ベニシアの京都里山日記 の商品レビュー
ベニシアさんの文章はとても温かく、心地良い。 そこらへんのエッセイストとは違う。ますますファンになった。
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「ベニシアさん流・本を読む子供に育てるには」 お子さんがいらっしゃるかたには、息子さん・娘さんに本を読む子に育ってほしいと思うかたが多いのではないでしょうか。ハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんも、そう思ったおひとりでした。ベニシアさんがご自身の育児を通して考えた、本...
「ベニシアさん流・本を読む子供に育てるには」 お子さんがいらっしゃるかたには、息子さん・娘さんに本を読む子に育ってほしいと思うかたが多いのではないでしょうか。ハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんも、そう思ったおひとりでした。ベニシアさんがご自身の育児を通して考えた、本を読む子供に育てる秘訣をご紹介します。 * * * 「夏休みの間、テレビは1日2時間以内にしようね」と私は子供たちと約束しました。2003年の夏のことです。たっぷりと時間がある夏休みの間、本に親しんでほしいと思ったからです。それで、京都市内の児童書専門店「きりん館」に2人を連れていきました。店内には子供用の小さなテーブルや椅子が置かれ、子供たちがゆっくりと本を探せるようになっています。3歳の浄(じょう)はさっそく木馬にまたがり、小学校4年生の悠仁(ゆうじん)は真剣な顔で本を探し始めました。 しばらくして、大原に住む寺島美矢子(てらしまみやこ)さんがお店に現れました。児童書が大好きな小学校の先生の彼女は、きりん館の主、吹田(すいた)さんと情報を交換しているそうです。 「子供が本を好きになるには、家庭で本と親しむ環境が必要だと思いますよ」と吹田さんは私に話してくれました。 「まず、子供が小さい頃から、親が絵本を読んであげて、本を一緒に楽しむ時間を持つことです。難しいのは、次の段階なんですが、子供が文字だけで書かれた本を読めるようになるまでです。子供が学校で字を覚えたら、自動的に自分で本が読めるようになるだろうと、多くの大人は思いがちです。でも、文字が読めてもすぐに読解力が付くわけではありませんから」 「うちの学校でも、子供たちがひととおりの文字を覚えた後、文字だけの物語を自分で読んでくれるようになるのに1年かかりますよ」と美矢子さん。 「テレビやコンピューターゲームなど視覚的なイメージを与えられることに慣れている子供にとって、文字だけを読んで物語のイメージを作り上げるのは難しくなっているようです」と吹田さんが言いました。読書の最初の一歩を踏み出すまでは、ある程度訓練が必要なようです。 私の父は、私が13歳の時に亡くなりましたが、死ぬ直前まで私に本を読んでくれました。結婚前、父はシェークスピア劇団の俳優として活躍していました。第二次大戦中、父はロンドンの大きな防空壕へ行き、空襲から避難して来た人たちに、毎晩のように本を朗読したそうです。やがて、私と弟が生まれ、父は毎晩のように妖精の話や冒険物語を私たちに読んでくれました。父が読む物語は、私を世界中に連れ出して、いろいろな人に会わせてくれたのでした。 2008年のある日、きりん館は店を閉めました。残念なことです。きりん館は日本で4番目にできた児童書専門店で、営業していた33年間、子供たちに夢を与え続けてきました。「今の時代は皆テレビばかりで、本を読まなくなったのでしょうか……」と吹田さんは寂しそうに言いました。 テレビで流される戦争や犯罪のニュース、暴力的な内容の番組を小さな子供たちに見せたくないと私は思っています。そういう現実は大人になるにつれて、嫌でも見るようになります。せめて子供の時ぐらい、夢と希望とファンタジーの世界に長く生きてほしいと願っています。いい児童書は、それを与えてくれるはずです。~『ベニシアの京都 里山日記』より * * * このコラムを読んでくださっているかたは、本好きのかたが多いと思うのですが、ご自身が子供の頃、どんなきっかけで本好きになりましたか? 何かの思い出や習慣が、今の本好きなご自身をつくってきたのですよね。あなたのきっかけも、よかったらコメント欄で教えてください。
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ベニシアさんが、大原にたどり着くまでがところどころに書かれています。 貴族?華族?の血を引くベニシアさんですが、 一人の女性として幸せを求めて、山あり谷ありだったのかなぁと思いを馳せます。 そんな背景があるにしても、素朴な暮らしぶり 自然から教えられたことの大きさを この本からし...
ベニシアさんが、大原にたどり着くまでがところどころに書かれています。 貴族?華族?の血を引くベニシアさんですが、 一人の女性として幸せを求めて、山あり谷ありだったのかなぁと思いを馳せます。 そんな背景があるにしても、素朴な暮らしぶり 自然から教えられたことの大きさを この本からしみじみ感じられます。 私の普段の生活には、なかなか生かせなさそうですが^^; 「里山日記」もただ今読んでいます♪
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NHK BShiの「猫のしっぽ、カエルの手」春偶然見てからお気に入りの番組になりました。京都 大原でハーブを中心にいろいろな植物を庭に植えて楽しんでいるベニシアさんの生活や、友人との交流が、彼女の詩やエッセイと共に放送されています。そのベニシアさんのエッセイ集です。イギリス貴族出...
NHK BShiの「猫のしっぽ、カエルの手」春偶然見てからお気に入りの番組になりました。京都 大原でハーブを中心にいろいろな植物を庭に植えて楽しんでいるベニシアさんの生活や、友人との交流が、彼女の詩やエッセイと共に放送されています。そのベニシアさんのエッセイ集です。イギリス貴族出身の彼女が、家を出て、自分の足で自分の人生を歩んできたからこそ得られた、落ち着いて充実した暮らしなのでしょう。いろいろな事を乗り越えて、今穏やかな笑顔をみせられるんだと思います。誰も知る人のいない日本に来て、結婚して家族をもち、周囲の人に心を開いて友達をつくり楽しむベニシアさん。彼女の家で開かれるピアノ・パーティーは、本当に楽しそう。カラオケではなく、生の音であるピアノ・パーティーがいいなぁ。平凡な人生でも、日々のなかには悩みもあれば、心重い日もあるけれど、彼女のように「人生には必ず希望がある」と信じて、私も頑張ろう!
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