映画がなければ生きていけない の商品レビュー
十河進という人の持つ熱さについて考えさせられた(実際に「瞬間湯沸かし器」というあだ名で呼ばれていたころもあるそうだが)。ニヒル/シニカルに、傷つかないように卒なく振舞おうとするイヤミな素振りは見せない。むしろ愚直に対象と対峙し、そこから自らの人生哲学へとつなげていく。映画によって...
十河進という人の持つ熱さについて考えさせられた(実際に「瞬間湯沸かし器」というあだ名で呼ばれていたころもあるそうだが)。ニヒル/シニカルに、傷つかないように卒なく振舞おうとするイヤミな素振りは見せない。むしろ愚直に対象と対峙し、そこから自らの人生哲学へとつなげていく。映画によって絶えず自分の思考をヴァージョンアップさせてきた人ならではの安定感が心地よい。3年というスパンが収められているこの本でも、常にブレなさを発揮し信頼できる。成功した人ではないかもしれない。だが、このダンディズムを見習いたいと改めて思う
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今回は作家の佐々木譲さんとの一晩の会話のくだりが楽しく読めました。ボリュームがとにかくあるので、ちびちびと読むのにはお勧めです。
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