方の江戸与力が、自分の失策から自分の子供を殺され、無法者から助けた自分の母親に自害され、賊に自分の妻を誘拐されて惨殺され、最後には井伊大老を襲う賊になる短編が大変印象的だった。うーん、救われん!

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2011/03/31

2011.3.21(月)。 山本一力・選)菊池寛「入れ札」、松本清張「佐渡流人行」。 児玉清・選)五味康祐「桜を斬る」、藤沢周平「麦屋町昼下がり」。 縄田一男・選)山田風太郎「笊ノ目万兵衛門外へ」、池宮彰一郎「仕舞始」。。。他の作品も読んでみようかな(菊池寛、松本清張、藤沢周平)...

2011.3.21(月)。 山本一力・選)菊池寛「入れ札」、松本清張「佐渡流人行」。 児玉清・選)五味康祐「桜を斬る」、藤沢周平「麦屋町昼下がり」。 縄田一男・選)山田風太郎「笊ノ目万兵衛門外へ」、池宮彰一郎「仕舞始」。。。他の作品も読んでみようかな(菊池寛、松本清張、藤沢周平)。

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2011/08/01

心に残る秀作ばかりでした。短編ということで、ストーリー優先で登場人物のディティールがいまいちはっきりさせられず残念でした。これは、自分の読書力の無さだと思います。

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2011/07/19

三人の「本読み」が二編ずつ選んだ時代小説は何?しかも人生を変えられてしまったくらいってどういうこと?との興味で読んでみました。(*^_^*)既読は、松本清張・佐渡流人行と、藤沢周平・麦屋町昼下がりの二編のみ。もちろん、それぞれが読み応えのある作品だったのだけど、巻末の編者三人の対...

三人の「本読み」が二編ずつ選んだ時代小説は何?しかも人生を変えられてしまったくらいってどういうこと?との興味で読んでみました。(*^_^*)既読は、松本清張・佐渡流人行と、藤沢周平・麦屋町昼下がりの二編のみ。もちろん、それぞれが読み応えのある作品だったのだけど、巻末の編者三人の対談が面白かったです。一つ一つの作品についての思いや、そのお話がいかに自分の人生を変更させてしまったかを具体的に話され、なるほどねぇ〜〜と。ただ、この選択や影響のされ方は「男」の感覚によるものが大きい気がしました。同じような企画で女性三人に選んでもらったら、同性としてはもっと共感できるんじゃないかな。

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2010/10/08

三人の選者が2作品に絞って紹介するという趣向。 菊池寛「入れ札」(山本一力・選) 松本清張「佐渡流人行」(山本一力・選) 五味康祐「桜を斬る」(児玉清・選) 藤沢周平「麦屋町昼下がり」(児玉清・選) 山田風太郎「笊ノ目万兵衛門外へ」(縄田一男・選) 池宮彰一郎「仕舞始」(縄田一...

三人の選者が2作品に絞って紹介するという趣向。 菊池寛「入れ札」(山本一力・選) 松本清張「佐渡流人行」(山本一力・選) 五味康祐「桜を斬る」(児玉清・選) 藤沢周平「麦屋町昼下がり」(児玉清・選) 山田風太郎「笊ノ目万兵衛門外へ」(縄田一男・選) 池宮彰一郎「仕舞始」(縄田一男・選) 藤沢周平は上手で、山田風太郎は恐ろしく、それぞれ江戸時代の空気を短編のなかに鋭く閉じ込めていて、おもしろかった。

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2010/09/14

 ここのところ、時代小説を読もうと思ったときにどの作家のものを読めばいいのか迷うときがある。そんな時にはこのような企画ものを読むのが非常に役に立つ。  理由は外れがないからだ。まさに今回は外れがない一冊に仕上がっている。そしてもなかなかユニークな一冊だと思う。  こんなに全面...

 ここのところ、時代小説を読もうと思ったときにどの作家のものを読めばいいのか迷うときがある。そんな時にはこのような企画ものを読むのが非常に役に立つ。  理由は外れがないからだ。まさに今回は外れがない一冊に仕上がっている。そしてもなかなかユニークな一冊だと思う。  こんなに全面に編者が出るのも個人的には新鮮だ。今の時代小説ブーム?でも過去の作品に新しい光を当てる意味でも面白い。この一冊を手に取ったのは池宮彰一郎さんの「仕舞始」が収録されていたからだ。忠臣蔵外伝のような一遍だが以前にも読んだことがある。著者の晩年の盗作疑惑から出版取りやめなどのことを思うと改めてこういう場で評価されるのはうれしい。  新潮文庫にも企画ものが多いのでもう少し企画もので短編を読んでみようと思った。楽しかったなぁ~。

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