悪党 の商品レビュー
薬丸さんの本をはじめて読む。 難しいテーマなのだが 主人公・脇役がいい味を出している。 読後感がすっきり。良かった良かった・・・ 他の作品も読んでみたくなる。
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性犯罪被害者遺族を主人公とした傑作ミステリー。重たいテーマです。遺族は犯人にどう対応すべきなのか?。極刑を求める人もいれば、遺族でありながら死刑に反対する人もいる。こればかりは当事者にならないとわからないのかもしれません。誰だって当事者になんかなりたくないけど、いつどこでどんな事...
性犯罪被害者遺族を主人公とした傑作ミステリー。重たいテーマです。遺族は犯人にどう対応すべきなのか?。極刑を求める人もいれば、遺族でありながら死刑に反対する人もいる。こればかりは当事者にならないとわからないのかもしれません。誰だって当事者になんかなりたくないけど、いつどこでどんな事件に巻き込まれるかわからない、恐ろしい世の中です。
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9/2 図書館にて 一つの大きな柱に短編集がからみついてなおかつそれぞれ繋がっていて面白かった さくさく読めました
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警察を懲戒免職になって探偵になった主人公。 罪を犯した加害者を被害者家族は赦せるのか。 読み応えあり。 難しいテーマだが、重苦しくなく、 読後感も悪くない。 【図書館・初読・8/14読了】
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薬丸岳さんの本は、いつも重い。上手いからグングン読まされるんだけど、心にズンッと迫ってくる。今回は、犯罪被害者の葛藤が描かれてる。”被害者は加害者を赦せるのか”がテーマ。弁護士の葛藤もあわせて描かれる。加害者が罪をどれだけ懺悔し、更生し、新たに生活を築いて、誰かのために生きていた...
薬丸岳さんの本は、いつも重い。上手いからグングン読まされるんだけど、心にズンッと迫ってくる。今回は、犯罪被害者の葛藤が描かれてる。”被害者は加害者を赦せるのか”がテーマ。弁護士の葛藤もあわせて描かれる。加害者が罪をどれだけ懺悔し、更生し、新たに生活を築いて、誰かのために生きていたとしても被害者の心はそれを”赦す”根拠にはできない。犯罪の重さを改めて感じる。やっぱり、自分も赦せないと思う。
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未成年者の犯罪をどう考えるべきかを描いた「天使のナイフ」の作者・薬丸岳、待望の新作。 彼の描く作品は、誰でも、いつでも「犯罪被害者」になり得ると言うことを身近に感じさせてくれる。 今回は15歳のときに、姉を性的犯罪で殺害された少年の15年後を描いた、連作中編集。 主人公・佐伯は1...
未成年者の犯罪をどう考えるべきかを描いた「天使のナイフ」の作者・薬丸岳、待望の新作。 彼の描く作品は、誰でも、いつでも「犯罪被害者」になり得ると言うことを身近に感じさせてくれる。 今回は15歳のときに、姉を性的犯罪で殺害された少年の15年後を描いた、連作中編集。 主人公・佐伯は15歳の誕生日に、姉・ゆかりを殺害される。 犯人グループはすぐ逮捕されるが、未成年者の犯罪と言うことで、姓名も発表されなければ、量刑も軽い。 彼はその後の犯人たちの動きを気にかけながらも、探偵となり、犯罪被害者の依頼を日々こなしていく。 今回は、ひとつの事件だけではなく、いくつかの事件の被害者家族と、その加害者との関係が緻密に描かれる。 子供を殺された老夫婦、子供時代に母親に置き去りにされ、弟を失った少年・・・ それぞれの犯罪被害者の、それぞれの復讐がある。 そして、佐伯本人の復讐とは・・・? 今までの作品でも、かなり考えさせられるものがあったが、この作品でも中編とは思えないくらい、しっかり作者の思いが書き込まれている。 今年度一番のオススメ!
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