夏を拾いに の商品レビュー

森浩美【著】

2010/10/08

小学5年生のちょっと頭に良い僕と
目立ちたがりでしつこい雄ちゃんと何ひとつ害のないつーやんは幼稚園からの友だちだ。
東京から頭も良くてすかした高井が転校してきて、僕はちょっと面白くない。
雄ちゃんは6年の矢口に目をつけられて、殴られ、楽しいはずの夏休みが台無しだ。
僕らが不発弾を探し出したら、矢口との無理な対決は無くなるんじゃないか？

2010/01/30

父が息子に手渡す夏の思い出という物語です。
平成の夏から、一気に昭和の夏へと展開していきます。
４人の少年たちの忘れられないひと夏が物語になっています。
じりじりとした８月に負けないで必死で夏を探し、
子ども達が元気良く遊びに遊んで成長していくのが描かれています。
しかしそれぞれに家庭の事情があり、
幼なじみであればあるほど知られたくないことも
みんなに知れ渡ってしまうという切ない場面もあります。
４人の少年の事がわかりやすく書き分けられていて、
興味深い内容になっている本です。

2010/01/23

登場人物は小学校の男の子。夏休みの記憶が淡々とつづられていました。自分がそのことを体験しているかのように思える文章で、ただ書かれているだけなのに、わくわくしたりどきどきしたりしました。
「スタンドバイミー」という映画が元になっているようですが、私はまだその映画を見たことがないので今度見てみたいと思います。やっぱり冒険は楽しいです♪

2009/11/27

少年時代のひと夏の冒険を描いた作品。読んでいる間中「スタンド・バイ・ミー」が頭の中でBGMとして流れてました。昭和４０年代の風俗が描かれ、同世代には懐かしさで一杯になるはず。

2009/11/08

遠い少年時代の出来事を書いた物語。
すごく面白いという作品ではないんですが主人公と僕の年代がほとんどドンピシャ。
それだけであの頃を思い出して懐かしさで心が一杯になってしまった。大人には内緒の夏休みの冒険、ザリガニ釣り､ロケット花火､2B弾の戦争､秘密基地､7年殺し、憧れの電子フラッシャー付の自転車、どれも身に覚えのあるものばかりです。
今の若い人が読んでも面白くないと思いますが昭和30年代後半生まれの人だったらこの昭和の匂いを共有できると思います。