殺気! の商品レビュー
+++ エスカレーターで上るにつれ、急に回りの温度が変わったような、不快な熱気を肌に感じとっていた。「下りよ。何か、嫌な予感がする…」女子大生の佐々木ましろは、十二歳のとき、何者かに拉致監禁された経験がある。無事に保護されたが犯人は不明のまま。今、その記憶はない。ひどいPTSDを...
+++ エスカレーターで上るにつれ、急に回りの温度が変わったような、不快な熱気を肌に感じとっていた。「下りよ。何か、嫌な予感がする…」女子大生の佐々木ましろは、十二歳のとき、何者かに拉致監禁された経験がある。無事に保護されたが犯人は不明のまま。今、その記憶はない。ひどいPTSDを抑えるため、催眠療法で封じ込めてしまったからだった。そのためなのか、ましろには特異な能力―周囲の「殺気」を感じ取る力が身についている。アルバイト先の自然食品店では、その能力のおかげで難を逃れたこともある。タウン誌記者の丸山次美はましろに興味を持ち、過去の事件を調べ始める。失われた過去とともに現れたのは、驚愕の事実と、幼き友情の再生であった。青春ミステリーの傑作。 +++ 気軽に読める一冊ではある。主人公の少女・ましろの殺気を感じる能力のことや、拉致監禁され、PTSD治療のために記憶を封じられたいきさつのことや、かつての親友・理美子の父の死のことなど、興味を惹かれる要素が盛りだくさんで、それらがどんな風に一本の流れになっていくのか知りたくてぐんぐん読める。ただなんというか、ひとつひとつのエピソードに上滑り感もあるような気がして、読み方も表面的になってしまうのが少し残念だったかもしれない。
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うーん。。。 タイトルに惹かれて読んだけれどさらっと終わった。 展開までが長くてちょっと飽きてしまい残念。 ミステリーではないような?
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どの雫井作品を読んでも思うのですが、雫井先生の書かれるヒロインはとても素直でかわいらしくて素敵です。内容は、意味ありげなタイトルとは裏腹に、華やかな雰囲気が濃いですね。ファッションのくだりは、話の本筋からやや逸脱した感が否めないですが、主人公ましろの人物像がとてもよく描かれおり...
どの雫井作品を読んでも思うのですが、雫井先生の書かれるヒロインはとても素直でかわいらしくて素敵です。内容は、意味ありげなタイトルとは裏腹に、華やかな雰囲気が濃いですね。ファッションのくだりは、話の本筋からやや逸脱した感が否めないですが、主人公ましろの人物像がとてもよく描かれおり楽しめました。内容に対してページ数が多すぎる気がするので、☆3です。でも、楽しく読めました(特に後半)。
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結構みなさんの意見、厳しいなぁと感じました。 休みということもあり、1日で読破した作品でした。 確かに展開も軽く後半はストーリーも読めてくるが、個人的には、のっけから「佐々木 深紅」がでてきたのは懐かしく、脇役に徹底させたのも良かったと思う。おにぎりの話や、同級との思いでの場面も...
結構みなさんの意見、厳しいなぁと感じました。 休みということもあり、1日で読破した作品でした。 確かに展開も軽く後半はストーリーも読めてくるが、個人的には、のっけから「佐々木 深紅」がでてきたのは懐かしく、脇役に徹底させたのも良かったと思う。おにぎりの話や、同級との思いでの場面もラストに繋がり、いい話でじわっときた。 『虚貌』や『火の粉』のような鳥肌のたつ作品ではないものの、雫井さんは『クローズドノート』のように普通の女子大生ものの心情を描かせるのも本当に巧いと思う。
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なんとなく読みました。 殺気というタイトルからどんなものなんだろう?? と。 面白いですけど 実はミステリーだったんですね。 さらっとした感じでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正嗣ちゃんにもらった本 「犯罪小説家」でもおなじみの多摩が舞台 青春小説の部類かも 小学生の時に誘拐監禁を経験して精神科の治療を受けたましろは大学生で、自然食品店でバイトしている 彼女には人が発する異常な興奮を「殺気」として感じる特性がある ましろの日常(バイトや成人式や同級生とのやりとり、モールのオープニングイベントのファッションショー)の中に、理美子の父の死の謎が混じる 早瀬建設の労災事故を隠すために(本人の希望もあり)山菜採りで転落死したことになったのだが、その偽装の過程でましろに証拠である写真を拾われてやむなく監禁した、というのが真相
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タイトルは怖いけど、そんなことはなく素直で友達思いで正義感あふれる女子大生が主人公で、ファッションとかかなり今どきの若い女の子目線で書かれていて決して怖い本ではありません。実際に事件が起こる後半からはとても面白かったけど、それまでが何かこの作家さんにしてはあまりに軽いタッチで、ち...
タイトルは怖いけど、そんなことはなく素直で友達思いで正義感あふれる女子大生が主人公で、ファッションとかかなり今どきの若い女の子目線で書かれていて決して怖い本ではありません。実際に事件が起こる後半からはとても面白かったけど、それまでが何かこの作家さんにしてはあまりに軽いタッチで、ちょっと苦痛だった。この本このまま読み続けて本当に面白くなるのかなーって。後半以降はとても良かったです。長男の感想は私とはやや異なり、全般通して面白かったとか。キャラ設定がとてもよく出来ているって。うーん若い世代との感想は変わってくるのかな?
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ミステリーかと思って読んだら、青春小説。中盤以降の流れはいいのだが、成人式とかファッションショーとか余計な話が少しダルかった。しかし、小学生の頃の話に少し感動。本の厚みに対して内容が無いので、短めにまとめてくれたら面白かったかもしれない。
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タイトルのようなミステリーとしては楽しめなかったが、青春小説として特にファッションショーあたりは、面白く読むことができた。
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途中で挫折。殺気を感じて、そこからだからどうなるの?という感じ。幼い頃の体験との絡みもよくわからない。
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