晩夏に捧ぐ の商品レビュー

大崎梢【著】

2015/07/11

書店員の日常系ミステリ２作目
そして長編
ってか、今回は日常系ミステリではなく、普通のミステリに近いかも

地方の書店に、20年以上前に作家さん刺殺事件の関係者の幽霊が出るという噂を解決するお話し

多絵ちゃんは魅力的なキャラではあるんだけど
どうもわざとらしさを感じるんだよなぁ
理由もなくもったいぶってる感じがなんとも

天然というわけでもないんだけどね

とりあえず、次はまた短編の日常系ミステリに戻って欲しいなぁ

2015/06/22

書店探偵の続き。図書館で。

面白くないわけではないけれどもなんとなく微妙。27年前に起きた殺人事件をスパっと解決ってのもなんだかな、な感じで。老舗本屋さん特有の雰囲気や空気感は面白かったんだけど店主さんも店を閉めるってほど悩まなくてもいいのになあ。

軽いちょっとした事件の方がこのコンビにはあっている気がします。

2015/05/10

大崎梢さんの成風堂書店シリーズ「晩夏に捧ぐ」読了。駅ビルの書店で働く杏子のもとに、長野に住む元同僚・美保から手紙が届いた。彼女の勤める老舗書店に幽霊が出てお店存続の危機という。頭脳明晰な不器用アルバイトの多絵と供に信州へ赴くと、そこには27年前に老大作家が弟子に殺された事件をめぐる謎までもが二人を待っていた。。前作「配達あかずきん」の短編も良かったですが、シリーズ初長編の本作は読み応えもあり面白かったです。杏子と多絵を中心に登場人物の会話にテンポがあり、所々に本のレイアウト、イベントに関する「本屋大好き」コメントもあり、本屋好きには、くすぐられる箇所があります。また、作家中心のコミュニティや地方書店の悩みや工夫などもわかります。本格書店ミステリとして本屋好きにオススメします♪

2015/04/13

☆×3.4くらいかな。
面白かった、けれどちょっと物足りない
物足りないというよりちょっと違和感。
たぶん、この作家さんは日常の謎派ミステリーでこそ魅力が発揮されるのだろうと思う。
よくまとまっているし、
地方の老舗書店の描写はワクワク想像ながら読んだし、
杏子ちゃんと多絵ちゃんの掛け合いは相変わらずほのぼのとしていて良いのだけど、
イマイチすっきりしないまま終わってしまった。
過去の事件の人間関係というか
複雑な想いが絡まり合ってこうなったのだろうに、
うまくそれが語られていない感じもするし。
小松青年の動機の説明も不十分な気がする。
いや、一番最初の事件については良い、小松青年しか知り得ない事件(彼以外は事故として認識)なのだから、
けれど、信州で起きた事件に関しては複数の当事者が語るいくつかの事実があるわけで、
その中で、彼の心境はどんなものであったか、多絵ちゃんの推測でもいいから触れてほしかった。
過去の事件だけで、ヒト1人の生命が消えゆく様を見ながら狂気にかられることなく執筆するに至るとは考えにくい。
また、刑事がみた表情にも説明がつかないと思うんだけど・・・
ミステリー好きとしては少し腑に落ちないというのが本音です。
３作目は是非１作目のようなほのぼの日常の謎ミステリーに戻っていてほしいな、と期待。

2015/04/03

書店員コンビで事件を解決。というと「書店ガール」シリーズを思い浮かべますが、こちらも面白い作品。でも今回の事件は書店員が探偵役の必要はあったのでしょうか？内容はとても楽しめました。 この話に出てくる「まるう堂」てすごく魅力的な書店ですね。旅先で書店に行ったことは無いですが、こういうお店は立ち寄りたいなぁ、と思いました。 久世番子さんの漫画「杏子さんと多絵ちゃんと私」も面白かったです。

2015/02/24

多恵ちゃんのとぼけた感じや、過去をのぞかせる雰囲気が楽しめましたが、肝心のミステリーは一生懸命レトロ感を作ってみたもののいまいちかみ合ってない感じ。

最初に出てくるアリバイを解く謎解きには納得できない。
あれだけのインパクトのある出来事があったら、本のタイトル見れば社員ならすぐ出てくるよ？
バイトの子に言われるまで忘れてるなんてあり得ない～～。

2015/07/14

東京を離れた長野が舞台。
限られた滞在期間で事件を解決。
時効が成立しているとは言うものの、謎の残る、２７年前の事件。
老大作家のお屋敷での事件。

そして、２７年前の事件というのは殺人。

ちょっとレトロで、なんとなく横溝っぽい！

多絵ちゃんが名探偵過ぎる気がしますが…
もともと、名探偵というのは、警察よりデキルのがふつうですか。
とても面白かったです。

2014/08/19

夏で連想するもの。

夏休み、
強い日差しで白茶色に照り返る舗装されていない田舎の道、そこに落ちる大木の影。

今では贅沢にすら感じられるそんな懐かしいものたちが採り揃ってます。
読み手も夏休みの気分になりながら、古い書店で起こる幽霊騒動と、
かつてその町で起きた小説家殺人事件の謎を解いていく。
一口で二度美味しいみたいな。

前作、配達あかずきんのシリーズ２作目にして初長編ですって。

長編。

うーーーん、面白いんだよ？
面白いんだけど、本屋の店員さんが本屋にまつわる謎をといていく、という
このシリーズの持ち味は、短編集のほうが合ってるのかもなぁ・・・。

３作目はまた短編集ということなので、そちらにも期待。

2014/08/18

書店ミステリ第二弾。
今回は成風堂を離れ、とある地方書店で起こった幽霊騒動の謎解きに駆り出された主人公2人。最後まで犯人が分からず、杏子さんと一緒にドキドキハラハラ。不器用さと無鉄砲さ、そして冴える閃きと多絵ちゃんが大活躍のお話です。

2014/08/07

シリーズ2作目。前作は短編日常ミステリーだったのが、今作は長編、まさかの本格？
短編のほうが味が出ていいかも。