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終着駅 の商品レビュー

2.7

7件のお客様レビュー

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2024/07/17

著者逝去後、娘さんが選者となってできた本。 ほとんどなくなった本線を、ネットと照らし合わせて読み解く。廃線必至感のある風景だが、それでもこのときは、電車は動いていたとは感慨深い。 さて、また著者の本、折に触れて読んでいきたい。

Posted byブクログ

2015/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鉄道紀行文学といったジャンルがあるという事を私は長く知りませんでした。Coolでダンディな文体です。出版業界でお仕事されていて、多少文学ともつながりがあった方らしいので、何とか最後まで読み通した。小説の虚構世界に慣れている私としては、少々の読みづらさなども感じつつ、最後まで読んでみると、それなりに面白い点もありました。時刻表愛とか。うーん、でもちょっと分からないですけど、私も若い頃はそんなものをかかえてあちこちぶらぶらしている時期とかあった事などを思い出したりする。電車に乗って目的地に行くよりフリー切符をつかった方がトクかしら?などと考えるのは脳トレとしてはかなり良い方法ではないかと思う。 そして一言に鉄好きといっても色々種類がある訳ですねね。趣味とはニッチな、自分だけの妄想世界に没入する所に無上の喜びがあるものですが、これだけ鉄ブームが世の中に普及してくると、まだブレイクしていないアイドルを密に応援していた時のような昂揚感が、やや減少するのではかなどと勝手な心配をしたりする。純粋に紀行文として楽しめばよいのですよね、きっと。しかし、一体、男子はなぜこの様なものを愛好するのかが女子には正直サッパリ分からない。

Posted byブクログ

2014/01/26

資料番号:011119344 ご利用の細則:貸出可能です 備考:【元の所在場所】2階2類 http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/OPP1600?PCTI=10210003 p.207-209で川崎洋の著作の書評

Posted byブクログ

2013/02/11

最後の随筆集になるらしい。デビュー後間もない作品が収められているので文章が若々しい感じがする。終着駅と言う題名ながら終着駅に関するお話は少しだけで、逆に関係ない新幹線の命名に関する話だったり、作者の回想録的な話のほうが面白かった。ちなみに新潟までツバメは行かないと言うのをこの本を...

最後の随筆集になるらしい。デビュー後間もない作品が収められているので文章が若々しい感じがする。終着駅と言う題名ながら終着駅に関するお話は少しだけで、逆に関係ない新幹線の命名に関する話だったり、作者の回想録的な話のほうが面白かった。ちなみに新潟までツバメは行かないと言うのをこの本を読んで初めて知った。

Posted byブクログ

2011/12/03

作家が亡くなつた後に、未発表の原稿をかき集めて出版し、「ファン垂涎の書」などと煽る商法はあまり好まないところであります。人気ミュージシャンもその死後に「未発表テイク」などをCDにして発売されたりする。ファンの足許に付け込むやうな商売ですねえ。 さういふ思ひでゐたので、昨年に宮脇...

作家が亡くなつた後に、未発表の原稿をかき集めて出版し、「ファン垂涎の書」などと煽る商法はあまり好まないところであります。人気ミュージシャンもその死後に「未発表テイク」などをCDにして発売されたりする。ファンの足許に付け込むやうな商売ですねえ。 さういふ思ひでゐたので、昨年に宮脇俊三さんの『「最長片道切符の旅」取材ノート』が出た時にも、「きつと宮脇氏は草葉の陰から、苦言を呈してゐることだらう」と苦苦しく感じ、しかし購買してしまひました。版元はファンのかかる所業を容易に予測してゐたのだらうと思ふと、まんまと商策に乗つた自分が阿呆に感じられます。ま、構はないけど。 しかし本書が成立した事情は若干違ふやうです。 まづ、全編が単行本未収録であるといふことであります。そして執筆時期が、一番脂の乗つた「全盛期」にあたることもポイントが高い。つまり落穂拾ひとは一味も二味も違ふ。なぜ今まで書籍化されなかつたのか不思議なくらゐです。 一番印象に残つたのは、鉄道とは全く関係ない部分でした。「あとがき」で宮脇灯子さんも指摘してゐますが、13歳頃に突然性格が変つたといふところであります。 それまでは授業中に当てられたり、先生と直接話したりするだけで上の空になるほどのアガリ症であつたと。テニスでも弱くは無いのに、いざ試合になるとアガつてしまひ、普段の力が出ないといふことでした。 それが突然、何のきつかけもなく、図々しい、冷やかな性格に変つたさうです。テニスでは逆に実力以上の成績を収めるやうになつたとか。「それ以前の自分は何だったのか、どこへ行ってしまったのかと思う」と述べてゐます。不思議な事もあるものです。 かういふ風に、没後6年も経つてから、宮脇氏の未読の文章を読めるとは、感慨深いものがあります。読者としての幸福感を存分に味ははせてくれた本書に関つた人たちに感謝したいと思ひました。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-68.html

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2011/06/06

死後発行された宮脇俊三の新作。 初期の単行本化されていなかったエッセイなどをまとめたもの。 そのため、初期の宮脇俊三の感じが、よく出ていて、時刻表2万キロとか最長片道切符の旅とかを読んでいる気分になる。 なんか、ものすごく不思議な気分。 帰るべきところに帰って来たとい...

死後発行された宮脇俊三の新作。 初期の単行本化されていなかったエッセイなどをまとめたもの。 そのため、初期の宮脇俊三の感じが、よく出ていて、時刻表2万キロとか最長片道切符の旅とかを読んでいる気分になる。 なんか、ものすごく不思議な気分。 帰るべきところに帰って来たというか。 私は宮脇俊三の初期の作品を子供のころに読んで、読み込んで、 文体、考え方、皮肉のいい方、物事の捉え方、そういうのを学んだように思う。 もといたところに戻ってきたような、不思議な気分。 そうおもって、久しぶりに時刻表を買いました。

Posted byブクログ

2011/01/11

● 旅は自分で計画をたて、その結果の「失敗」に価値がある。どの宿にも断られて夜の町をさまようとき、「旅」が正体を現してくる。 ● 北海道へ行ったこともないくせに外国へ行って「日本は狭い」などと言う奴に接すると、腹が立つ。たしかに日本は狭いが腹が立つ。

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