警官の血(下) の商品レビュー
ハイレベルのサスペンス。ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの連続。ラストの鮮やかなどんでん返し。親子三代に渡る連続したストーリー。深く幅広い取材。 最後には希望が待っていました。
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⚫︎とんでもなく面白く、朝4時になるまで読破した。 ⚫︎アウトローな先輩に引きずり回されるのは見たことがある展開で、イケてる彼女を紹介した時点で喰われるのは目に見えていた。中々会わないし、会っても拒絶する描写が、非常に上手い。これはもう和也が可哀想で可哀想で、最後に2人で捕まった...
⚫︎とんでもなく面白く、朝4時になるまで読破した。 ⚫︎アウトローな先輩に引きずり回されるのは見たことがある展開で、イケてる彼女を紹介した時点で喰われるのは目に見えていた。中々会わないし、会っても拒絶する描写が、非常に上手い。これはもう和也が可哀想で可哀想で、最後に2人で捕まったときに、ざまあみやがれってなっちゃったもんなあ… ⚫︎やっぱりオス度が高くて魅力ある人間はモテるんやなとか絶望してしまった苦笑 ⚫︎肝心の話はまさかの父の友人が犯人でしかも性行為の隠蔽とか…問い詰めたら、穴があったら入れたい苦しみについて逆ギレされる始末で、とんでもないジジイだなと苦笑 ⚫︎お前の父ちゃんも女孕ませて見殺しにしたとか告発されたら、そりゃ頭もおかしくなるよなあ… ⚫︎3代目の和也は頭がよく、上手く祖父の遺産を使っている感じだね。むしろこれで警視庁をのしがっていく次作が欲しい…
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清二、民雄、和也の3世代に渡る警察官の物語。 初代清二の、自殺とも殺人とも取れる不可解な死の謎を、残りの2世代で解き明かしていく話。 2代目民雄が、父清二の死の真相を掴んだかと思われた矢先に、殉職する。 3代目和也の奮闘ぶりが、ここまでのもやもやを見事に晴らして、爽快な気分...
清二、民雄、和也の3世代に渡る警察官の物語。 初代清二の、自殺とも殺人とも取れる不可解な死の謎を、残りの2世代で解き明かしていく話。 2代目民雄が、父清二の死の真相を掴んだかと思われた矢先に、殉職する。 3代目和也の奮闘ぶりが、ここまでのもやもやを見事に晴らして、爽快な気分にさせてくれた。 読み終えた感想を一言で表現すると、「死神に取り憑かれた家族!」だ。 清二、民雄の死に、共通の人物が関わっていた。 直接と間接を使い分けていたところが、強者だった。
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警官の親子三代にわたる大河小説。文庫本で上下900ページ超。 初代は駐在所巡査として不審の死を遂げ、二代目は警官となり父親の死の真相を追うが殉職。三代目も、初代と二代目の死の真相を追う。 戦後すぐに駐在さんになる初代、学生運動が盛んなころに警官になる二代目。それぞれの時代の空気と...
警官の親子三代にわたる大河小説。文庫本で上下900ページ超。 初代は駐在所巡査として不審の死を遂げ、二代目は警官となり父親の死の真相を追うが殉職。三代目も、初代と二代目の死の真相を追う。 戦後すぐに駐在さんになる初代、学生運動が盛んなころに警官になる二代目。それぞれの時代の空気と、初代と二代目が務める駐在所となる東京下町の谷中の人々の暮らしが読んでいると感じられる正に大河小説。
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佐々木さん×公安モノ、という好みの掛け算になっていて最高。上下巻だったがほぼ一気読み。 時代背景の考証が素晴らしい。かつ、ストーリーに不自然さが全く無いので、ノンフィクションと勘違いしそうになった。
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駐在所警官ってのがいる事を初めて知った。 いや、子供の頃から近所の交番にずっと明かりがついているのを見て、いつでも対応できる様に常に人がいるんだなと思ってた。 ところがある日深夜に財布を無くしたので交番に寄ってみたら誰も居なかった。あきらかに奥に警官居ますってな電気のつき具合だっ...
駐在所警官ってのがいる事を初めて知った。 いや、子供の頃から近所の交番にずっと明かりがついているのを見て、いつでも対応できる様に常に人がいるんだなと思ってた。 ところがある日深夜に財布を無くしたので交番に寄ってみたら誰も居なかった。あきらかに奥に警官居ますってな電気のつき具合だったから、ずっと外から、すいませ〜ん!って叫んでた。 仕方ないから電話すると夜中は居ませんとのことでした。 交番と駐在所って違うんですね。 駐在所って見た事ないかも、しかも家族で住んでるとかなんか不思議。不思議です。ワクワクする様なヒヤヒヤする様な。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
テンポよく読めた。おもしろかった。 ただ、一番印象に残ったのは、永見由香が加賀谷の女になったところだった。庶務係の中田もそうだったし、カネがあるだけじゃないんだろうな。
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警官としての『矜持』とは? 清二、民雄、和也と3代続く警官としての生き様。 それぞれが警官として、さまざまな葛藤を受けながら、任務にあたり、警官としての『使命』を全うする。 清二は、戦後の治安維持のために大量採用された駐在警察官。身近に起こった2つの殺人事件を調べる中で、謎の...
警官としての『矜持』とは? 清二、民雄、和也と3代続く警官としての生き様。 それぞれが警官として、さまざまな葛藤を受けながら、任務にあたり、警官としての『使命』を全うする。 清二は、戦後の治安維持のために大量採用された駐在警察官。身近に起こった2つの殺人事件を調べる中で、謎の死を遂げる。 父の死の真相を知るために警察官になった民雄。赤軍派の潜入捜査を命じられた結果、精神を病むことに。その後、清二と同じ駐在所勤務となったものの、女児を人質にとった暴力団に射殺され、殉職。 民雄の息子・和也もまた警察官に。暴力団を担当する捜査四課に配属され、上司の不正を暴くスパイを命じられながら、警官として生きていくことに… 祖父・清二の死の真相が明らかに… やっぱり… が、この男の生き様には⁇ 清二、民雄、和也とは対照的な生き様に、警官としての『矜持』はないのかと… 和也が上司・加賀谷と自分を裏切った恋人・由香を追い詰めたシーンは痛快。由香はもっとしっかりした女性というイメージだっただけに… 和也には警察を生き抜いて欲しい。
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「2008年このミス」1位に輝く作品だっただけに期待値が大きく、その落差も大きかった。 上巻に山場はほとんどなく、下巻の和也が登場するあたりからやっと・・ここで既に全体の3分の2が。となると、俄然伏線回収に期待が高まる。ネタバレになるので避けるがその真実がショボい。さらに、証拠と...
「2008年このミス」1位に輝く作品だっただけに期待値が大きく、その落差も大きかった。 上巻に山場はほとんどなく、下巻の和也が登場するあたりからやっと・・ここで既に全体の3分の2が。となると、俄然伏線回収に期待が高まる。ネタバレになるので避けるがその真実がショボい。さらに、証拠となる写真を提供した人物がその写真を見て顔色が変わった主人公をみながら、その写真に写る人物を吟味せず和也に指摘されるまで気づかないという設定にも無理がある。また、ラスト近くの和也の反撃だが、唐突感が否めない。 佐々木譲を読むなら、まず「エトロフ発緊急電」をお勧めします。
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復員した清二は家族を食べさせるため警察官になる。民雄の父であり民雄の長男和也の祖父である。戦後の混乱期で左翼労働組合の過激な運動があったり上野に浮浪者がたくさんいた時代の清二の話しは、人気ないようだが当時の雰囲気が伝わるものだし、後に続く二代、三代の警官に重要な事柄です。清二が死...
復員した清二は家族を食べさせるため警察官になる。民雄の父であり民雄の長男和也の祖父である。戦後の混乱期で左翼労働組合の過激な運動があったり上野に浮浪者がたくさんいた時代の清二の話しは、人気ないようだが当時の雰囲気が伝わるものだし、後に続く二代、三代の警官に重要な事柄です。清二が死んだ原因、民雄が死んだ原因は孫の和也にて明らかになる。幼児の頃、祖父に連れられて上野動物園に行ったとき義足でアコーディオンを弾く人たちがいたのを思い出した。和也の時代で携帯電話が出てくるのが時の流れを感じました。
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