悪党 の商品レビュー
犯罪者と犯罪被害者が事件の後、どう生きてきたのか 読めば読むほどやりきれない気持ちでいっぱいになります そして自分が被害者の立場に立ったら・・・・と 考えずにはいられません 主人公、佐伯修一の苦悩を通して犯罪者や犯人に関わった人達を 様々な角度から描いている点は読んでいてあき...
犯罪者と犯罪被害者が事件の後、どう生きてきたのか 読めば読むほどやりきれない気持ちでいっぱいになります そして自分が被害者の立場に立ったら・・・・と 考えずにはいられません 主人公、佐伯修一の苦悩を通して犯罪者や犯人に関わった人達を 様々な角度から描いている点は読んでいてあきません 自ら地獄に落ちていこうとする佐伯に父親が掛けた言葉が 読んでいるこっちまで救われた気分にさせられました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
犯罪者とその被害者遺族のその後、被害者遺族の復讐は許されるのか。そんなお話しです。 罪を犯した人間が更生したとされ、世間に戻ってくる。 果たして何をもって更生とするのか、そもそも更生したのか。 これも一般人が良く抱くだろう、疑問です。 薬丸さんの作品はいつも誰もが抱く犯罪に関する疑問を題材にしており、また考えられるものばかりですが、今作品は今までのものと違い、最後に何処かほっとする終わりが待っています。 色々ありますが、ハッピーエンドと言えるのは、この作品ぐらいではないでしょうか。 薬丸さんの次回作、期待大です。 毎度本を読む度にそう思っていますが、期待大でもあり待ち時間長いです。
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かなり期待外れでした(-_-;) 「天使のナイフ」が良かったので、すごい期待していたのに...。 テーマはすごい僕好みで、ドンピシャでした。 話がおもしろくなかったわけでもない。 とにかく文章、文体が幼稚…。 もうすごい残念でした。 ちょっと文章上手な中学せいか高校生が書いて...
かなり期待外れでした(-_-;) 「天使のナイフ」が良かったので、すごい期待していたのに...。 テーマはすごい僕好みで、ドンピシャでした。 話がおもしろくなかったわけでもない。 とにかく文章、文体が幼稚…。 もうすごい残念でした。 ちょっと文章上手な中学せいか高校生が書いてみましたって感じ。 テーマはすごく良かったのになぁ...。 あ、でも、所々に心に響くセリフはありました。 だからこそ余計に惜しい作品でした。
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罪を憎んで人を憎まずと言うがそれは偽善だ。 姉がレイプされ殺される。月日が経っても犯人を許せない。 その気持ちをどうすれば良いのか。 思いテーマ。『さまよう刃』を思い出す。
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もと警察官で、いまはホープ探偵事務所に勤める佐伯修一。 15年前に姉ゆかりを殺された経験のある佐伯修一は警察官になったが、ある犯罪者への扱いに関し事件を起こし懲戒免職となっていた。 そんな彼を拾ってくれたのが所長の小暮正人。 経営の厳しい零細探偵社のため、お金が欲しい所長がはじめ...
もと警察官で、いまはホープ探偵事務所に勤める佐伯修一。 15年前に姉ゆかりを殺された経験のある佐伯修一は警察官になったが、ある犯罪者への扱いに関し事件を起こし懲戒免職となっていた。 そんな彼を拾ってくれたのが所長の小暮正人。 経営の厳しい零細探偵社のため、お金が欲しい所長がはじめた新しい仕事は犯罪加害者の追跡調査。 そしてその調査がさまざまな波紋を広げてゆく・・・。 薬丸さんの新刊。今回も罪と贖罪がテーマです。 加害者のどんな姿を見たら、被害者遺族は赦せるのか。 どれだけ言葉を尽くし謝罪しても赦せるものではないでしょうが、だからといって謝罪に来ないというのはこれまた赦せない。 また、顔も見たくないという遺族も当然いるでしょう。 服役し、罪を償ったと言いその後の人生を安穏と生きる加害者に怒りを新たにする遺族。 いったいどうしたらいいのか。 依頼をこなす合間に自分の姉を殺した者を探す佐伯は依頼者の様子を見ながら自身も葛藤しつづけます。 そして最後にやった行為。私ならどうしただろう。 自分に置き換えるとやっぱり答えはでません。 どんな姿を見ようとも赦せないだろうとは思います。
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初薬丸作品。 江戸川乱歩賞を受賞した「天使のナイフ」を読んでみようと思っていたのだが、こちらを図書館で見つけたので。 正直、あまり期待はしていなかったし、はじめ単なる連作風の短編なのかと思っていたから「ちょっと掘り下げがたりないかな~」なんて思いつつ読んでいたのだが…。 犯罪の...
初薬丸作品。 江戸川乱歩賞を受賞した「天使のナイフ」を読んでみようと思っていたのだが、こちらを図書館で見つけたので。 正直、あまり期待はしていなかったし、はじめ単なる連作風の短編なのかと思っていたから「ちょっと掘り下げがたりないかな~」なんて思いつつ読んでいたのだが…。 犯罪の加害者と被害者、その家族たちに焦点を当てたなかなか重い難しいテーマを、探偵が調査するという手法で各々の人間像を浮かびあがらせつつ問いかけてくる本作は、ちょっと都合がよすぎる感は否めないが、犯罪について考えるとき、心に留めておくべき視点を考えさせてくれる佳作だった。 どうすれば加害者を赦せるのか赦すべきなのか、被害者やその家族なら復讐することは許されるのか、復讐で人を傷つけてしまうことは?真の赦しとは? 簡単には答えは出ない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
当時まだ未成年で名前も報道されなかった男たちに姉のゆかりを殺された佐伯修一。 世の中を変えたい一心で警察官になったが、ある事件の犯人の口に銃口を向け懲戒免職に。 同じく元・警官の木暮に誘われ探偵に。様々な依頼を受け、仕事をこなしながらゆかりを殺した犯人の今を探る修一。 その過程で見つけた・・・思い出した大切なこと。大切な人。 被害者とその家族は、加害者を赦せるのかーーー。 加害者、加害者家族、被害者家族の様々な心情を描く。
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出だしからショッキング。 姉を殺された主人公。 警官になるが姉の事件を引きずるあまり ある不祥事を起こし探偵の道へ。 そこでいろんな出会いをする。 刑に服した後、更正する者、しない者。 ラストはちょいと臭いぐらい(笑)のかっこよさ。 幸せになって欲しい主人公でした。
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犯罪加害者のその後を調べます・・・という探偵事務所に 犯罪被害者が以来しにくる連作物語です。 見つけ出して赦すべきか、赦さぬべきか・・・。 私なら絶対に赦せない! 死んだ人は帰ってこないんだから絶対に赦せないと思う。 そう思いながら読んでました。 いろんな被害者が出てきます。 ...
犯罪加害者のその後を調べます・・・という探偵事務所に 犯罪被害者が以来しにくる連作物語です。 見つけ出して赦すべきか、赦さぬべきか・・・。 私なら絶対に赦せない! 死んだ人は帰ってこないんだから絶対に赦せないと思う。 そう思いながら読んでました。 いろんな被害者が出てきます。 加害者も真面目にやってる人もいればろくでなしもいます。 物語としては面白く読んだけど、この人の本はいつも 読後に何かを考えさせられます(汗)
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犯罪者のその後を探偵として、自分自身に問いながら仕事をしていくので重かった、最後に救われる話があるので少しはホッとしたというのが読後感かな。
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