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通勤電車でよむ詩集 の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2024/06/09

以前読み、また心に潤いが欲しくなって再読した。(書棚に見つからず、もう一冊購入してしまった) 何度読んでもその都度深い味わいを残す詩たち、そして各詩篇に添えられた小池昌代の短いが鋭く、心に残る言葉たち。

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2024/02/14

 通勤しなくなって10年近くたちました。通勤電車に乗らなくなって25年、通勤バスにも乗らなくなって17年ですね。  朝の気ぜわしいなかにある1時間ほどの「空白」、帰りの「カエルコール」の後の脱力した「空虚」、何となくとりだした新書の中に草野心平とか金時鍾とかみつけると周りを忘れる...

 通勤しなくなって10年近くたちました。通勤電車に乗らなくなって25年、通勤バスにも乗らなくなって17年ですね。  朝の気ぜわしいなかにある1時間ほどの「空白」、帰りの「カエルコール」の後の脱力した「空虚」、何となくとりだした新書の中に草野心平とか金時鍾とかみつけると周りを忘れるでしょうね。  見つけるのが20年遅かったアンソロジーでした(笑)。  「ゴジラ老人シマクマ君の日々」というアホブログにも、チョット感想書きました。覗いていただけると嬉しい(笑)  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202312030000/ 

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2020/01/21

詩人である作者が集めた、様々な作者の詩が41篇はいった詩集。作者がかつて電車の中で多くの詩を読んできたように、詩は電車の中で読むことに非常に適した形態の文学かもしれない、と実際読んでみて思った。ただ、探そうと思うといろんな作者の詩を集めた詩集というのはあんまりないものなので、もっ...

詩人である作者が集めた、様々な作者の詩が41篇はいった詩集。作者がかつて電車の中で多くの詩を読んできたように、詩は電車の中で読むことに非常に適した形態の文学かもしれない、と実際読んでみて思った。ただ、探そうと思うといろんな作者の詩を集めた詩集というのはあんまりないものなので、もっとたくさん出してほしいものだ。 フェルナンデス、言語ジャック、母の死、昨日いらっしってください等が好きだなと思った。

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2021/03/18

詩は、個人の好みが特に強く出る気がする。 あるいは、タイミングもあるのかもしれない。 この本の中でも、ぴんと来なかったものも 理解できなかったものもあった。 心にしみたものもあった。 「しずかな夫婦」は泣きそうになったし、 「母の死」のたんたんとした描写は、かえって手におえない...

詩は、個人の好みが特に強く出る気がする。 あるいは、タイミングもあるのかもしれない。 この本の中でも、ぴんと来なかったものも 理解できなかったものもあった。 心にしみたものもあった。 「しずかな夫婦」は泣きそうになったし、 「母の死」のたんたんとした描写は、かえって手におえないほどの気持ち、悲しみや喪失感や言葉にすらできないような思いがにじみ出てきた。 「賀状」の、遠くなってしまった近かった友達を思う気持ち、はっきりと言葉で表現できないような思いが伝わってくる気がした。 「川がみたくて」は、ふらっとどこかに出かけたくなる気持ちに、とても共感ができた。 詩の良さは、この、言葉で言い切ってしまうとちょっとちがうんだよな、っていう感情を表現できるというところだな、と思った。

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2019/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2009年刊。 このアンソロジーは出たときに買って、何度か再読しているものです。 本好きな友人と本の貸し借りをたま~にするのですが、その友人も「とてもよかった」と言ってくれたので、(結構シビアに「これは読まなかった」と言われた本もあります)かなり万人受けする、アンソロジーではないかと思います。 編者の小池昌代さんも詩人ですが、「はしがきにかえて」で「わたしもむかし、通勤電車で詩を読んだ。(中略)詩の言葉は砂にしみ込む水のように、疲れたからだにしみ込んできた。思いがけない行につまづいては、涙がとまらなくなった経験が幾度もある。人目があるから恥ずかしかったが、詩の働きはポンプに等しく、感情を地下から汲み上げる。泣こうとして読むわけではないが、図らずも泣いた。我知らず泣いた。自分ひとりでなく、誰かと共に泣いているような感覚があった」と語られています。 その中で特に私の好きな詩を挙げさせていただきますと。 「うたを うたうとき」まど・みちお 「少女と雨」中原中也 「胸の泉に」塔和子 「アドルストロップ」エドワード・トマス 「しずかな夫婦」天野忠 「賀状」長田弘 「池(pond)」白石かずこ 「胸の泉に」 かかわらなければ   この愛しさを知るすべはなかった   この親しさは湧かなかった   この大らかな依存の安らいは得られなかった   この甘い思いや   さびしい思いもしらなかった 人はかかわることからさまざまな思いを知る  (中略) ああ 何億の人がいようとも かかわらなければ路傍の人   私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも 落としてはくれない     すべての詩に小池さんの解説付きです。

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2018/12/20

2018.12.20 60 はしがきがいい。電車と人生。乗り合わせた人々とは再びは会わない。そんな人々とひととき運命をともにする。 そのことは、人間の生涯を圧縮したような感覚がある。死に向かって皆運ばれていく。自分の人生に対して操作できないばかりか、どこまでも無力なのだ。

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2018/05/21

出会えてよかったなと思える詩がけっこうあった。詩人ひとりの詩集にどっぷりディープに付き合うのって大変ですし。こういういろいろ入ってるやつはいいですね。

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2016/05/07

20160507 これまで国語の授業でしか詩に触れたことがなかった私には少々難解でした。なにこれ!意味わかんない!の連続でしたが、時々「ほぉ」と感じる詩に出会うと、言葉は時に感情を超えてくるのだと思わずにはいられませんでした。 好きになった詩 「うたを うたうとき」 「胸の泉に」...

20160507 これまで国語の授業でしか詩に触れたことがなかった私には少々難解でした。なにこれ!意味わかんない!の連続でしたが、時々「ほぉ」と感じる詩に出会うと、言葉は時に感情を超えてくるのだと思わずにはいられませんでした。 好きになった詩 「うたを うたうとき」 「胸の泉に」 「賀状」 「駅へ行く道」 「昨日いらつしつて下さい」

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2022/05/07

人生観が変わったとまでは行かないけど、琴線に響くというか心にポツポツ残った。小学校で習うような簡易的なものから一読だけではサッパリなものまで。 「この世を生き抜くためには 挨拶はひとつでいい 『お疲れ』だけで事足りる」 気疲れした心にガンガン響いた。 トーマ・ヒロコ氏の作品にも...

人生観が変わったとまでは行かないけど、琴線に響くというか心にポツポツ残った。小学校で習うような簡易的なものから一読だけではサッパリなものまで。 「この世を生き抜くためには 挨拶はひとつでいい 『お疲れ』だけで事足りる」 気疲れした心にガンガン響いた。 トーマ・ヒロコ氏の作品にも興味がわいた。

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2014/01/11

まさしく通勤電車内でさくっと読めてしまった。 日本人だけではなく、海外の詩人による詩も集められていて、飽きない。 詩の入門書となる一冊。

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