幽霊の2/3 の商品レビュー
(2010/04/13購入)(2010/04/16読了) ヴィーラの憎らしさといったらもう!マクロイの人間描写にまたしてもやられた。 ただ、ラストの事件解明の流れが早すぎる気がした。
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タイトルが素晴らしい(と杉江松恋氏も言っている)古典的傑作。 本当に伏線の張り方が上手い。 また、文壇へのアイロニーが効いていて面白い。
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殺人事件の犯人を考えるはずが、気が付くと別のなぞに焦点が行っているという不思議な小説。 タイトルもなかなかにお洒落ではある。
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助走部分が長そうだったので気を揉んだが、事件が始まるとその後は一気に進んだ。出版業界の内幕に関する描写も多いため体感速度は速くないが、気がつけば中盤、少し進んでもうラストという不思議な感覚は、作中を瞬間移動してるみたいで実に楽しかった。 各レビューで賞賛されてる通り、タイトルが...
助走部分が長そうだったので気を揉んだが、事件が始まるとその後は一気に進んだ。出版業界の内幕に関する描写も多いため体感速度は速くないが、気がつけば中盤、少し進んでもうラストという不思議な感覚は、作中を瞬間移動してるみたいで実に楽しかった。 各レビューで賞賛されてる通り、タイトルが秀逸だというのは疑いようがない。しかしそれ以上に素晴らしいのは、作品全体から伝わってくるエレガントさ。がっつり本格ミステリでありながら、微妙に謎のピントをずらしてくる。さり気ない手掛かり、鮮やかな伏線回収など、精巧で流れるような展開に作者の余裕を感じずにはいられない。 ラストの意外性の焦点は、作品の全体像を浮かび上がらせること。インパクトのみでサプライズ効果を狙ってくるミステリとはここで大きく異なる。現代ミステリならば、ここまでの艶感を表現できたかどうか疑問である。クラシックの美点を再認識した上質の本格。
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あとで50年代の作品らしいと知って、ああなるほど、と思った。誰か一人の視点から書いてあったらもっと面白かったかも。(誰がいいかな・・・)
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人気作家エイモス・コルットが毒殺される。彼の妻とエージェント夫妻、社長夫妻、評論家レッピーの関係。エイモスの失われた過去と「幽霊の2/3」に隠された秘密。 2010年1月4日購入 2010年1月22日読了
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心酔している作家が、長年の沈黙を破って出した新作はたとえどんな出来だろうと称賛せずにはいられない。そんな一文が好き。
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おもしろい!タイトルが秀逸。 過去にさかのぼるミステリというものが好きなので 点があまくなるー。
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古典的名作の復刊。 被害者に毒を飲ませたトリックについては、現代では亜種も出ているし、ネタバレ本でも明かされる類なので、それほど驚くわけではない。 それでも、もう一つの、そして事件の根幹に関わる謎についての魅力が大きく、ぐいぐいと読ませる。 日本人には(というか翻訳で読むには)分...
古典的名作の復刊。 被害者に毒を飲ませたトリックについては、現代では亜種も出ているし、ネタバレ本でも明かされる類なので、それほど驚くわけではない。 それでも、もう一つの、そして事件の根幹に関わる謎についての魅力が大きく、ぐいぐいと読ませる。 日本人には(というか翻訳で読むには)分かりづらい伏線ではあるけど、それは仕方ないか。 心理的な手がかりから事件に迫っていく過程は、なかなかにスリリング。
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ホームパーティーの最中にベストセラー作家が殺されるが…。 トリックは片隅に追いやられ、ホワイダニットとフーダニットが話の中心になっている。 探偵役の精神科医ベイジルの捜査が進むにつれて、事件は思わぬ方向へと転がり始める。 事件の土台になっている仕掛けは結構早いうちに分かる。そこ...
ホームパーティーの最中にベストセラー作家が殺されるが…。 トリックは片隅に追いやられ、ホワイダニットとフーダニットが話の中心になっている。 探偵役の精神科医ベイジルの捜査が進むにつれて、事件は思わぬ方向へと転がり始める。 事件の土台になっている仕掛けは結構早いうちに分かる。そこからベイジルがどんな理論展開で犯人を特定するのかが読みどころ。 出版業界に対する辛辣なパロディであり、皮肉でもある。片隅にいる者として、ちょっと我が身を振り返ったり。それにしても伏線の張り方、タイトルの付け方は見事と言う他ない。そして、子供の頃に学習雑誌の付録で読んだあのトリックはコレだったのか!と1人で合点した。いや、良くぞ復刊してくれたものだと思う。
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