横道世之介 の商品レビュー
「永遠と横道世之介」を読む前にもう一度振り返ってみようと思い再読した。 2009年に読んでから年数は経っているから細かなところは忘れていた。 だが、一気に世之介の世界観に浸る。 長崎から東京へ出てきて大学生活が始まり、サンバサークルの倉持と阿久津との出会いや加藤のアパートに入...
「永遠と横道世之介」を読む前にもう一度振り返ってみようと思い再読した。 2009年に読んでから年数は経っているから細かなところは忘れていた。 だが、一気に世之介の世界観に浸る。 長崎から東京へ出てきて大学生活が始まり、サンバサークルの倉持と阿久津との出会いや加藤のアパートに入り浸っていた頃。 バイトに明け暮れていた頃でもある。 自動車教習所で知り合った祥子と夏休みには実家で過ごしたり…と。 確かに出会いとともにいろんなものが増えていく…という感じでアパートの隣人の京子が言うように一年経つとあの頃より隙がなくなった。 ドンピシャな表現である。 飄々とこなしている世之介は妙に人を惹きつけるところがあるのかもしれない。 ますます興味がわく人物である。 ラストには、世之介の母が祥子へ宛てた手紙で終わってたことに驚く。 これはまったく覚えてなかった。 文中で時おり、「新宿アルタ前」とか「ねるとん」とか「サラダ記念日」と書いてあると一瞬にして当時のことが浮かんでくる…懐かしい さらに続編へ…
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朝井リョウさんの作品に出てきたので気になり読みました。存在感が無いのに何年も経ってから思い出してもらえる人ってスゴい。この1冊で完結して欲しくなくて続編さがしたほどに。
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続編の続編が出たということで 一から再読することにしました(^^) 今回は単行本にしました こんな表紙だったのか 久々の横道世之介ですが やっぱり好きだなあ まずは口調がいい。 世之介を読んでる間は 自分や子供の行動を 頭の中で世之介のナレーションの口調に 変換してる自分...
続編の続編が出たということで 一から再読することにしました(^^) 今回は単行本にしました こんな表紙だったのか 久々の横道世之介ですが やっぱり好きだなあ まずは口調がいい。 世之介を読んでる間は 自分や子供の行動を 頭の中で世之介のナレーションの口調に 変換してる自分がいて笑えます (ここのいるのはもちろん世之介である。みたいに) そしてテンポもいい 読むほどに空気感が好きになる気がします(^^) 世之介はどこにでもいるような学生で どこか抜けてて 隙だらけで頼りないイメージだけど ふとした瞬間に おお!と思うようなことを 気づかずにやってるところが素敵 倉持も、加藤も、 世之介に会わなくても 人生変わらなかったかもしれないけど 会ったことで少し救われた気がします そしてやっぱり祥子さん最高だよなー笑
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大学生にした現代版坊っちゃんという感じ。 読まなくても損しないし呼んだからと言って得することもないけれど、変な人達の集まりで笑えるところも多く、暇つぶしには良いかも。
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結局世之介の人となりや姿は、ぼんやりとしか描かれていない気がするが、存在感や空気を動かす力をものすごく感じた。 忘れてしまったけれど、思い出せない思い出たくさんあるはずだなー。 それにしても続編って何?
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とても面白かった。横道世之介はごく普通の上京してきた大学生で、基本良い奴なんだけど、普通に下心があるし、普通に怠け癖があるし、特に人に誇れる特技もなさそうなんだけど、周りの人間につられて日常をきちんと過ごしていて、上京して1年経った頃にはたくさんの思い出を積み重ねて、振り返ってみればたしかに成長している。読んでいてそれを追体験できる。 世之介は終始平凡で、彼女になる与謝野祥子の方がキャラが立っていて面白い。サンバ部、妊娠して退学する友人夫婦、娼婦と噂される千春、などなど、そこまでぶっ飛んでるわけでもなく、あるっちゃあるレベルのエピソードではあるのだけど、世之介がきちんと「関わる」ことでかけがえのない体験になっていることに読んでいて感銘を受ける。 (以下ネタバレ) ストーリーの合間合間で、登場人物たちのその後のストーリーが語られる構成になっているのだけど、画商になっている元パーティガールの千春の話の中で、世之介が電車事故で亡くなることが語られ、読者としては以降の世之介の学生時代エピソードを読む心持ちが変わる。最後は国連職員としてボランティア活動している祥子の現在が語られ、彼女も他の人と同様、世之介のことを思い出す。どうやら祥子は世之介との約束(最初にとったフィルムは祥子に一番に見せること)自体は忘れてしまっているし、世之介がそれらを撮影した話を聞いた祥子が当時は彼のセンスを誉めていたことも忘れてしまっているようだけど、それでも彼女を涙させるくらいに心を揺さぶるという描写がリアルで良かった。
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世之介のゆるーい、とぼけたキャラに癒された。 世之介の周りの人達も、みんな素敵で愛おしく(特に祥子ちゃん)、そのやり取りにクスッと笑えた。 世之介の大学1年の1年間を、引き込まれて読んだ。 途中、何年後かに話が飛んで、世之介や周りの人のその後が書かれていて、どれも「えっ」という衝...
世之介のゆるーい、とぼけたキャラに癒された。 世之介の周りの人達も、みんな素敵で愛おしく(特に祥子ちゃん)、そのやり取りにクスッと笑えた。 世之介の大学1年の1年間を、引き込まれて読んだ。 途中、何年後かに話が飛んで、世之介や周りの人のその後が書かれていて、どれも「えっ」という衝撃のあるものだったので、ますます読むのが止まらず夢中で読んだ。 好きな一冊になった。映画も観たいし、続編も読んでみたい。
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世之介ってあの主人公なのね。 普通っぽくて普通でないのかも。 運命に流されているようでそうでもない。 長崎の海で流れ着いたあの人々が祥子さんのその後の仕事に導き、間違えていれたんだと探したチョコの持ち主が世之介をカメラへと導いた。 人生って。 そして、しばらくロスになりそう。
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毎日新聞の連載で知った物語。 これは大学生の頃が中心の話でしたが、身近に感じる青年になんだか親近感が湧いてきて一気読みしました!
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代表作としてあげる人が多かったので、読んでみました 一言で言えば、バブルの頃のお話 世代が合う人、現役の人には填まるのかな 楽しく読めたのですが、大学生の固定イメージ、そのままな感じがしました 私や友人たちは、こんなチャラチャラしてなかったかな・・・
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