通貨投資戦略 の商品レビュー
基本の基本というか、基本以前の内容なんだろうが、それでも得ることが大いにあるあたり、プロのレベルの高さがよくわかる。 リスクとリターンに関しては後半に載っている、リスク管理なしの単純キャリー戦略と、簡単なリスク管理を用いたキャリー戦略との比較グラフを見れば一発で理解できる。リター...
基本の基本というか、基本以前の内容なんだろうが、それでも得ることが大いにあるあたり、プロのレベルの高さがよくわかる。 リスクとリターンに関しては後半に載っている、リスク管理なしの単純キャリー戦略と、簡単なリスク管理を用いたキャリー戦略との比較グラフを見れば一発で理解できる。リターンの最大化が最良の戦略ではないということが。 市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。なんて言葉もあるけど、欲目のせいもあってなかなかむずかしい。増大したボラティリティを目の前にすると、たらればの悪魔が、機会損失がー、機会損失がー、なんてささやくけれど、逆もあるよね。 荒れ狂う市場に参加しないことは得られたかもしれない大幅な利益機会を失うだけじゃなく、同時に、予測しえない大幅な損失機会からも逃れえているっつー。 そういうのがよくわかるグラフ。ノートに模写る。関係ないけどモシャスって模写すってことか。今わかった。
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変化こそチャンス... 今、通貨取引が面白い 「通貨は一国の株価だ」... ペンシルバニア大 S. グロスマン教授 此の考え方に倣えば、分散効果を狙い通貨を長期保有し収益を謀る事 が出来る 通貨戦略とは? 通貨のクォンツ運用(数里モデルに依るアプ...
変化こそチャンス... 今、通貨取引が面白い 「通貨は一国の株価だ」... ペンシルバニア大 S. グロスマン教授 此の考え方に倣えば、分散効果を狙い通貨を長期保有し収益を謀る事 が出来る 通貨戦略とは? 通貨のクォンツ運用(数里モデルに依るアプローチ)を目指す 即ち定義すると、 通貨戦略とは、クォンツを用いて外国為替市場から積極的にリターンを 得る事を目的とした行動を行う... Systematic currency trading である
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著者は、シティバンクである。 時価総額トップ10に入らないとは言え、シティを知らない人はいないと思われるほどの グローバルメガバンクである。 そして、本書の内容はずばり標題の通りである。 今までは、アセット・ポートフォリオと言えば(各国で特色があるにせよ)、 通常、国内債券・株...
著者は、シティバンクである。 時価総額トップ10に入らないとは言え、シティを知らない人はいないと思われるほどの グローバルメガバンクである。 そして、本書の内容はずばり標題の通りである。 今までは、アセット・ポートフォリオと言えば(各国で特色があるにせよ)、 通常、国内債券・株式、外国債券・株式、リアルアセットで相関係数を考慮し、 分散投資を実施している。つまり、”通貨”はアセットとして認めて来なかった。 しかし、アセットクラスの一つして地位を与えるべきだろう。ってのが、 本書の第一主張であり、与えるならば超過リターンを得るべき戦略も教えるべき。 との事で、彼らのクオンツ戦略等(最先端理論)を記述している。 もちろん、プロが使う定量モデルに基づいた分析手法を個人がパーフェクトに 使いこなせるとは思われないし、そもそも使う事に違和感を憶える。 ただ、”プロのやり方”を知るには良い機会であると思われる。 そもそも、為替市場は”ゼロサムゲーム”と言われている。 金利差で儲けようとも、長期的には為替差損(差益)で±0となると言われる。 その仮説は主に、 1.金利平価 2.購買力平価 3.アセット・アプローチ 上記3つから説明され、どれも無裁定原理と呼ばれる。 これらのモデルからは、通貨投資なんてヘッジくらいで利益を生むためにやるべきでは ない。と考えることも出来る。 しかし、通貨市場を良く観察すると、株式と異なり通貨で利益を得ようとする人は 4割程度で、その他6割は利益を主目的としていないらしい。つまり、利益を主目的として いないって事は、高くても買うって事だ。ここに、市場の非効率性が見え隠れする。 市場の非効率性がある以上、超過リターンを得る機会が存在する。 つまりは、通貨投資をやる価値があるってこと。 ただ、個人投資家は、通常のアセットは為替ヘッジ有りを選び、それとは アセットを切り離して通貨投資を実施する事が良いとされる。 なかなか、面白い内容であとでじっくり読みたいと思う。 以上
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