1,800円以上の注文で送料無料

悪党 の商品レビュー

3.8

86件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/09/05

「天使のナイフ」に続いて読んでしまったので、 また犯罪被害者の遺族の話で、気持ちがきつかった。 でも、それだけこの作者には引き込むものがあるのだと思う。

Posted byブクログ

2013/08/28

婦女暴行などの許し難い罪を犯した犯人に対する被害者家族、そして加害者家族の辛さや苦しみが切々と伝わってくる。 当然許すことは出来ない。たとえ、更生をしていても。 ましてや、何ら反省のない人生を送っている様であればなおさら。 しかし、苦しみを抱きかかえて生きていかねばならない一生は...

婦女暴行などの許し難い罪を犯した犯人に対する被害者家族、そして加害者家族の辛さや苦しみが切々と伝わってくる。 当然許すことは出来ない。たとえ、更生をしていても。 ましてや、何ら反省のない人生を送っている様であればなおさら。 しかし、苦しみを抱きかかえて生きていかねばならない一生は辛い。 そんな事を考えながら、最後までずーんと引き込まれて読んだ一冊。

Posted byブクログ

2013/06/13

犯罪被害者の家族が一番虚無感を感じるのは、犯人が刑期を終えてのうのうと生活していることよりも、生に対して執着していないことが分かる時だろうと思う。法が裁かないのであれば自分が天罰を与えたい。命乞いをしてきたらさぞかしすっきりするだろう。しかしそれすら叶わない時の虚しさ。姉を凌辱さ...

犯罪被害者の家族が一番虚無感を感じるのは、犯人が刑期を終えてのうのうと生活していることよりも、生に対して執着していないことが分かる時だろうと思う。法が裁かないのであれば自分が天罰を与えたい。命乞いをしてきたらさぞかしすっきりするだろう。しかしそれすら叶わない時の虚しさ。姉を凌辱され殺害された佐伯のやり場のない怒りが伝わってきた。探偵事務所の所長の木暮は最初、業突張りで嫌な奴だと思ったが、色々考えあってのことだったのね。行き場のない怒りを感じた作品だが、明るい未来を予感させる終わり方が救いだった。

Posted byブクログ

2013/05/22

読みやすくて情景が浮かびやすい文章。ドラマをみたから、っていうのもあるけど。犯罪被害者の遺族、とか未成年犯罪者の出所後、とか設定自体は目新しくないんだけど、心理に迫る部分があるのでいろんな立場に重ね合わせることができて興味深かった。

Posted byブクログ

2013/03/08

犯罪の被害者とその家族はその悲しみからどうすれば立ち直れるのか?加害者への憎しみを復讐として晴らすことは許されるのか?というテーマを扱った作品。 非常に重いテーマだったが、姉を殺された主人公佐伯が探偵として自分と同じような犯罪被害者の家族からの依頼の調査を行うことで自らの心中にあ...

犯罪の被害者とその家族はその悲しみからどうすれば立ち直れるのか?加害者への憎しみを復讐として晴らすことは許されるのか?というテーマを扱った作品。 非常に重いテーマだったが、姉を殺された主人公佐伯が探偵として自分と同じような犯罪被害者の家族からの依頼の調査を行うことで自らの心中にある姉を殺した犯人たちへの復讐の炎を燃やしていく過程がスリリングな感じでページをめくるスピードが増した。 読み応えのある作品でした。

Posted byブクログ

2013/01/22

姉を強姦された挙げ句に殺された男が探偵になって犯人を恨みながら生きてく話。エピローグが短いけど泣ける。

Posted byブクログ

2013/01/17

元警官の探偵・佐伯は老夫婦から人捜しの依頼を受ける。息子を殺し刑期を終えた男を捜し、彼を赦すべきかどうかの判断材料を見つけて欲しいという。佐伯は思い悩む。彼自身も姉を殺された犯罪被害者遺族だった……(amazonより抜粋) 一瞬短編なのかな?って思ってしまいましたが、バラバラに...

元警官の探偵・佐伯は老夫婦から人捜しの依頼を受ける。息子を殺し刑期を終えた男を捜し、彼を赦すべきかどうかの判断材料を見つけて欲しいという。佐伯は思い悩む。彼自身も姉を殺された犯罪被害者遺族だった……(amazonより抜粋) 一瞬短編なのかな?って思ってしまいましたが、バラバラに思えた依頼が、どこか・・・それも心の繋がりのような部分で結ばれていくのがとても上手いように思いました。 何をもって赦すのか、赦されるのかというテーマのもとでの小説でしたが、とても面白かったです。 読み始めたらサラサラと読めてしまいます。 最後の終わり方はとても綺麗でよかったです。 薬丸さんの文章の構成とか表現とか上手いなぁとつくづく思います。

Posted byブクログ

2013/01/07

主人公探偵の佐伯も犯罪被害者遺族でありながら、読んでいて辛いものがあった。何だか東野圭吾著の「さまよう刃」を思い出した。先日読んだばかりの「推定有罪」でも辛かったが、犯罪は、被害者遺族も加害者家族も係わる周囲の人をも巻き込み大切な人生を奪ってしまうんだと悲しくなった。

Posted byブクログ

2013/01/01

短編を絡めながら、ゆっくりとストリーが流れる為、 とても読みやすく、 人に与える復讐心が、 どういった形で人に宿り続け、どんな風に膨れ上がるのかを 1話ずつ考えさせられる作品である。 未成年犯罪・少年法を考えさせられる作品です。 私は被害者よりに立ちたい。

Posted byブクログ

2012/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薬丸氏の本を4冊連続で読んだけど,最後でちょっとがっかりだった。 他の著書がレベル高かったからかな。 序章の方の振りが後でストーリ展開に影響するのかと思いきや,なんにも触れられずに終わる辺りが消化不良。

Posted byブクログ