王のしるし(上) の商品レビュー
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王の替え玉となり、戦いに挑む。 奴隷の剣闘士フィドルスは親友を殺した試合で自由を得る。自分の進むべき道がわからず喧嘩をして捕らえられたフィドルスを牢から連れ出したのは、盲目になったマイダーの代わりに王として立たせるためだった。引き受けたフィドルスの前に広がる運命とは——。 マイダーもコノリーも一筋縄ではいかなさそうな関係。フィドルスが本当に信用できる人はいるのだろうか。そもそもフィドルス自身が使命を裏切らないのだろうか。いきなり自由を与えられたフィドルスは、何をすればいいのかわからなかった。この戦いの中で自分の道を見い出すのだろうか。妻にすることとなったマーナとの関係も気になるところ。裏切るのはコノリーか、マーナか、それとも従者にしたブライスか。
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影武者の話。 時代背景や登場人物の把握が難しいので、読み始めは、多少とっつきにくいが、下巻は面白くなる。 事前に「太陽の戦士」を読むと、主人公フィドルスが向った先の人種間の立ち位置などが分かって、更に面白いと思う。 サトクリフの本には馬の話が、よく出てくる。 車椅子生活を余儀なく...
影武者の話。 時代背景や登場人物の把握が難しいので、読み始めは、多少とっつきにくいが、下巻は面白くなる。 事前に「太陽の戦士」を読むと、主人公フィドルスが向った先の人種間の立ち位置などが分かって、更に面白いと思う。 サトクリフの本には馬の話が、よく出てくる。 車椅子生活を余儀なくされたサトクリフにとっては、憧憬の対象だったのかなと思う。
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人は器で成長する。「王」としての肩書きを与えられたら、王として振舞わざるを得なくなる。ラストまでテンポの良い語り口。でもまあ、よくある本なのかな
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この物語の主人公、フィドルスはただ単に見た目が馬賊の王マイダーに似ているというだけで、王位を追われたマイダーの替え玉として雇われました。 常に雇われて、人に使われる立場だったフィドルスが偽りの・・・・と言えども、「王」となり、「王」として振る舞ううちに、彼は「王」になっていきま...
この物語の主人公、フィドルスはただ単に見た目が馬賊の王マイダーに似ているというだけで、王位を追われたマイダーの替え玉として雇われました。 常に雇われて、人に使われる立場だったフィドルスが偽りの・・・・と言えども、「王」となり、「王」として振る舞ううちに、彼は「王」になっていきました。 これは彼がある意味で「あるべき王の姿」という一種の Vision をぶらすことなく、その役目を真剣に務めてきたからこそ得た境地だと思うんですよね。 最後に「王のしるし」を体現したのは、フィドルスであったけれど、同時にマイダーもであったところに物語の深みを感じました。 プロット自体はちょっと安っぽい感じがしないでもなかったけれど、最後の引き締めがあってその安っぽさが消えた・・・・そんな印象でした。 素敵な物語でした。 (全文はブログにて)
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