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わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか? の商品レビュー

3.5

42件のお客様レビュー

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2009/10/07

「脳みそスパーク!」おなじみよく知られる「世界一周」の先駆者、歩さんの言葉を借りるならば、この表現が最も相応しい。それほど、僕の心は、この本を読みながら、躍った。心躍った。 「ハネムーンは世界一周」とか、どっかから借用してきたかのような台詞を吐くようになってどれくらいが経ったかは...

「脳みそスパーク!」おなじみよく知られる「世界一周」の先駆者、歩さんの言葉を借りるならば、この表現が最も相応しい。それほど、僕の心は、この本を読みながら、躍った。心躍った。 「ハネムーンは世界一周」とか、どっかから借用してきたかのような台詞を吐くようになってどれくらいが経ったかは忘れたけれども、本日、この本を読んで決断した。即決した。絶対に世界一周行くわ。独身生活最後の日にピリオドを打ち、次なるチャプターの幕開けを、未知との遭遇の連続という名の共同作業で迎えよう。それは己との対話であり、相手との対話であり、めぐりめぐる人々、しいては全世界との対話である。アドレナリンが大量に分泌されまくってる。冒険、それも、非日常と言う名の。これが、人生にワクワクを与えてくれる。さあ、行こうぜピリオドの向こうへ。 …在学中からの夢であった「世界一周」を、100万以上もかかる莫大な資金という障壁までをも突破して、見事現実のものとしてしまった著者の軌跡がここにある。軌跡というか、まさに文字通りの「奇跡」、ミラクルがここに。 自分の幅が広がる。旅後は、世界中でリアルタイムで起こっている出来事の数々が、悲惨なことも環境問題のことも含めて、他人事ではないと感じられるようになってしまうという。「事実は想像より奇なり」。当たり前のように聞いてきたフレーズが、ふと、腑に落ちた瞬間。そういう、ブレイクスルーが起こるのも、旅の最中であるからこそ。 早く、来月の、旅がしたくなってきた。リアルタイム中継、今からでも道具の調達は遅くないかもしれない。早くポチろう。バイオと名刺を。このレビューと日記を書いたら、直ちに決済する予定だ。クレジットの、5万を超す料金も、まあ、来月の自分が何とかしてくれるだろう。 歌代氏に、世界一周をもくろむ全ての人々へ。すぐに本屋へ直行して、読むべし。これを「行動力」と呼ぶのだ。人間の弱さ、脆さ、といった感情と共に、その無限大の可能性を、等身大の20前半の若き力を、生々しいがままに感じ取ることができる一冊である。 一歩を踏み出す人へ、世界一周に憧れる人へ。そっと、後押ししてくれる、といった、生暖かい類のものではない。吐き気がするほど気持ち悪い、狂おしいほどの「世界一周」という具体的目標への希求が、大量分泌されたアドレナリンと共に、たちまち僕の心を覆い尽くした。

Posted byブクログ

2011/07/23

世紀の大ベストセラーである小田実の『何でも見てやろう』(1979年)が、前世紀の遺物のように、古ぼけて霞んで見えます。 貧乏でもお金がなくても世界旅行が出来るという、行った先々でバイトをしながら語学の勉強も出来て見聞も広がるという、一石二鳥の冒険譚を実現したということで一世を風...

世紀の大ベストセラーである小田実の『何でも見てやろう』(1979年)が、前世紀の遺物のように、古ぼけて霞んで見えます。 貧乏でもお金がなくても世界旅行が出来るという、行った先々でバイトをしながら語学の勉強も出来て見聞も広がるという、一石二鳥の冒険譚を実現したということで一世を風靡した名著も、あっけらかんとした能天気な本書の出現で、旧人類の戯言みたいになってしまいそうです。 などと書きたてて、なんとか非難の的に晒そうと躍起になろうとしますが、ダメ、爆笑しながら首を振って、このやり方はやっぱり肯定しなきゃ、と思い直しました。 世界一周に必要な軍資金100万円也を、ひとりの女子大生がその旅行に付随した事業計画を立案して、様々な企業にスポンサーになってもらうようにプレゼンし実現したというだけの話ですが、言ってみれば、他人の褌で相撲を取るとか、利用できるものは何でも利用しちゃえ、ということで、幾分は叶姉妹の影がちらつく気配がしますが、その度胸やあっ晴れ、その着眼点と厚かましさやお見事と賞賛したくなります。 手かせ足かせぐるぐる巻きで、がんじがらめピタッとはまる計画設定して何が面白いものかとも思ったりしますが、たしかにその方が楽かも、こういう人はおそらく恋愛や結婚などもきわめて計画的で、充実したすばらしい人生をおくられるはずだと思って、羨ましいかぎりです。少しは見習わなきゃ。

Posted byブクログ