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完全版 最後のユニコーン の商品レビュー

4.1

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    6

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2013/06/18

この世界のどこかに仲間がいるというだけで、ひとりでも孤独を感じずに生きていける。 だけど、もし仲間がひとりもいなくなっていたとしたら…? 私にも親しい友人たちがいる。普段は、それぞれの生活に忙しく、年に1度か2度集まればよいほうだけど、それでも、皆が今日もどこかで元気で頑張ってい...

この世界のどこかに仲間がいるというだけで、ひとりでも孤独を感じずに生きていける。 だけど、もし仲間がひとりもいなくなっていたとしたら…? 私にも親しい友人たちがいる。普段は、それぞれの生活に忙しく、年に1度か2度集まればよいほうだけど、それでも、皆が今日もどこかで元気で頑張っていると思えるからこそ、ひとりでも孤独を感じずに毎日を過ごせる。 自分が最後のひとりかもしれないと思い、住み慣れた場所を離れ、仲間を探しに行く主人公のユニコーンに冒頭から感情移入してしまった。 冒険ありロマンスあり、ちょっと怖かったり悲しかったり。 最後までワクワク、ドキドキしながら楽しめるファンタジー。

Posted byブクログ

2013/06/05

今までに、指輪物語をはじめ、ファンタジーをいろいろ読んできたけれど、こんなに美しい物語を読んだことはなかった。 単なる冒険譚ではなく、ファンタジーでありながら、登場人物自身が、物語なのだから、と結論づけている。 それがよけいに、物語を、物語として見せているというか。 物語の...

今までに、指輪物語をはじめ、ファンタジーをいろいろ読んできたけれど、こんなに美しい物語を読んだことはなかった。 単なる冒険譚ではなく、ファンタジーでありながら、登場人物自身が、物語なのだから、と結論づけている。 それがよけいに、物語を、物語として見せているというか。 物語の帰着点はどこなのか、結果、どうだったのか、ハッピーエンドのようなわかるようなわからないような。 でも、それは総て物語だから。ただの物語でない、本当に美しい話だった。 適当にタイトルで借りてきたけど、大当たりだった

Posted byブクログ

2012/12/30

森でユニコーンは一頭だけで暮らす。ある日、狩人が森にやってきて、自分が世界で最後の一頭になってしまったかと不安になり、仲間を探しに森から出る。檻に入れられ捕らわれたユニコーン。魔法が使えない魔術師シュメンドリックに助け出され、盗賊の一味だったモリーとともに「赤い雄牛」の噂を追って...

森でユニコーンは一頭だけで暮らす。ある日、狩人が森にやってきて、自分が世界で最後の一頭になってしまったかと不安になり、仲間を探しに森から出る。檻に入れられ捕らわれたユニコーン。魔法が使えない魔術師シュメンドリックに助け出され、盗賊の一味だったモリーとともに「赤い雄牛」の噂を追って、呪われたハガード王の治める王国ハグズゲイトへと向かうことに。「赤い雄牛」から守るために白い娘へとなったユニコーンは、リーア王子と出会い、愛を知るが… この物語、ずっと読みたかった。冒頭の、ユニコーンの姿の描写からもう物語の世界に引き込まれる。惹き付けられる。幻想的な魔力に満ちた森が思い浮かぶ。描かれている情景、そしてそれぞれ登場人物の心の動きが良い。 併載されている『二つの心臓』は、『最後のユニコーン』の後日譚として、出版されてから37年後の2005年に書かれたそうで、これまたとても素敵な物語です。

Posted byブクログ

2012/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これ、王子エンドじゃなきゃダメでした・・・? なんだかすっごく惜しかった!! 主人公がおんなのこでユニコーン、物腰は丁寧で最強というのはすばらしいと思うんです。ただ、なんていうんだろ、文章がわたしには掴みにくくていっとき苦しみました。あとユニコーンの心情が読めなさすぎる。ネコがほのめかしているので一を見て十を知れ、ということだとは思うんですが、あとあんまりユニコーンがいるのに背景とかがきれいじゃなかったなあ、と。 わたしだったらユニコーンがシュメンドリックに会うとこまでそのままで、そこから王の城までモリーなしでふたり(?)で行き、人間になって王子に求愛されるけどなんだか違う、この人じゃない、と思い、王様の隙をうかがって道化を演じているシュメンドリックに腹を立て、赤い牡牛に襲われたときに王子の手助けで(←ここ重要)シュメンドリックの能力が開花! ユニコーンを助け、牡牛は破滅! 閉じ込められてたユニコーンたちが解放され、アマルシアが「あなたは普通の人間になってしまった、だからわたしと同じ時間は生きられない、さようなら」的なことを言って去るもしばらくしてから故郷の森にシュメンドリックが現れ、「あなたのせいでわたしは知らなくていい苦しみを知ることになってしまった」「でもそれは僕といっしょにいた永遠の証だ」→ゴール!! が! いいな! と! はい自己満足でしたすいませんでした リーアが好きになれそうでなれなかった人間だったので・・・うん、ユニコーンの相手はシュメンドリックでよかったと思うんだ・・・ ただし「ふたつの心臓」のオチは好きでした。あえて生かさないという愛の形がよかった。 着眼点に脱帽した作品でした。こういう発想見習いたいですね。 ユニコーンの悲劇性を全面に押し出した話でした。童話寄りといった感じかな? 童話の登場人物って幸せになりませんしね。 ユニコーンの設定には大いに盛り上がったものの終盤の展開には少し残念な気もします。むむむ。

Posted byブクログ

2012/09/15

はじめは動物がしゃべるおとぎ話だと思った。そのうち古典みたいだなとぼんやり感じて、気付いたらロマンス小説になってた。ハイライトでは勇者と魔法使いとお姫様がいるクエストやってて、最後はファンタジーロマンスになった。加えて、少女の青春冒険ファンタジーまであって、なんだか豪華な感じ。シ...

はじめは動物がしゃべるおとぎ話だと思った。そのうち古典みたいだなとぼんやり感じて、気付いたらロマンス小説になってた。ハイライトでは勇者と魔法使いとお姫様がいるクエストやってて、最後はファンタジーロマンスになった。加えて、少女の青春冒険ファンタジーまであって、なんだか豪華な感じ。シュメンドリックていう魔法使いの名前は覚えておこう。‘赤い雄牛’と‘ハザード王’の存在がいまいちしっくりこず。まぁ、ラスボスということで。

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2011/10/06

 出だしの美しい描写が印象的で、比喩表現も独特で美しい。ただ読み進めていくうちに、最初の期待が薄れていった。途中のエピソード、最後のあたりはもう少し掘り下げてほしかった。そのあたりが足りなかったせいか、なんとなくグダグダになっているような・・・ 準主人公ともいう魔術師のキャラにも...

 出だしの美しい描写が印象的で、比喩表現も独特で美しい。ただ読み進めていくうちに、最初の期待が薄れていった。途中のエピソード、最後のあたりはもう少し掘り下げてほしかった。そのあたりが足りなかったせいか、なんとなくグダグダになっているような・・・ 準主人公ともいう魔術師のキャラにもあまり魅力を感じず、感情移入もできなかった。  他の外国産ファンタジーより、コンパクトで、壮大さは皆無。でも子供向けってわけでもない、妙な感じ。  さんざん書いたが、魅力はあるので、他のものも読んでみたい。  この物語の後日譚「ふたつの心臓」(巻末に)の方が、面白く読めた。

Posted byブクログ

2011/02/04

「最後の」と聞いただけで胸がしめつけられる。 いなくなった仲間のユニコーンを探しに、自分が本当に「最後」なのか見極めに、森をでて途中道連れを得、そして謎の鍵「赤い雄牛」のいる城へ。 物語は恋物語へと変化し、そしておとぎ話は予定調和を求められる。続編のTwo Heartは、老い...

「最後の」と聞いただけで胸がしめつけられる。 いなくなった仲間のユニコーンを探しに、自分が本当に「最後」なのか見極めに、森をでて途中道連れを得、そして謎の鍵「赤い雄牛」のいる城へ。 物語は恋物語へと変化し、そしておとぎ話は予定調和を求められる。続編のTwo Heartは、老いぼれ英雄と哀しき恋の結末・締めくくり。 蛇足ではない、この結末の為の「最後のユニコーン」。 読んでよかったです。

Posted byブクログ

2010/10/02

ユニコーンを主人公とした、正統派ファンタジー。 自分自身以外の全てのユニコーンが消えてしまったことを知ったユニコーンが、仲間を探しにたびにでる。 しかし、途中で旅芸人の一座に捉えられ、魔術師シュメンドリックと脱出。 その後、旅芸人の仲間のモリーを加え、ユニコーンを消してしまった...

ユニコーンを主人公とした、正統派ファンタジー。 自分自身以外の全てのユニコーンが消えてしまったことを知ったユニコーンが、仲間を探しにたびにでる。 しかし、途中で旅芸人の一座に捉えられ、魔術師シュメンドリックと脱出。 その後、旅芸人の仲間のモリーを加え、ユニコーンを消してしまった原因の赤い雄牛と対決する。 その時に、シュメンドリックの間違った魔法でユニコーンは女性にされ、雄牛の持ち主とも言われるハガード王に会いに行く。 王の息子、リーア王子がユニコーンが変わった女性、アマルシア姫に恋をし……。 結ばれないエンディングというのは、美しくも悲しい。 冒頭はこんな感じ。 そのユニコーンはライラックの森に住んでいた。雌で、仲間はなく、ひとりで暮らしていた。 「ふたつの心臓」という続編がついています。 ビーグル自身がこの小説の続編は書けないと言ってたのだけど。 本編が出たあとの37年後、2005年に書かれてます。 リーア王子のその後、シュメンドリックとモリーのその後が、幼い少女スーズの目を通して語られる。 前作を読んで20年後にこの続編を読んだので、そのタイムラグと、自分自身のいろいろな変化から、とてもとてもメランコリックに感じました。

Posted byブクログ

2010/04/25

マンガ「ファンタジウム」に出てきた小説。 若書きの本編と、年齢を重ねてから書いた後日談。 もっと、この世界の話を読みたいです。

Posted byブクログ

2010/03/19

幻想的で美しい本です。ファンタジー苦手なんですが、完全な子供向けって感じでもないので楽しいです。しかし意外とユニコーンって弱い?仲間の魔術師も弱いし、はらはらものです。

Posted byブクログ