横道世之介 の商品レビュー
読み始めた途端に懐かしさがこみ上げた。 だらだらと日々を過ごす世之介。だらしないけど優しくて何だか可愛い。 東京でのいろんな出会い。その場限りの出会い、思い出しそうで思い出せない出会い、大切な思い出になった出会い。どんな出会いも御縁だな。 じわじわと心に染みてきた作品でした。
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世之介の過ごした1年間を読み進める中で、大きな変化は無いけれど読後、ほんのり暖かい気持ちになった。 そして、最後のページで涙腺が崩壊しそうになった。 世之介はきっとどこにでも居そうで、でも案外居なくて、そんな人。
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朝井リョウがエッセイの中で大好きだと言っていたので読んでみた。 めちゃくちゃ良かった。世之介が亡くなったと聞いて、涙がとまらなかった。ほんとに、世之介の友達みたいな気持ちになっちゃって。読後の今も、もう世之介はいないのか、と喪失感で涙ぐんでる。 映画にもなってるみたいなので、映...
朝井リョウがエッセイの中で大好きだと言っていたので読んでみた。 めちゃくちゃ良かった。世之介が亡くなったと聞いて、涙がとまらなかった。ほんとに、世之介の友達みたいな気持ちになっちゃって。読後の今も、もう世之介はいないのか、と喪失感で涙ぐんでる。 映画にもなってるみたいなので、映画も見てみたい。 世之介、めちゃくちゃかわいい。愛すべき隣人。世之介に会えてよかった。
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80年代の大学生、こんな感じだったなぁ。サークル活動、学祭、バイト、たまに勉強、友人アパートに泊まったり、と懐かしい。 長崎から東京の大学に出て来た横道世之介の1年間の物語。この1年間で出会った友人や恋人達の、凡そ20年後の姿のパートが途中差し込まれる。そこの彼等の中の世之介は、...
80年代の大学生、こんな感じだったなぁ。サークル活動、学祭、バイト、たまに勉強、友人アパートに泊まったり、と懐かしい。 長崎から東京の大学に出て来た横道世之介の1年間の物語。この1年間で出会った友人や恋人達の、凡そ20年後の姿のパートが途中差し込まれる。そこの彼等の中の世之介は、その後の彼等に大きな影響を与えているとか、強く記憶に残っている、とかいう事は全くなく、そう言えばそんな奴いたよな、程度の存在なのが、どこか物悲しくも、実際はそんなもの、長い人生の中での人との出会い、関わりなんてそんなもの、という無常感に浸った読後感だったが、全体に楽しく読めた。
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平凡な大学生の日常のようでいて、非凡な青年の人生にも思える不思議な作品。続編があるのが不思議なストーリーですが、これから読んでいきます。
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横道世之介…皆さんが読んでいてしかも高評価なのはなぜか、読了して納得!面白かったです!! 大学入学を機に長崎から上京した、横道世之介という青年の1年間を描いた作品です。特に大きな出来事もないんですよね…大学ではサンバサークルに入って、バイトしながら運転免許をとって、友達と絡...
横道世之介…皆さんが読んでいてしかも高評価なのはなぜか、読了して納得!面白かったです!! 大学入学を機に長崎から上京した、横道世之介という青年の1年間を描いた作品です。特に大きな出来事もないんですよね…大学ではサンバサークルに入って、バイトしながら運転免許をとって、友達と絡んだり、彼女もできたりして…。 世之介の将来…急に突きつけられて、愕然としてしまいました!でも、この作品での1年間で出逢った人たちや家族にいろんないい意味での影響をもたらしてくれたんですねぇ~。特にこういうところがエライ!とかじゃないけれど、親しみのある人柄が結構好きでハマりますよね!あと、彼女の祥子ちゃん、彼女も天然さがなんとも可愛いい!!世之介のお母さんからの手紙も、心あたたまるものを感じました。
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最新刊読んだあとで、改めて最初の世之介さんを読みたい衝動がおさえられなかった。 晩年の彼を知ってからの物語はこうも大きく膨らんでくるのかと、感慨深く。ひとつひとつのエピソードをかみしめるように読み進めた。登場人物たちのその後もちりばめながら時系列が前後しているのがとても心地好く、...
最新刊読んだあとで、改めて最初の世之介さんを読みたい衝動がおさえられなかった。 晩年の彼を知ってからの物語はこうも大きく膨らんでくるのかと、感慨深く。ひとつひとつのエピソードをかみしめるように読み進めた。登場人物たちのその後もちりばめながら時系列が前後しているのがとても心地好く、懐かしいアルバムを紐解くような気持ちだった。 以下 2017/1/24の感想。 とある大学生の日常をほんわかとのんびしとした雰囲気が描かれていて。 結構投げやりであったり、行き当たりばったりで とりたてて特別なことも起こったりしないのに 面白ろおかしく読めてしまう。 後半になるにつれ、主人公のその後が描かれていくあたりがとても切なくなってくるのけれども 彼の言動のひとつひとつが心に残って 映画をみているような余韻。 読後感もとてもよかった。
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すごくいい作品でした。世之介の立ち振る舞いはもちろんのこと、大学生活とか状況生活のそれっぽさがにじみ出てきている。こういう作品が読みたかった。ところどころに描かれる未来の様子がラストを際立たせていた。
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横道世之介が大学入学からの1年間の話。 青春話になるのかなあ。 バブル期の時代背景描写が 自分の経験と重なり懐かしさがこみ上げる。 それにしても世之介って。 両親の名前のセンスっ! 世之介のやる気があるんだかないんだか、 ふわふわっとしている雰囲気のような つかみ所があるよな...
横道世之介が大学入学からの1年間の話。 青春話になるのかなあ。 バブル期の時代背景描写が 自分の経験と重なり懐かしさがこみ上げる。 それにしても世之介って。 両親の名前のセンスっ! 世之介のやる気があるんだかないんだか、 ふわふわっとしている雰囲気のような つかみ所があるよな、ないような 流される性格のような、そうでないような、 独特の雰囲気を醸し出している感じでもあるが どこにでもいるような平々凡々な男でもある。 ひょうひょうとているようで、熱いものもあるような なんだか憎めないやつ。 20年後ふと思い出したときに 笑みがこぼれてしまう不思議な人。 当時つきあっていたお嬢様の祥子ちゃん曰く (彼女もかなり独特なひとでしたw) 「いろんなことに、「YES」って言っているような人だった。・・・・もちろん、そのせいでいっぱい失敗するんだけど、それでも「NO」じゃなくて、「YES」って言ってるような人」 しっくりくる表現だ。 最後の母の手紙も、世之介の人柄が偲ばれる。 なんだか温かい気持ちがわいてくるのだ。
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