「本当の国語力」が驚くほど伸びる本 の商品レビュー
筆者のいう本当の国語力とは論理的思考力のことをいう。文章を読んだり書いたりする際にいかに論理性を重視するかが大事というのだ。筆者は小学生を対象とした国語塾の講師であり、こうした視点は現場での経験から出てきたものだろう。 さらに論理的思考の内容として「言いかえる力」「くらべる力...
筆者のいう本当の国語力とは論理的思考力のことをいう。文章を読んだり書いたりする際にいかに論理性を重視するかが大事というのだ。筆者は小学生を対象とした国語塾の講師であり、こうした視点は現場での経験から出てきたものだろう。 さらに論理的思考の内容として「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」があげられ、それらの向上のための方法が示されている。それらは国語教師でなくてもできるトレーニング方法である。 これらは中学高校の授業の中でも実践していることをまとめなおしたものであるが、それが分かりやすくまとめられている点にこの本の良さがある。そして大切なのが「驚くほど伸びる」か否かが、親の接し方に大きくかかわっていることが述べられていることだろう。母語の学力を伸ばす方法論はさまざまだが、大切なのは保護者がそれに関心をもち、どれほど関わっているかにあると思う。それを気づかせてくれる点が本書の最大の長所だ。
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論理的思考力とは「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つに集約されるという。そのためのドリルを売っているらしい。 見開き1ページぐらいの受験国語にはよいかもしれないが、きちんと文章を味わうという点ではどうなんだろう?が、すごく売れているようだ。
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「言い換える力」 1. つまり→抽象化 例えば→具体化 2. マトリョーシカの理解 「比べる力」 1. 正反対とワンセット おやつのときにケーキとどら焼きから選ぶなら私はケーキを選びます。 どら焼きは手が汚れてしまいます。 しかしケーキは手が汚れません。 だから私はケーキを選ぶのです。 サッカーと野球は、どちらも走るスポーツである。 しかし、ひとくちに走るスポーツといっても違いはある。 たとえば、サッカーは試合中に走る量が多いが、野球は走る量が少ない。 その点では、サッカーのほうが持久力のいるハードなスポーツと言えるだろう。 「たどる力」 1. だから⇔なぜなら
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読んでなるほどと思うだけでは足りず、練習が必要だと感じました。 国語力をつけるため、書いてある内容を実践したいと思います。
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国語を教えるのって難しい。つい感覚で伝えてしまうから。この本の方法だったら、説明しやすい。 子供が文章を書くようになったらまた読みたい。
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読解力=「論理的思考能力」=「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」と、極めてシンプルに定義した上で読解力を分かりやすく説明した本。 ただ、上記と同じようなことを言っている現代文の本(予備校講師)は沢山ある。 この本が他と違うのは、読解力を高めるための訓練方法を本の中...
読解力=「論理的思考能力」=「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」と、極めてシンプルに定義した上で読解力を分かりやすく説明した本。 ただ、上記と同じようなことを言っている現代文の本(予備校講師)は沢山ある。 この本が他と違うのは、読解力を高めるための訓練方法を本の中で確立し、「読解力はどうやったら身につくのか」という問いに対して明確に解答を出しているところであると私は思う。 ひと塊の文書を解説するという今までのスタイルではなく、著者が読解力と定義した「いいかえる力・くらべる力・たどる力の3つの力」自体を高めるためのドリルのような訓練方法の明快に解説する。 本がボロボロになる程に何度でも読み返したい。 以上
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良本。国語とは「論理」を使いこなす力、すなわち「論理的思考力」を身に付ける科目であり、そのためには「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つをマスターすれば良い、というのが筆者の主張。国語において「内容」よりも「形式」を重視したこの本は、まさに自分が求めていた国語の在り方に...
良本。国語とは「論理」を使いこなす力、すなわち「論理的思考力」を身に付ける科目であり、そのためには「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つをマスターすれば良い、というのが筆者の主張。国語において「内容」よりも「形式」を重視したこの本は、まさに自分が求めていた国語の在り方に近く、とても面白く読むことができた。 糸井重里が「ほぼ日刊イトイ新聞」というネットサイトのコラムで、「小学生の頃、作文の授業が嫌いだった。なぜなら『不幸な人が書く文章が良い文章である』とされているような気がしたからだ」なんてことを書いていたが、それが学校における国語の授業の現状だろう。つまりは国語の授業において、いかに人を感動させられるか、人の心を動かせるのか、というなんとも曖昧な基準が用いられていたわけである。筆者の主張はこのような国語教育の現状に一石を投じるものだ。 詳しい内容は本文に譲るが、3つの力を身に付ける方法も具体的。子どもだけではなく、社会人が読んでも十分タメになる内容だ。 自らが子どもたちに国語を教える過程で得た経験を経験のまま語るのではなく、それをしっかり消化し普遍的な形で提示してくれている。経験を経験のまましか語ることのできない人が多い中、経験をきちんと抽象化して読者に提示しているこのことこそ、まさにこの本の内容がきちんと実践されている証拠であると言えるだろう。
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受講生の国語の偏差値を大幅に上げた実績を多数持つ著者。その著者が国語の問題を用いて文章を読み解く為の、公式を教えてくれる。
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目からウロコがでた。 国語とはこういうことを言うのかと。 小学生中学生向けのように見えるが、どんな年代の人でも読んでためになると思う。 国語が苦手な人は読んでみるべき。 いや、むしろ子供向けだからこそ苦手な人は一読の価値があると思う。
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図書館で予約しほぼ一年後に借りることができた。書いてあることは現代国語に関したこと。内容は納得。冗長な書き方だが。言い換える、比べる、たどる力が重要。このこと自体は賛否あろう、しかし国語は論理的に解けることには賛成。
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