1,800円以上の注文で送料無料

東京公園 の商品レビュー

3.7

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2018/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「芯」のある人 束縛であったり、他人を信じないことは自分の弱さにつながる。ほんとの強さを持っている人はお金でもなく地位でもなく自分の心が求めるものを最優先するのだろう

Posted byブクログ

2018/02/11

写真家を目指す学生が男から妻の尾行を依頼される。東京の色々な公園を子供とともに訪れる妻を写真に収めていく。血のつながらない姉との関係を絡めながら、男の妻の真意にたどり着く。

Posted byブクログ

2017/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受ける―「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園…幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。 【感想】 読み終えてまず、ふたつのことを思った。ひとつは、無性に写真を撮りたくなったということ。それも、人物の写真を。わたしも写真を撮るのは好きだけれど、普段は、空や花、飼っている犬、観光でいった場所くらいしか撮らない。でも、この本を読んで、人物を撮りたいと思った。人の表情や仕草、動きなどを追ってカメラに収めていくのも楽しそうだなと思った。もうひとつは、公園に行ってみたいと思ったということ。東京にはこんなにたくさん有名な公園があるんだなと知った。本を読み進めていくにつれて、それぞれの公園の特徴を知り、その公園に行って公園の様子も知りたいと思ったし、人間観察もしてみたいと思った。そんなことを思わせてくれたのは、この不思議な物語のおかげだ。奇妙な依頼を受けた圭司が、百合香とその娘を、カメラを携えて追い続ける。その姿を見ているこちらがまたハラハラして、でも楽しく読むことができた。

Posted byブクログ

2016/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

都内の公園が出てくるから読んでみようと軽い手に取った。 が、とても良かった。 出てきたのは、水元公園、日比谷公園、砧公園、洗足池公園、世田谷公演、和田堀公園、行船公園、井の頭公園。 ーーー 写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受けるーー「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園……幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、切なくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。

Posted byブクログ

2016/03/11

あたたかい陽だまりの様にフワフワした世界観の小説でした。あまり恋愛をテーマとした小説には共感できない事が多いのだけれども、この小説を読むと思わずほっこりとした気分になりました。 世界観と公園というシーンがマッチしているとても素敵な 世界観の小説でした。 一緒に生きていく 何...

あたたかい陽だまりの様にフワフワした世界観の小説でした。あまり恋愛をテーマとした小説には共感できない事が多いのだけれども、この小説を読むと思わずほっこりとした気分になりました。 世界観と公園というシーンがマッチしているとても素敵な 世界観の小説でした。 一緒に生きていく 何気に重い言葉です。

Posted byブクログ

2015/10/15

写真好きの大学生が、会社員~、昼間奥さんが公園に行っているときの写真を撮ってほしいと頼まれる。 感情の機微が行間に書かれているようで、いつもよりゆっくり読み進めました。 真面目な主人公も、ちょっと破天荒な幼馴染みの女の子も、クールな同居人も、小路さんの書く人物たちは、なんでこん...

写真好きの大学生が、会社員~、昼間奥さんが公園に行っているときの写真を撮ってほしいと頼まれる。 感情の機微が行間に書かれているようで、いつもよりゆっくり読み進めました。 真面目な主人公も、ちょっと破天荒な幼馴染みの女の子も、クールな同居人も、小路さんの書く人物たちは、なんでこんなに魅力的なのかしら。

Posted byブクログ

2015/04/29

なんか知ってる気がすると思ったら映像化したのを観てた。 それだけに設定の違いに驚くという二重の楽しみ。

Posted byブクログ

2015/04/27

母のカメラで小さなころから家族写真を撮りつづける主人公がいつものように公園で写真をとっているときに出会う男性の妻を尾行するよう頼まれ、回を重ねるごとにどんどん恋の手前のような感情がお互いに生まれていく話。ちょっとはらはらしますが、とてもすっきりした最後でお話は気に入ってます。もど...

母のカメラで小さなころから家族写真を撮りつづける主人公がいつものように公園で写真をとっているときに出会う男性の妻を尾行するよう頼まれ、回を重ねるごとにどんどん恋の手前のような感情がお互いに生まれていく話。ちょっとはらはらしますが、とてもすっきりした最後でお話は気に入ってます。もどかしさとかうまく言い表せない感情に引っ張られます。

Posted byブクログ

2015/02/08

どの登場人物も人間性が素敵。 姉の写真を撮るシーンが好き。 でも、こっそり写真を撮る設定はどうなんだろう?? まぁ、小説だからってことで。 (図書館・時間がなかったので斜め読み。)

Posted byブクログ

2014/11/11

大学生の主人公がひょんなことから人妻の浮気調査(?)を頼まれ、東京のいろいろな公園へ写真を撮りに行くおはなし。 写真を仕事にしていた亡き母、離れて暮らす建築の仕事をする父、その再婚相手の義母と連れ子の義姉。ルームシェアをしている友人。幼馴染で初恋の相手でもある女友達。バイト先のゲ...

大学生の主人公がひょんなことから人妻の浮気調査(?)を頼まれ、東京のいろいろな公園へ写真を撮りに行くおはなし。 写真を仕事にしていた亡き母、離れて暮らす建築の仕事をする父、その再婚相手の義母と連れ子の義姉。ルームシェアをしている友人。幼馴染で初恋の相手でもある女友達。バイト先のゲイのマスター。それぞれのキャラクターが丁寧に、あくまで主人公との関わりの中で見える範囲で描かれていて生き生きとして感じ、そしてその皆に違った形で愛されている主人公もまた派手ではないけれど好感の持てる作品。 登場するいくつもの実在する公園は行ったことのある場所もそうでないところもあり、知っていればはっきり思い浮かぶけれど知らないければ情報不足に感じる描写量。タイトルこそ『東京公園』ですが話の中心が必ずしも公園そのものではないので、しつこく描写すると冗長になるのかもしれないし、そのあたりのバランスは難しい。 また登場人物が映画(のDVD)を観るシーンが多々あり、その内容がおそらく本作の内容ともリンクしているのだと思いますが、私は映画に詳しくないので、知っていればもっと楽しめたのだと思います。そう考えると登場人物は(私から見て)みんな多趣味で知識が広い。若くてもそれが不自然には感じません。主人公は写真が好きで仕事にしたい、友人たちも少し変わり者だけれど視野が広く常識にとらわれない性格で、口だけじゃなくやりたいことのために努力して、偏らない経験や知識を得ようという姿勢だからだと思います。キャラクターたちのひとつひとつの行動が矛盾せず、ちゃんと人生の積み重ねの上で存在している感じが素敵。 マスターが先立たれた妻の命日にビルの屋上へ友人や常連客を呼んで星空観賞をするシーンがとても好きです。

Posted byブクログ