季刊 前夜 第1期 8 の商品レビュー

哲学・心理学・宗教

2012/02/17

特集　「格差社会」の深層

前夜のことば 　苛立ちのなかで　高和政
吃音のア行止まり　川満信一
敵は幾万ありとても……　高橋哲哉
「格差社会」論は何を見ないか　中西新太郎
〔セミナー〕〈能力の共同性〉をもとめて　竹内章郎（聞き手・中西新太郎）
読書ノート『いのちの平等論』を読む　小野祥子
メディアがジャーナリズムであるために——「記者の問題」として考える「メディアと人権」　山口正紀
〈人身売買〉考察　清末愛砂
製造現場における暴力と排除——トラック製造会社の請負労働者として働いて　戸室健作
「産業・教育資料室 きねがわ」のめざすもの　東京墨田の人権教育の試み　大森直樹
みんなで夢をReve generale——フランスのCPE闘争がもたらしたもの　飛幡祐規
〔インタビュー〕われは黙さず――在日朝鮮人ハンセン病回復者のうた　金夏日（聞き手・高和政）
再読・三読（８）「外国人H氏病患者の所内における生活実態について」朴湘錫　（金貴粉解題）
在日朝鮮人とハンセン病　金貴粉
〔インタビュー〕私は「反日」と言ってはばからない――７０年入管闘争の経験から　　劉彩品（聞き手・鄭栄桓）
旅券なき者たち――東アジアにおける移動の「格差」について　鄭栄桓
「反テロ」を口実に広がる差別的な国境政策　寺中誠
前夜リレーエッセイ（８）ヤボネシア論と反復帰論の現在　安里英子
今日の魂（ソウル）を求めて　ピーター・バラカンの語るソウル・ミュージック39曲　ピーター・バラカン（まとめ・岡本有佳）
書評『ジプシー・ミュージックの真実』関口義人著　池田逸子
〔インタビュー〕フェミニズム　理論と実践の間で――女たちの歴史をどう語るか　ジュヌヴィエーヴ・フレス（聞き手・金富子／久保田ゆり訳）
書評『資料 日本ウーマンリブ史』I・II・III　溝口明代・佐伯洋子・三木草子編　浅野麗
書評『ジェンダーの視点からみる日韓近現代史』日韓「女性」共同歴史教材編纂委員会編　神谷丹路
忘却に抗うために（６）ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー「審判の日」　実村文
〔インタビュー〕民衆と社会変革への省察——韓国・過去清算の現場から　金東椿（聞き手・須永陽子／鄭栄桓、中野宣子訳）
「沈黙」を破って　李■京
書評『解放前後史の再認識』１・２　朴枝香・金哲・金一栄・李栄薫編著　趙慶喜
映画評『出草之歌——台湾原住民の吶喊　背山一戦』　山内小夜子
映画評『サクリファイス（犠牲）』『ポイズン・ダスト』　佐々木有美
映画評『アルナの子どもたち〜パレスチナ難民キャンプでの生と死』　清末愛砂
カメラマン中野英世の１シーン、１カット（８）『ガータ　パレスチナの詩』　中野英世
ドキュメンタリー・カメラの背後（７）ゲンナの頬に「雨」が降る　チェルノブイリ汚染地域を旅したクルー　鎌倉英也
世界の文化運動から（７）「新しいメディアと社会変革」をめぐって香港で国際会議　清末愛砂
「日本の戦後思想」を読み直す（７）「方法としてのアジア」という陥弄　中野敏男
近現代を生きた朝鮮の女性たち（８）歴史の証言者から「魔女」と化した「慰安婦」たち　宋連玉
東アジア・歴史を逆なでする博物館（８）水俣病歴史考証館　君塚仁彦
〔小説〕趙南棟　第三章　趙慶雲、第四章　趙南棟　陳映真（橋本恭子、丸川哲史訳）
〔小説〕悲しいオレンジの実る土地　ガッサーン・カナファーニー（岡真理訳・解題）
〔小説〕眼の奥の森８　目取真俊
前夜ブックガイド　「ことばと差別」
前夜映像ガイド　「セクシュアリティ・ジェンダー」
〔前夜の記録〕NPO前夜第二回定期総会／読者のつどい
〔口絵〕ビル・トレイラー「短気な犬」
〔口絵〕趙根在写真
植民地主義のイコン（７）沈亨求「少女達」「興亜を守る」　金惠信
前夜の言葉（８）ヤニス・リッツォス