黄蝶舞う の商品レビュー
小学校から歴史というものが苦手だった。正直、大人になって歴史をベースにした本を読むのに抵抗があります。でも、この本はそんな読者の為の心遣いが随所に見受けられます。親切な本です。でも、お酒を飲みながら読むのには僕にとってはハードルが高い本です。
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鎌倉将軍家、頼朝・頼家・実朝の三代の死をめぐる、史実を踏まえて綴られる歴史幻想短編集。 政子と長女大姫の夏の光景「空蝉」 頼朝の死の謎と因縁「されこうべ」 修禅寺物語に想を得た頼家の最期「双樹」 殺される側である実朝と殺す側である頼家の遺児・公暁それぞれの生涯をたどる「黄蝶舞う」...
鎌倉将軍家、頼朝・頼家・実朝の三代の死をめぐる、史実を踏まえて綴られる歴史幻想短編集。 政子と長女大姫の夏の光景「空蝉」 頼朝の死の謎と因縁「されこうべ」 修禅寺物語に想を得た頼家の最期「双樹」 殺される側である実朝と殺す側である頼家の遺児・公暁それぞれの生涯をたどる「黄蝶舞う」と「悲鬼の娘」 同じ作者の平安末期を描いた「君の名残を」が大好きで、迷わず手に取った本作。 「史実」部分と「物語」部分が交錯して描かれているので、ちょっと読みにくいところも。 ただ全体に漂う悲哀、幻想的な美しい描写は非常によかった。 あー、「君の名残を」読み返したい…。
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「空蝉」「されこうべ」「双樹」「黄蝶舞う」「悲鬼の娘」。 平氏を倒し武士による幕府を作り上げた源氏。 頼朝や遺児たちはあっけなく、短い生涯を終えてしまう。 まるで妖しの世界に取り込まれたように。
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5つの物語が、それぞれ独立しているのだけれども、様々な関係で繋がっている作品で、特に、表題の「黄蝶舞う」は物語と分かっているのだけれど、もしかしてこれが現実だったらと思うと、とても切なく思うと同時に、人の執念というのは、死して怨念となって縛られてしまうものであれば、なんと憐れで、...
5つの物語が、それぞれ独立しているのだけれども、様々な関係で繋がっている作品で、特に、表題の「黄蝶舞う」は物語と分かっているのだけれど、もしかしてこれが現実だったらと思うと、とても切なく思うと同時に、人の執念というのは、死して怨念となって縛られてしまうものであれば、なんと憐れで、悲しいものなんだろうかと思ってしまいました(T T) 史実の間を妖しげな空想が漂う、とても素敵な作品でした♪
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