ほらふきじゅうたん の商品レビュー
老人の住むお屋敷の石像の少女に、ある日突然意識が宿る。なぜ自分は本を手にして座っているのだろうか、なぜ立ち上がれないのだろうか。悩む少女に床に敷かれた虎の絨毯が話しかける。 石像と虎の真実は何かな?老人の生命とともに解き放たれる二人の最後がほんのり暖かい。
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- ネタバレ
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ミツバチ「うそはあまい。ほんとのことはにがい。ためになるのは ほんとのほうだけどね」 ハエ「そいつはどうかな。うそとほんとは まぜこぜらしいぜ」 寝たきりになってしまった公爵の読書室で、石像の女の子フェイスと虎の絨毯が、云々、というお話。うそもほんとも幸せも、なんだかぼんやりしてくるけど、じんわり考えさせられるけど、ふんわり読み終えられました。絵本にしてはちょっと長めのお話。 「いうべきことばを、いうべきときに、いうべき順番でいったんだろうね」 魔法を解くにはコレらしいけど、きっと狙ってできることじゃないねぇ。
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空とぶじゅうたんと歩き出した石像の物語。 心にさざ波がたつ感じがした。 とても大事なことが、お話の中にちりばめられている…。
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永い眠りから覚めた石の彫刻の女の子は、虎の皮の絨毯といろいろなお話をします。そして…。モノトーンの絵は石の彫刻の女の子の状態をあらわしているような…そんな気がします。
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絵本って言っていいのかもしれないけど。 じんわり、じんわり、効いてくる本です。 なにを信じるのか。 どこまで想像できるのか。 とても大切なことを教わった気がします。 いま、じぶんにたりないもの。 というか、置き去りにしちゃったもの。 と、とりもどせるかなぁ。
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もう何百年もそこに座って外を眺めているフェイス。 何故って、彼女は石像なんだもの。 ある日、しゃべる事ができるようになり、トラのじゅうたんに 自分が石像であることを聞かされる。そして、いつか動ける日が来るかもしれないということも。 小高~
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