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横道世之介 の商品レビュー

4

453件のお客様レビュー

  1. 5つ

    137

  2. 4つ

    182

  3. 3つ

    85

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    2

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2020/07/24

高評価らしいけど自分には合わなかった作品。 田舎の大学生が東京に上京してきてからの物語で、友人や恋人との青春を過ごし、その周囲の人間がその後の生活でふと学生時代の世之介を思い出すという。そしてその世之介は当時ショッキングだったホーム転落者を救護しようと韓国人2人と共に亡くなったカ...

高評価らしいけど自分には合わなかった作品。 田舎の大学生が東京に上京してきてからの物語で、友人や恋人との青春を過ごし、その周囲の人間がその後の生活でふと学生時代の世之介を思い出すという。そしてその世之介は当時ショッキングだったホーム転落者を救護しようと韓国人2人と共に亡くなったカメラマンとして生涯を閉じる。 同調しそうで共感部分がなく(自分が大学キャンパスというものを体験していないからか、または大学生をディスっているせいか)最後まで一線引いた向こう側の物語を読んでいるようで淡々と進み、淡々と終わったある一人の物語、という感想ぐらいしか書けない。 この作者の登場人物の表現はどうも苦手だなぁ。

Posted byブクログ

2020/03/15

大学生になって、東京で一人暮らしする世之介の話と、当時、その周りにいた人達の現代の話が入ってきます。 本の最初の方は、世之介、東京でちゃんと生きていけるのか?と、不安でしたが、ちゃんと不器用たけど、それなりに生きていました。 祥子のキャラが、最初は嫌だったけど、後半になればな...

大学生になって、東京で一人暮らしする世之介の話と、当時、その周りにいた人達の現代の話が入ってきます。 本の最初の方は、世之介、東京でちゃんと生きていけるのか?と、不安でしたが、ちゃんと不器用たけど、それなりに生きていました。 祥子のキャラが、最初は嫌だったけど、後半になればなるほど好きになりました。

Posted byブクログ

2020/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごくよかった。世之介と周りの人達とのやりとりがほんとかわいくて、サンバ踊って興奮してる世之介が鮮明に浮かんできた。祥子ちゃんもほんと可愛い。人と人とのつながりがその後の人生を作っているんだなって。祥子ちゃんもきっと世之介と長崎で遭ってしまった事件がきっかけでそういう仕事についているんだろうなって。そもそも世之介がいないと長崎に行かなかっただろうし。しかし付き合うと思わなかった二人。

Posted byブクログ

2020/03/01

読了。2回目。 やっぱり温かい気持ちになる。世之介も祥子も登場人物がみんな魅力的で本当に素晴らしい作品。

Posted byブクログ

2020/02/18

(2014年2月3日に記) 今まで吉田修一が追求して書いてきた主人公とタイプがまるっきり違っていて、彼の新境地を見る思いでした。 主人公・世之介の元恋人だった祥子は40歳になり、世之介を「いろんなことに、『YES』って言ってるような人」「いっぱい失敗するんだけど、それでも『NO...

(2014年2月3日に記) 今まで吉田修一が追求して書いてきた主人公とタイプがまるっきり違っていて、彼の新境地を見る思いでした。 主人公・世之介の元恋人だった祥子は40歳になり、世之介を「いろんなことに、『YES』って言ってるような人」「いっぱい失敗するんだけど、それでも『NO』じゃなくて、『YES』って言ってるような人」と評しています。世之介は一見ふら付いていてどこにでもいるような気の良い若者なのだが、困っている人を積極的に助けようと馳せ参じる分けでもなく結果的にはほおって置けずに助けちまったとなるような人でした。そういえば「世之介を知らない人はもったいない」に近いことを言った友人も居ましたねぇ~。そう、是非会ってみたい世之介、もしかすると周囲に居そうなどこかで会っているかもしれないと思いたくなるような世之介なのです! カメラマンとなった世之介が、いずれ韓国人と2人で線路に転落した女性を助けようとして亡くなるとほのめかされている件が、何箇所か出てくるたびに、えっそんな結末は止してと願ったのですが、祥子に宛てた世之介の母の手紙を読んですとんと落ちるものがありました。 「世之介は充分間に合うと思ったから助けたのでしょう。そんな息子を誇らしく思います」と、さりげなく結ばれた手紙にうるうる来ました。自らの危険を顧みないで人を助ける現実に存在する人たちはきっとこんな感じなのでしょう。切ないラストはカモフラージュされていて人を信じれる温かさと世之介が残した爽やかさが伝わって来ます。 祥子は深窓のご令嬢育ちというユニークな背景。何故か途中で世之介と別れる設定になっていますが、彼女が子育て中の友人に会って助言した言葉が確かな人柄を表していると感じられました。「大切に育てるということは『大切なもの』を与えてやるのではなく、その『大切なもの』を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることなのではないかと思う」。そうだよねぇ~。 2人が長崎の海岸で遭遇する難民の事件は実際にあったことです。 デビュー当時のカタカナタイトルの「パレード」「パーク・ライフ」から読み続け、最近では「長崎乱楽坂」「悪人」「さよなら渓谷」などずっとずっと好きになってきています。 吉田さん、長崎出身の清しい世之介を送り出してくれてありがとう! 映画化されていてDVDも出ている・・・。すぐ観るのかそれともしばらくは浸ってからにするのか躊躇っています

Posted byブクログ

2019/08/14

ほぼ同時代を描いた青春小説と言えば宮本輝の「青が散る」だが、本書に比べると登場人物にも小説そのものにも遊びがなく、ひたすら真面目だ。 本書との違いは、リアルタイムに主観的に描いたか、後から振り返って客観的に描いたか、なのか、単に作者や主人公の趣向の違いなのか。 祥子が振り返る...

ほぼ同時代を描いた青春小説と言えば宮本輝の「青が散る」だが、本書に比べると登場人物にも小説そのものにも遊びがなく、ひたすら真面目だ。 本書との違いは、リアルタイムに主観的に描いたか、後から振り返って客観的に描いたか、なのか、単に作者や主人公の趣向の違いなのか。 祥子が振り返る世之介が切なくて沁みる。

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2019/08/06

大変面白かった。さわやかな気持ちになる。世之介の考え方や行動が可愛らしく、でも時にはっとする、そうかそうか、と納得する。当たり前のことをまじまじ考える世之介もいい。時代背景もいい。世之介の家族もいい。祥子ちゃんも素敵で、友達もいい。先輩やちょっとした知り合いもいい。読んでいて面白...

大変面白かった。さわやかな気持ちになる。世之介の考え方や行動が可愛らしく、でも時にはっとする、そうかそうか、と納得する。当たり前のことをまじまじ考える世之介もいい。時代背景もいい。世之介の家族もいい。祥子ちゃんも素敵で、友達もいい。先輩やちょっとした知り合いもいい。読んでいて面白い、楽しいと思ったのは久しぶり。

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2019/03/29

私も世之介が大好きになった!!もう1ページ目で。「実家の大理石の置時計を迷った末に、上京に持ってきた」という時点で、ええ奴に決まってるやん。本当に普通の男子、大学生の上京物語。なのに凄く楽しくて、愛おしくて、ポッチリ泣ける。時代背景的に世之介の大学生時代は私の小学生くらいなのだが...

私も世之介が大好きになった!!もう1ページ目で。「実家の大理石の置時計を迷った末に、上京に持ってきた」という時点で、ええ奴に決まってるやん。本当に普通の男子、大学生の上京物語。なのに凄く楽しくて、愛おしくて、ポッチリ泣ける。時代背景的に世之介の大学生時代は私の小学生くらいなのだが、世相は懐かしく感じられたし、自分の大学生活の出会いと別れを重ねて、感情移入。とにかく主人公世之介と恋人祥子のキャラが本当に良く、また構成も一筋縄ではいかない。流石。吉田さんの作風は様々、振り幅が広くて驚く。これは好き。良作!

Posted byブクログ

2019/03/29

ヘラヘラした感じ、真剣な感じ、大学デビュー。。。なんてことないようで、読んでいて胸が締め付けられるのは何故だろう。最後のお母さんの手紙が泣けて仕方ない。じぶんにとっての世之介的な友人のことを思った。小説なのに、フィクションなのに、世之介を失うことがこれほどまでにつらいとは。

Posted byブクログ

2019/02/28

続篇が出たので久しぶりに読んだ 本当に本当に大好きだ世之介!! 何回読んでもたまらなく好きなので、続篇を読むのが楽しみでもあり、怖くもある〜

Posted byブクログ