孤島の鬼 の商品レビュー
モダンクラシックからオススメをば。読書とはミステリーに始まりミステリーに終わる、そうだ。江戸川乱歩は変態奇形のオンパレードで好き。フェティッシュだけど下手なグロさが無いからさらさら読めると思う。江戸川乱歩入門ならこれが私は好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はるかに昔読んだ、二十面相と明智と小林少年も、子供心にも怪しいかった。でも、あれは別物だと思いたい。 冒頭の、意味深長なくだりは期待度をMaxまで上げますが、 ラストまでそのまんま突っ走ります江戸川乱歩。 主人公と初恋の女性とのさわやか交際…と読み進めると、一変。 妖しさ、おどろおどろしさ、禍々しさ、満載。 ○○フラグなんて優しいものはなし! 全編冒険推理モノなのに、 ラストの半ページで、全く違った印象を残した乱歩。 いまどきのBLものなら、間違いなくもっと軽く器用な性格だったはずの 道雄君のポジション。 うまく立ち回せてあげればよかったのに…。 巨匠は彼に何を思ったのだろう。
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純粋さゆえの狂気めいた愛を感じさせる「孤島の鬼」 それは蓑浦にしても蓑浦に好意をよせる諸戸にしても はたまた鬼にしてもそうなのかもしれません いつかまた読み直したい
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江戸川乱歩さんの頭の中ってどうなってんだろう…。 と前から思ってた事が更に濃くなったそんな作品です。 色々と驚かされましたが、 陰険でジメジメしてる一言で言うと「気持ち悪い」話でした。 その「気持ち悪い」感じが ただ気持ち悪いのではなく癖になる、耽美でいて気持ち悪い。 全く不...
江戸川乱歩さんの頭の中ってどうなってんだろう…。 と前から思ってた事が更に濃くなったそんな作品です。 色々と驚かされましたが、 陰険でジメジメしてる一言で言うと「気持ち悪い」話でした。 その「気持ち悪い」感じが ただ気持ち悪いのではなく癖になる、耽美でいて気持ち悪い。 全く不快感の無い、気持ち悪い作品。 同性愛の要素も有り、 最後の最後まで主人公を愛し続けた諸戸さんが切なかったです。
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昔読んだことがあったが、内容をかなり忘れていたので再読。探偵と密室殺人と同性愛と奇形と冒険、江戸川乱歩全部入りの小説。 色んな日本の物語の原点が見える。
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初代は3歳で親に捨てられた。お守り代わりの古い系図帳だけが初代の身元の手がかりだ。そんな初代にひかれ蓑浦は婚約を決意するが、蓑浦の先輩で同性愛者の諸戸が初代に突然求婚した。諸戸はかつて蓑浦に恋していた男。蓑浦は、諸戸が嫉妬心からわざと初代に求婚したのではないかと疑う。そんなある日...
初代は3歳で親に捨てられた。お守り代わりの古い系図帳だけが初代の身元の手がかりだ。そんな初代にひかれ蓑浦は婚約を決意するが、蓑浦の先輩で同性愛者の諸戸が初代に突然求婚した。諸戸はかつて蓑浦に恋していた男。蓑浦は、諸戸が嫉妬心からわざと初代に求婚したのではないかと疑う。そんなある日自宅で初代が殺された。これは恐ろしく壮大な物語の幕開けに過ぎなかった――。
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主人公と、主人公に同性愛の感情を抱く美青年が、壮絶な事件に巻き込まれる物語です。 腐女子は読まないと損です(*´∀`*) 鬼は、孤島のヤツじゃなくて、主人公だと思う(笑)
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常ならぬ人間存在の深層が、日常に裂け目を走らせる。その裂け目の向こうからいつでもこちら側を窺っている、そういう何かが人間の内に在ることを乱歩は読む者に想起させる。
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これぞ乱歩、というエッセンスをこれでもかこれでもかと詰め込んだ作品。トリック、冒険、倒錯、奇形、同性愛…ああもう本当に乱歩。の割には明智君は出てこなかったが流石に彼を同性愛者には出来ないでしょうし。 最初の方で、殺した実行犯が子供だった、ってところからして。一々漂う乱歩感。とに...
これぞ乱歩、というエッセンスをこれでもかこれでもかと詰め込んだ作品。トリック、冒険、倒錯、奇形、同性愛…ああもう本当に乱歩。の割には明智君は出てこなかったが流石に彼を同性愛者には出来ないでしょうし。 最初の方で、殺した実行犯が子供だった、ってところからして。一々漂う乱歩感。とにかくこの作品の感想はそれに尽きる。乱歩は乱歩。 ていうか主人公、悪女だなぁ(男だけど)
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諸戸が切ない。切なすぎて泣いた。 密室殺人の犠牲者となった恋人、その謎に挑む途中で不可思議な死を遂げた探偵、二つの事件に関わるように見え隠れする友人の影。 作品全体に漂う恐ろしさ、物語後半の冒険小説的な展開、そして全ての謎が明かされた時の衝撃。 面白い! 先が気になって仕方...
諸戸が切ない。切なすぎて泣いた。 密室殺人の犠牲者となった恋人、その謎に挑む途中で不可思議な死を遂げた探偵、二つの事件に関わるように見え隠れする友人の影。 作品全体に漂う恐ろしさ、物語後半の冒険小説的な展開、そして全ての謎が明かされた時の衝撃。 面白い! 先が気になって仕方なかった。 少し怖いシーンや痛いシーンもあるのだけど、それを含めて面白い小説と言える。 諸戸の恋を応援してたりして。ラスト一行がガチ。
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