どうぶつ会議 の商品レビュー
戦争ばかり、国際会議では何も決まらない、そんな人間たちに業を煮やして世界中の動物たちが立ち上がる!子どもたちのために!! ストーリーはわかりやすく単純だけど、動物たちの伝達や大移動で大騒ぎ。伝えたい内容はそこじゃないのに、そこに割くページがとにかく長い。よって、読み聞かせはお勧...
戦争ばかり、国際会議では何も決まらない、そんな人間たちに業を煮やして世界中の動物たちが立ち上がる!子どもたちのために!! ストーリーはわかりやすく単純だけど、動物たちの伝達や大移動で大騒ぎ。伝えたい内容はそこじゃないのに、そこに割くページがとにかく長い。よって、読み聞かせはお勧めしません。 重いテーマだけど、随所にユーモアが散りばめられていてわりと笑えます。 動物たちの提案は言うのは易しで、世界の平和のためにそうなったらいいね、という理想論に思える。でも結局やってみたら平和ってシンプルなことなんだと気づく。 物語で人間が動物たちに強制されながらとにかくやってみたように、現実でも何かとてつもない事が起こらないとダメなのかも。
Posted by
お盆に中学生の親戚にプレゼントしたので、また買い、再読しました。8月15日の終戦記念日が近くなると戦争に関する番組が放送されます。私には3人の娘と2人の孫がいます。地球上から戦争が無くならなかったら娘や孫に会えなくなることを想像しただけで、心が痛み気が変になりそうです。戦争をして...
お盆に中学生の親戚にプレゼントしたので、また買い、再読しました。8月15日の終戦記念日が近くなると戦争に関する番組が放送されます。私には3人の娘と2人の孫がいます。地球上から戦争が無くならなかったら娘や孫に会えなくなることを想像しただけで、心が痛み気が変になりそうです。戦争をしている人達は自分の命や家族の命が大切ではないのかといつも疑問に思います。人間の為に真剣になってくれる動物達素敵です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
予想外の文章量で、読み応えがある。 戦争和平が目的であろう会議が遅々として結論の出ないことに業を煮やして、子どもたちのためにというスローガンで動物たちが会議を開催することに。 人間の大人は自国の利益にしがみついて相克がおこる、という見解からか動物たちは国境、書類、軍隊、制服といったものを標的にする。国境は対立を生み、書類は正しく考えることの邪魔になり、制服は役割を与え人間が一つにまとまることを阻害する。 最後は強硬手段で子どもたちを拉致。結構マッスルな手段だなーという印象。そもそも国境を取っ払うことで人間が一つにまとまるのだろうか。民族間の軋轢が発生して争いが誘発されちゃうじゃないかなと個人としては懐疑的。 全面的に賛成なのは、人間がサインした条約の第五条、教育者に一番高い給料とすること。現実に採用した方がいいでしょう。個人、特に女性の献身に頼って成り立っている構造は改善せな。
Posted by
第二次世界大戦後の政治の世界を嘆いて書かれたようだが、今にも通じていて、歴史は繰り返すどころか、何も変わっていないのではと感じる。 境界は、領域を意識させ、 領域は『自分の』を意識させる。 政治は対象を集団と、領域ばかりで、 個人、老若男女は表面的な言葉だけで実を伴っていない...
第二次世界大戦後の政治の世界を嘆いて書かれたようだが、今にも通じていて、歴史は繰り返すどころか、何も変わっていないのではと感じる。 境界は、領域を意識させ、 領域は『自分の』を意識させる。 政治は対象を集団と、領域ばかりで、 個人、老若男女は表面的な言葉だけで実を伴っていない。 児童書として、今の小学生はどう感じるのか興味が湧いた。
Posted by
人間の大人たちが戦争をやめないから、動物たちが立ち上がる。こどもたちのために!が、果たして本当に子どもたちのためだったのか?は気になるところ。
Posted by
天声人語でロシアのウクライナ侵入が止まらないことについて、停戦について引用された絵本である。 絵本自体はなくて、ケストナー全集のなかの1冊。白黒ではあるがイラストはわかりやすい。戦争を辞めない人間に代わって動物が子どもを人質に取ることは天声人語で説明されれていた。子どもを人質に...
天声人語でロシアのウクライナ侵入が止まらないことについて、停戦について引用された絵本である。 絵本自体はなくて、ケストナー全集のなかの1冊。白黒ではあるがイラストはわかりやすい。戦争を辞めない人間に代わって動物が子どもを人質に取ることは天声人語で説明されれていた。子どもを人質に取るまでの話が意外と長い。
Posted by
ヨシタケシンスケの新作「動物会議はいつまでも」(月刊MOE7月号別冊付録)をより理解して楽しめるように、出会いそびれていた名作をいまさら読む。 1949年にスイスで刊行。世界各地でいくら会議を重ねても戦争や革命やストライキや飢饉がなくせない人間に業を煮やした動物たちが人間の子ど...
ヨシタケシンスケの新作「動物会議はいつまでも」(月刊MOE7月号別冊付録)をより理解して楽しめるように、出会いそびれていた名作をいまさら読む。 1949年にスイスで刊行。世界各地でいくら会議を重ねても戦争や革命やストライキや飢饉がなくせない人間に業を煮やした動物たちが人間の子どもたちのために会議をひらくという、絵本というよりは児童書といったほうがいい文章の長さで、ライオンのアロイス、キリンのレオポルト、ゾウのオスカーやしろくまのパウルらを中心に細かい動きや会話の描写でていねいに話を運んでいる。動物たちはあの手この手で人間たちに国境や書類や軍隊などなくしてひとつになるよう勧告するが、人間(の大人)はそれに抵抗し続け、動物たちが最後にとった作戦は… なんちゃってミッキーマウスはでてくるし、世界各地からあつまった子らの姿は人種ステレオタイプばっちりだし、会議に集まる動物が男ばかりというあたりも70年前の作品ではあるけれど、動物たちにほんとうにこういう力があって思い上がった政治家を諫めることができたらどんなにいいだろう。 人間なんか滅びればいいと一旦はさじを投げかけても、大人たちと違ってまだおさなく未来あるはずの子どもたちを見捨てる訳にはいかないと最後の手段に出る動物たちの義侠心や奮闘に救われたわけだけど、現実には動物たちは物を言うどころか黙って滅んでいくだけ、人間同士が本気で話し合ってなんとかよりよい方法をさぐって合意するしかない。ある意味、無力感でいっぱいになってしまう話でもあった。
Posted by
テレビで取り上げられて気になって 長い話で 娘は途中で飽きてリタイアしちゃった まだ早かったかー このおもしろさがわかるには。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人間たちは 戦争とかやってるし 会議をしてもまとまらない。 こういうのを見て 動物たちは 人間の子どもたちがかわいそう、子どもたちの為に 動物の仲間で会議を開くことにした。 人間の会議をねずみたちが 書類を食いちぎったので会議は延期 しかしまだ反省しないのです。 会議に参加してる 軍人の軍服をイガが 取ってしまった。軍人は恥ずかい思いをする。 各地の軍服や 制服を着てる人たちが同じ目にあった。 こうなっても 人間たちは会議で 一つにならないので 最後に 子供たちを誘拐した。 そして ダメな親から 子供を取り上げるのは人間の法律にあるので それを使いました。もし 人間たちがこの世界を良くすれば 子供たちを返します。と伝えた。 が、中々人間の政治家たちは調印しない。 最後にやっと 国境を排除する。軍隊や爆弾は廃棄する。人殺しにための科学の研究はしない。役所などの人員は最低限にする。教師はもっと高い給料にして子供の育成に力入れる。 というような内容に 調印して 無事に子供たちと再会できた。 こういうふうに 今の世界もまとまると良いな と思いました。 子供向けですが 大人にも良いですね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エーリヒ・ケストナーさんの本が好きなので、新聞に紹介されたこの本を読みました。 なんだか、自分に言われてるみたい。わたしは将軍でもなんでもないけれど、動物たちを痛めつけてることに変わりはないよね。動物園にいっても、可愛いとしか思ったことはなかったし。学校で環境破壊について発表しても、それで終わりにしちゃってた。 思い直すきっかけになりました。 思ったけど、これ、ミッキーマウスがいるよね?昔の絵だけど、どういうつながりなんだろ。 相変わらず、現実をおもしろおかしく教えてくれるのがケストナーさん。 絵本なんて子供が読むもの………で終わらせず、「大人に」読んでもらいたい一冊です。
Posted by