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新釈 走れメロス 他四篇 の商品レビュー

3.8

650件のお客様レビュー

  1. 5つ

    123

  2. 4つ

    270

  3. 3つ

    157

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    5

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2020/03/15

この世界観が好きだ。 名作を換骨奪胎し、大文字山の山月記、約束を守らない走れメロス(桃色のブリーフ)、3人の映画撮影が入り混じる藪の中、恐ろしくも美しい満開の桜から始まる小説家の悲哀を描く桜の森の満開の下、誰なのかわからぬ百物語。 特に走れメロスでは、森見登美彦氏の描く腐れ大学...

この世界観が好きだ。 名作を換骨奪胎し、大文字山の山月記、約束を守らない走れメロス(桃色のブリーフ)、3人の映画撮影が入り混じる藪の中、恐ろしくも美しい満開の桜から始まる小説家の悲哀を描く桜の森の満開の下、誰なのかわからぬ百物語。 特に走れメロスでは、森見登美彦氏の描く腐れ大学生達の過ごす京都が自らの見た光景と混じり合い目蓋に浮かぶ。 空気感でいえば、女と男の桜の森の満開の下は、とても現代的で男の失うものと女の愛情がたまらない。 読んで損はしない。

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2020/01/25

過去の名作を京都を舞台にして、現代版にした作品。 山月記、藪の中、走れメロス、桜の森の満開の下、百物語 走れメロスがとにかく面白かった!今まで読んだのは山月記と走れメロスしかないけど、他の作品も読んでみたいと思いました

Posted byブクログ

2020/01/21

森見登美彦ワールド外伝みたいな世界での物語。 夜は短しや四畳半を読んでるともっとすっと入ってくるかなと、、、 たとえ森見でも過去の作品に手を入れるのは危ないんじゃないかと思いながら読み始めましたが、結果また好きな阿呆学生が増えました。

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2020/01/20

あの名作が、京の都に甦る!? 異様なテンションで突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、5つの傑作短編を収録。森見登美彦による近代文学リミックス集。 坂口安吾の「桜の森の満開の下」をパロディ化。原作とは全くの別物となっている。

Posted byブクログ

2019/12/15

各作品の元型を活かしながらも、森見登美彦ワールドを爆発させている。さすが!としか言いようがない。 随所に出てくる元型の名文に触れるにつけ、懐かしさと滑稽さで頬が緩んだ。

Posted byブクログ

2022/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

受験前で少しナーバスになっていた時期に『夜は短し〜』を読んでしまい、フワフワさ加減にムカついてから一時期読めなくなっていたのだが(まぁ呑気に本なんか読んでるお前が悪い、という話なのですが)、今再読するとやはり面白い森見節。この機会にレビューを書いておく。本作は名だたる文豪たちの作品5つを、京都の町を舞台にしていつもの腐れ大学生達を主役に置き換えた、というもの。 読んでいて楽しかったのは、やはり『走れメロス』。友の期待を裏切らないために、断固として「戻らない」!   “俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ” 一方で、テイストがガラッと違うのが『藪の中』、『桜の森〜』だろうか。『走れ〜』が陽なら、こちらは差し詰め陰といったところか。特に、『藪の中』がお気に入り。登場人物達の微妙にズレる物語が、不気味さ・奇妙さを生んでいる。

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2019/11/03

古典は読みにくいと思うことが度々・・・ 現代との生活様式諸々の違いだったり文章の古めかしさなどなど・・・ 本書はそれらを大きくカバーしている。 原書は場所も時代もバラバラですが本書は京都と大学生という2本串で固定しています。 本書を読む前に原作読む事をお勧めします。 ...

古典は読みにくいと思うことが度々・・・ 現代との生活様式諸々の違いだったり文章の古めかしさなどなど・・・ 本書はそれらを大きくカバーしている。 原書は場所も時代もバラバラですが本書は京都と大学生という2本串で固定しています。 本書を読む前に原作読む事をお勧めします。 個人的に白眉は山月記!次点が藪の中かなぁと思います。

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2019/04/14

備忘録 読み終わったあと元の純文学も読んでみたくなりました。あとがきに書かれている作者自身の解説が面白かったです。

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2019/03/22

古典的名作のパロディー. 森見先生の作品なので,古典的名作が腐れ学生の普通でない日常として描かれている. パロディーだけど,元の作品を知らなくても十分楽しめる(と思う). 藪の中,桜の森の満開の下,百物語は絶品,特に面白かった.

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2019/03/21

森見登美彦らしい一冊。 大学時代の自分の経験とは一切重ね合わせられないけれども、青春だなあと感じる一冊。 ストーリーの中にある寂しさや切なさが好き。

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