図地反転 の商品レビュー
ぐいぐい引き込まれていたのに。あとちょっとで真実がわかると思ってラストを楽しみにしていたのに。まさか、こんな終わり方するなんて・・・って、しばらく放心状態になってしまいましたよ。このモヤッとした気持ち、どうしてくれるのさー! 私も自分の記憶に自信がない。思い込みというか混同して...
ぐいぐい引き込まれていたのに。あとちょっとで真実がわかると思ってラストを楽しみにしていたのに。まさか、こんな終わり方するなんて・・・って、しばらく放心状態になってしまいましたよ。このモヤッとした気持ち、どうしてくれるのさー! 私も自分の記憶に自信がない。思い込みというか混同してしまうこと、「見たような気がする」「あったような気がする」なんて、しょっちゅうある。矛盾を突かれたり、本当に?とか聞かれると途端に不安になる。本当に頼りない脳みそで困っちゃう。
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子供の頃、幼い妹を変質者に殺された主人公。 刑事になった今、同じような幼女殺害事件にかかわる。 人の記憶のあいまいさ 「図」と「地」は見ようによってクラリと入れ替わる その恐ろしさ。 ラストが、あまりにも「え?ここで?」という感じなのでモヤモヤ・・・・
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最後は「やられた」という感じ。信じていた人が嘘を吐き、過ちを犯し、悪だと思っていた人が真実を言っていた。今まで信じてきた真実が過ちとなり、嘘だと思っていたことが真実になる。文字通り最後に「反転」する。 正義の人物は誠実に、胡散臭そうな人物は胡散臭そうに書かれている。それらが余りにも徹底されているので見事に騙された。最後は思わせぶりに終わっているが、まだどんでん返しがありそうに思えてならない。次回作が出来ればぜひ読みたいと思わせてくれる一冊。文庫版で『本ボシ』に改題されているらしいがもったいない。「図地反転」は作中通じて重要なキーワードなのに。
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二人の人物を中心に進んでいくストーリーでした。どこで接点があるかと思っていたら、それは意外な形で表れて社会派ミステリーの要素が強くなってきました。話自体は面白いのですが、前半は進展が遅くて少し退屈に感じました。 後半になると、この二人の心境の変化、その経緯も面白くなってきて、...
二人の人物を中心に進んでいくストーリーでした。どこで接点があるかと思っていたら、それは意外な形で表れて社会派ミステリーの要素が強くなってきました。話自体は面白いのですが、前半は進展が遅くて少し退屈に感じました。 後半になると、この二人の心境の変化、その経緯も面白くなってきて、入り込んでいきました。さあ、いよいよクライマックスに来たぞ・・と思ったところで、あれ?!と気づいた。。この内容と展開にしては、残りのページが少ないのではないか?と。 そうです、事件は解決していないのに、いきなり本が終わってしまった!!「この続きは続編を読めばわかります」という意思がはっきりと伝わる終わり方。上巻という表示があったかどうか・・・探しました。 こんな風に突然終わるなんて、続きが気になってしょうがない、気持ち悪い!と、文句言いながらも続きが出たら絶対に読むんだろうなぁ。。出版作戦にはまっているなぁ・・・私。
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2月-4。3.0点。 幼女殺人事件を追う、刑事。 自らが幼い頃、妹を殺害された経緯あり。 また、幼女を殺害し、服役を終えた男があるアパートへ引っ越す。 二人のストーリーを中心に、展開。 あっという間に読めるが、ラストがブチッという感じ。 気になる。
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- ネタバレ
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2009.10 期待してただけに 残念でした。 おのれの目で見たものは間違いない と誰しも思ってる。 だが 見た目や先入観に惑わされる人は多い。 ましてや 自分の記憶さえ 後になって都合よく改ざんしてしまう 場合がある。 コピーにだまされました。
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幼い少女が無惨な姿で発見される殺人事件が相次いでいた。犯人がいまだ捕まらない不安な日々を送る中で、ハイツの管理人をしている坂田幸八郎は、幼い少女を子供に持つ主婦から「隣の部屋に住んでいる男がやたらと子供に話しかけてくる」という相談を受ける。見た目はおとなしそうなただの青年なのだ...
幼い少女が無惨な姿で発見される殺人事件が相次いでいた。犯人がいまだ捕まらない不安な日々を送る中で、ハイツの管理人をしている坂田幸八郎は、幼い少女を子供に持つ主婦から「隣の部屋に住んでいる男がやたらと子供に話しかけてくる」という相談を受ける。見た目はおとなしそうなただの青年なのだが・・・。しかしネットで彼の名前を検索するとなんと、過去に少女を殺して懲役15年の刑に服役したという事実が浮かび上がってきてしまう。 タイトルはよくつけたなー!と感心してしまう程、内容とぴったりだった。質問者の訊き方一つで答えが変わってしまい、そして一度その見方をすると、元の見方にはなかなか戻ることができない図地反転画像。これは警察の取り調べでも同じことが言え、それによってうまれてしまう間違った犯人像=冤罪。ありもしない虐待の記憶がよみがえり、実の親を恨んでいるとか・・・そんなのもあるんだ(@@)本当に恐ろしいことだと思う。目撃証言に頼った捜査の危うさを訴える弁護士、被害者の遺族、そして刑事たち。みんながみんな、一度固定されてしまった間違った見方からなかなか抜け出せず、真実にたどりつくことができないが、最後は・・・。これ、結末はおまかせしますみたいな感じになってしまってその後がはっきり描かれていないが、私は最後まできっちり書いて欲しかったなぁ。「え?ここで終わり?」っていう。宇津木(元刑事)が最後、姿を消した理由は一体何?てっきり真犯人にやられたんだと思ったが、それも違うみたいだし・・。弁護士や真犯人、被害者家族の行動も全部最後まで描かないまま、中途半端な状態で終わってしまっている。グイグイ読ませられる展開だっただけに、最後がスッキリしないのがものすごくもったいないなぁと思ってしまった。
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全然曽根圭介じゃなかった。 って、言われても本人もね・・・困るだろうな。 曽根圭介的世界がなかったってことです。 期待して読むわけですから、曽根ワールド見せてほしいんだよなあ。 ってたまには違うタイプも書く? でもなあ・・・ただの警察小説だった
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これで終わりなんでしょうか。続きはなし?最後だけ何とかしてくれたらなあ。結論を放り出した意味を知りたい。
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幼い頃妹を殺された研志は警察官となって 現在女児殺害事件を捜査していた。 すると捜査中に元刑事だと名乗る男が接触してきて この事件と研志の妹の事件は同じ犯人だと告げる。 しかしどちらの事件ももう犯人は捕まっているはずであった。 一方アパートの管理人をする幸八郎は 最近入居した望月...
幼い頃妹を殺された研志は警察官となって 現在女児殺害事件を捜査していた。 すると捜査中に元刑事だと名乗る男が接触してきて この事件と研志の妹の事件は同じ犯人だと告げる。 しかしどちらの事件ももう犯人は捕まっているはずであった。 一方アパートの管理人をする幸八郎は 最近入居した望月という男が女児殺害事件の前科者だと知り 一度はアパートから追い払った。 しかし望月に発作で倒れたところを助けられてから 彼の無罪を訴える会に参加するようになる。 装丁:多田和博 カバー写真:田中和枝+アスフォート 人間の記憶はあやふやであり思い込みや外からの情報で 簡単に書き換えられてしまうものである。 だとしたら目撃証言はどこまで信用してよいのだろうか。 目撃者だけでなく研志自身も記憶の変容に気付くところがよかった。 ただ真犯人の処理が適当なので残念です。 タイトル通りの大どんでん返しを期待していたので肩透かし。 「「捜査を進めていくうちに、仮説に合った疑わしい人間が浮上してくる。そしてその人物を、犯人だと強く信じるようになる。信じれば信じるほど、どんどん視野狭窄に陥っていく。一度そうなったら、仮説が間違っている可能性は、考えようとしない。仮設固執性と言って、あとはただ、有罪にできそうな証拠を集めたり、自白を取ることだけが目的となる。無実である証拠や、供述の矛盾点がいくらでもあるのに、見えなくなるんですね。」」
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