虐待される子どもたち の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2010年1月16日 とあるつてで、借りて読みました。 本の帯に 「頭蓋骨陥没、飢餓、強姦、コインロッカーに放置……。現役小児科医が告発する虐待の実態。」 って書いてあって、それを読んだだけで、 ……私、読めないかも…… って思ったんだけど(^^;読んでみると意外や意外、なんとか読めました。 辛い話ばっかりだったけど、虐待を受けた2歳児の女の子が、 「怒られることがなく、憎しみの視線を浴びることもなく、時には褒められる、まっとうな生活が真綾を変えた。」 と、施設に入ってからだんだん変わっていき、 「まあちゃん」 「はーい」 と呼びかけに応える瞬間には、思わず涙が出た。福祉の仕事や看護の仕事をしている親が、子育てができなくてネグレクト状態とか、そんな話もあって、なんとも苦しかった。
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先日、児童虐待を受けた子どもが出てくる本を読んだのでその延長として。 悲惨な事実と著者の無力感と誠意を持って向き合ってる姿が なんとも歯がゆかった。 悲惨な事件事故の根底は児童虐待から始まってるのではないか?とも考えた。 人としての基盤を形成する時期に 容赦なく伸びてくる虐待...
先日、児童虐待を受けた子どもが出てくる本を読んだのでその延長として。 悲惨な事実と著者の無力感と誠意を持って向き合ってる姿が なんとも歯がゆかった。 悲惨な事件事故の根底は児童虐待から始まってるのではないか?とも考えた。 人としての基盤を形成する時期に 容赦なく伸びてくる虐待の手。 これがフィクションであればと何度思ったことか、、、
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小児科医が述べる、虐待の実態についての本。 とにかく内容が重い。頭蓋骨陥没、飢餓、強姦、コインロッカーに放置など、多くの事例がありありとつづられている。 保護された子どもが「大人に危害を加えられない」経験をすることで表情をみせるようになったり、遅れていた成長を少しずつ取り戻す。...
小児科医が述べる、虐待の実態についての本。 とにかく内容が重い。頭蓋骨陥没、飢餓、強姦、コインロッカーに放置など、多くの事例がありありとつづられている。 保護された子どもが「大人に危害を加えられない」経験をすることで表情をみせるようになったり、遅れていた成長を少しずつ取り戻す。 「3歳までに愛情をたっぷりそそがれていない子どもはキレやすい」というのもなるほどと思った。 親だけに責任を帰属させることはできないけど、看過することはできない問題。 虐待に関する法整備は進んでいるのに現場職員の待遇は変わっていない現状。 子どもを優遇する政策を掲げても選挙の票につながらないことが、福祉政策の遅れに関与しているとの見方。 まずは知ることなのだと思った。世代間連鎖を止めるために。
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私自身産科医をしています 乳幼児虐待の新聞報道に「お産」もその虐待に関連しているのではないか?と思いその虐待の原点を探していました この著書を読んで感じるところは 「あまりお産には直接関係しないようだ」という自分なりの答えを見せてもらいました 著者と同じく 私たち医療者にできるこ...
私自身産科医をしています 乳幼児虐待の新聞報道に「お産」もその虐待に関連しているのではないか?と思いその虐待の原点を探していました この著書を読んで感じるところは 「あまりお産には直接関係しないようだ」という自分なりの答えを見せてもらいました 著者と同じく 私たち医療者にできることは極めて限定的で 日頃から無力感を感じています しかし その実態をあたかもジャーナリストのように世間に 積極的に暴露させていく それしか現段階ではできないのだと思う 虐待の実態をこの著書を通じて社会に知らしめることは十分に価値のあることであり 虐待を少しでも少なくしようという同士を集める素晴らしい著書であると感じる
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