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繁盛論 の商品レビュー

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2013/04/21
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「繁盛」をデザインする。手がけた人気店は1000以上 敏腕デザイナーが仕事の奥義を大公開! 著者の神谷利徳さんは「繁盛」をデザインする敏腕店舗デザイナーで、手がけた人気店は1000件以上とのこと。 神谷さんは、単に店舗をデザインするのではなく、オーナーと一緒に、プロデュースして行くというもの。 神谷さんの手がけた飲食店の多くが繁盛店の階段を駆け上がって行く。その秘訣は、「思いやりの精神があるか」「お客さんに対し、いかに居心地の良い空間を提供できるかについて考え抜くこと」にあると言う。商売やビジネスの発想の原点は、やはりお客さんが「どう思うか」「どう感じてくれるか」「どう満足してくれるか」につきると言う。 神谷さんは、この本の中で、何度も何度もこの言葉を繰り返す。その言葉は、「思いやりの精神」。 「思いやりの精神」が夫々のお店の個性に繋がるという。 この本に書かれていることは、店舗デザイナ―や飲食店の経営者だけでなく、企業の経営者、マーケティングや商品の企画開発に携わっている人なら誰にでも参考になると思います。 ・「おせっかい」ぐらいでちょうどいい。・すべての発想は 「思いやりの精神」から。・プレゼンは改良のための共有の場 「彼の作った店には引力がある。ついまた足を運んでしまう」 (ワタミ会長・CEO 渡邉美樹) あとがきにかえて より・・・見てくればかり気にして生きるのか。それとも、全身全霊をかけて必死で生きるのか。僕は自分自身を体よく見せることに終始するのではなく、泥臭くてもいいから今、この瞬間を精一杯生きるような人間でありたいと思う。・・・ ――  著者の神谷利徳さんは、店舗デザイナーになる前にバーテンダーで生計を立てており、趣味の範囲内で家具作りを行っていた。バーで知り合った家具師に惹かれ工房に通い詰めていたのだ。 神谷さんは、バーテンダーだった頃の現場感覚に原点があると言う。おせっかいなぐらい相手に必要なもの、求めているものを聞き出した上で、相談しながらどうにか作っていくのだとという。働いている側の視点、お客さんの視点で物事を見るクセがついているということは、店舗デザイナーにとって大きな強みだという。 私も、デザイナーの端くれだったことがあるので、この言葉の重さが良く分かる。経験の浅いプランナーやデザイナーは、ついつい自分が良いと思う企画やデザインを提案してしまいがちだ。しかしそのような企画やデザインでは、お客様の目的は達成することができない。 プランナーやデザイナーは、お客様ご自身が上手くまとめることのできない目的を探り出し、その目的を達成するためには、どのような目標を立てて、どのような手段で達成すればいいか、それをお客様と一緒に考えるのが仕事なのである。 もし、あなたが、企画やデザインを仕事にしている人ならば、この繁盛論を読んで、回り道に見えるかもしれないけど、本当にお客様の目的を達成するためのお手伝いができるコンセプトを学ぶ必要があるはずだ。

Posted byブクログ

2012/08/06

店舗デザイナーの立場から「お客様視点」にこだわった上で、お店を作る過程を描いた一冊。 面白いけど、直接参考になるかと言われると?

Posted byブクログ

2010/06/21

この筆者の仕事に対する考え方は、商売の内容を問わない普遍的な考え方だと思う。机上の空論ではなく、実体験から生み出された考え方。 特に印象に残った言葉。 僕らが「勝った」と思った場合、相手は「負けた」と思っていることになる。相手が「負けた」と思った時点で、実は僕らは「負けた」事に...

この筆者の仕事に対する考え方は、商売の内容を問わない普遍的な考え方だと思う。机上の空論ではなく、実体験から生み出された考え方。 特に印象に残った言葉。 僕らが「勝った」と思った場合、相手は「負けた」と思っていることになる。相手が「負けた」と思った時点で、実は僕らは「負けた」事になるのだ。 中略 表現は極端かもしれないが、「勝負とは負ける事」なり。 中略 僕はこの事を「豊かに負ける」と表現し、常々社員にも「豊かに負けよう」とアドバイスしている。 ・・・深いです。心にとどめたいです。

Posted byブクログ