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現代に生きる法華経 の商品レビュー

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2010/10/16

一般の人向けの、法華経解釈の本です。 出版社は、第三文明社で、著者は、創価大学教授なので、創価学会を念頭に書いてるのだろうとは思うのだけれども、内容的には、教義解釈など、特別、創価学会色が強いという感じは受けなかった(しかし、微妙な印象はあった)。 一つ面白かったのは、多元主義...

一般の人向けの、法華経解釈の本です。 出版社は、第三文明社で、著者は、創価大学教授なので、創価学会を念頭に書いてるのだろうとは思うのだけれども、内容的には、教義解釈など、特別、創価学会色が強いという感じは受けなかった(しかし、微妙な印象はあった)。 一つ面白かったのは、多元主義の説明に普通、一つの大きな山があり、底に至る道が複数あるというのはよく言われるが、この本では、たくさんの山があり、それぞれに、それぞれの山の良さがあり、その山を登る道もたくさんあると説明している。 このイメージは、いろいろとふくらませて、考えを深めると良いかもしれない。 例えば、ひときわ高い山があり、その山からの風景が素晴らしいとすると、その山にだけ価値があるのかといえば、そうも言えない。 なぜなら、その山から見える景色が素晴らしいのは、近くにある他の小さな山の存在があるからかも知れない。 そうすると、周りの小さな山にも、また、存在価値が出てくるということになろうか。 多様な価値観の共存について考える際の良いモデルとなりそうだ。

Posted byブクログ