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レインツリーの国 の商品レビュー

3.8

1755件のお客様レビュー

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2009/10/13

いやぁぁよかった。 メール交換から始まるという文句に、 むむむ、チープな感じがする。 と思っていたのですが、 じぇんじぇんそんなこともなかった。 主人公である伸のメールを通して伝わってくる気持ちに、 共感したり、それは違うやろと思ったり、 それは思ってても言った...

いやぁぁよかった。 メール交換から始まるという文句に、 むむむ、チープな感じがする。 と思っていたのですが、 じぇんじぇんそんなこともなかった。 主人公である伸のメールを通して伝わってくる気持ちに、 共感したり、それは違うやろと思ったり、 それは思ってても言ったらいけないでしょと感じたり。 女性側の主人公であるひとみの行動に、 腹が立ったり、素直でないところにむかついたり、 でもステキだと感じたり。 二人のメールのやり取りのステキさ、 二人の実際に会ったときのステキさ、 その二人のやり取りのうまくかみ合わない所、 かみ合いたいけどかみ合わないところ、 その辺が読んでいて伝わりました。 「忘れられない本」に対して 二人が読んでから10年たっているのに語れるところ 気持ちを共有できるところ、 うらやましいと思った。 確かに、高校時代読んだ本を今読むと 理解できる本ってあると思う。 僕は毎年のように、夏目漱石「こころ」を読んでます。 毎年感じることが少し変わっていきます。 そんな本に対する意見、気持ちのメール交換は やっぱりうらやましいな。 で、相手に対して勝手な妄想が膨らんで、 実際会ってみると妄想と違っていて、 それが理解できずに伸はイライラする。 僕も読んでいてイライラしてました。 メールの性格と現実の性格は違うとは思うけど、 そこまで違うとなんか裏切られた感が強くなり イライラするよ。 って読んでいたら。。。。 あぁ騙された。有川浩に騙された。 そういうことなのね。 思い返すと納得できます。 そりゃあ髪の毛ロングだよな。 静かなところがいいわな。 声のトーン聞くわな。 字幕映画しかみたくないわな。 エレベータのブザー聞こえないわな。 そして僕も伸と同じく全てを理解した後に 後悔しました。へこみました。 イライラした事に後悔しました。 僕ならそこで終了してしまうんだろうな。 でも伸はそこから一歩進んでメールする。 そして糸を繋げる。 仲直りのためにケンカする。 なかなか意表ついた発言に、 僕もひとみと同様感心しました。 二人がかみ合わず、 でも意見をぶつけることで、 上手くいくことになる。 ステキな強固なカップルになったので、 嬉しかったです。 まんまと有川浩マジックにはまりました。 「聞く」と「聴く」の違いって分からないでしょう? 「聞く」っていうのは、耳から入ってきた音や言葉漠然と聞いている状態で、健聴者はみんなこれができるんです。意識しないでも何となく会話が出来るんです。 「聴く」っていうのは、全身全霊傾けて、しっかりと相手の話を聴くことで、私にはこれしかできないんです。 物凄くココロに響いた内容です。 若手の教育に使おうかなとおもっちゃいました。 有川浩にはまりつつも、代表作である 図書館シリーズや自衛隊シリーズ?は読んでいない。。。 SFに手が出なくて。。。。 でも、少し読みたくはなりました。 ★★★★☆(9点)

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2011/07/17

この作家さん、初めて読みました。読後の落ち着き点が心地良くていいなと思いました。ちゃんとここに戻ってきた!って感触が好きです。趣味のメールから始まる関係。身に憶えがあります。はじめのうちはそうそう、この感じ〜!日を空けずに返事を書いてしまうメールの応酬とか、長々と語るように書き綴...

この作家さん、初めて読みました。読後の落ち着き点が心地良くていいなと思いました。ちゃんとここに戻ってきた!って感触が好きです。趣味のメールから始まる関係。身に憶えがあります。はじめのうちはそうそう、この感じ〜!日を空けずに返事を書いてしまうメールの応酬とか、長々と語るように書き綴ってしまうところとか、1通ごとに距離が縮まっていくのがわかるあの感触とか!恥ずかしくも懐かしい思いとともに読み進めていくと、なんだか様子が違ってきました。彼女がなかなか会いたがらなかった、その理由…。この男の子、学生時代の私の至らなかったところを指摘してくれたり、また彼自身の思いと自分の思いが重なったり。うんうん、そうなのよー!なんてうなってしまう箇所も多々あり。自分と同じようなことを考えていた友人に出会えたような気分になって、お話の内容とはまた別に嬉しくなってしまいました。あの時、彼に出会っていたらもう少し違う結末になったかも、あのメールの彼。うう。

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2009/10/04

インターネットで出会った、男女二人の恋物語。 中学生ぐらいだったら、すごいはまっただろうなぁ〜と思う。 今の年齢で読むと、物足りない。。 ありがちなラブストーリーな感じが否めない。 もっとキュンキュンできると思ったんだけどなぁ。

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2009/10/07

「あなたを想う気持ちに嘘はない。でも、会うことはできません。ごめんなさい。」 有川さんの本は本当に運命の出会いみたいなのが多いんですけど、その中でもこれは一番かなぁと。 主人公と出会って変わっていくヒロインを見ながら、誰かと出会って人は変わっていくんだなぁと思いました。 タイ...

「あなたを想う気持ちに嘘はない。でも、会うことはできません。ごめんなさい。」 有川さんの本は本当に運命の出会いみたいなのが多いんですけど、その中でもこれは一番かなぁと。 主人公と出会って変わっていくヒロインを見ながら、誰かと出会って人は変わっていくんだなぁと思いました。 タイトルの付け方もすごく好きです♪

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2009/10/07

わたしの今の恋愛がが、まさにこの小説なので、少しびっくりしました。 汚いところかがなく、綺麗でした。

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2009/10/04

聴覚障害、について私は知らない。 でも私にも、他人にはない病気がある。 だからこそ、彼女のささくれた心が分かる。 恋をするということは、自分の心を繕い直すということ。

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2009/10/04

ストーリーセラーから気になってた有川さん。 文庫は初めて読みました。 発売当初から気になってたけど、最初はメールの形式がそのまま本文になってるのがなんとなく興ざめしちゃって、読む気になれなかった本。 結論から言えば、1ヶ月前の自分を説得してやりたいです。笑 高校...

ストーリーセラーから気になってた有川さん。 文庫は初めて読みました。 発売当初から気になってたけど、最初はメールの形式がそのまま本文になってるのがなんとなく興ざめしちゃって、読む気になれなかった本。 結論から言えば、1ヶ月前の自分を説得してやりたいです。笑 高校生の時にはまった小説のレビューをたまたまブログで見つけた伸行は、ブログの管理人・ひとみにメールを送る。 そのメールがきっかけで始まった2人の繋がり。飾らずに気持ちをぶつけ合ううちに、実際にひとみに会ってみたいと思い始める伸行。 渋るひとみになんとか合意をとりつけて会うことができたものの、ひとみの重大な秘密を知ることになる。 青春菌!!笑 やばい……読んでてこんなに恥ずかしいやら微笑ましいやらでニヤニヤした小説ってそうそうないですよ。伸行のメールとか、これなんていう拷問?と思いました。笑 特に伸行の青春菌かもされ度は、ひとみとは比べ物になりませんwひたむきさと強引さを併せ持ってたからこその青春菌パワーですね。関西弁だったのがなおよしw あたしは何かで読む前からひとみの「秘密」を知ってたから、ちょっと出会いのシーンとかはびっくりしたんだけども。 こういうこともあるのね、お勉強になりました。 有川さん。 ちくちく棘のある言葉を、なんであんなに切ないシーンに変えてしまうんだろう。 棘の向こうで「泣いていた」ひとみのメールも、歩み寄りたくて近付きたくて振り向いて欲しくて、必死に綴った伸行のメールも。 2人と一緒になって泣きそうになりながら読みました。 ストーリーセラーの時も思ったけど、文章がそのまま声になって語りかけてくるみたい。ただの一人称じゃない、感情を文章に書いただけじゃないと思わせてくれる彼女の文章が、とても好きです。

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2009/10/04

新ジャンルな恋愛って感じらしいですけど、ネットを通じての恋愛は経験があるもので(笑) だけど、そういうのを小説にしてしまうっていうのはちょっと意外で、迷わず購入。 耳の障害があるヒトミと主人公伸との恋愛ストーリー。 捻くれてちょっと難癖あるヒトミなんですけど、障害のせいでって...

新ジャンルな恋愛って感じらしいですけど、ネットを通じての恋愛は経験があるもので(笑) だけど、そういうのを小説にしてしまうっていうのはちょっと意外で、迷わず購入。 耳の障害があるヒトミと主人公伸との恋愛ストーリー。 捻くれてちょっと難癖あるヒトミなんですけど、障害のせいでっていうか、元々の性格が…。 それに対して伸は結構まっすぐ。 ヒトミに正面から向き合ってく伸って男らしいなーって。 けど、ああやってまっすぐ来られるとあたしなら引いちゃう。 やっぱり心に踏み込まれるのは怖いもん。 今後2人はどうなるのかね。 幸せに歩んでいくかどうか、それもまた難しい気もする。 少女漫画とか読んでると、この先2人はずっと一緒なんかなーって思ったりもするけれど、世の中そんなうまくいかないもので。 それぞれ2人のいくつかの恋愛にすぎないかもしれない。 なーんて、思ってしまいました。

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2009/10/04

短編集で見たときも思ったけれど、この方の恋愛小説は綺麗。 それでいて、綺麗ごとじゃなくて、現実をしっかり書いているようなそんなイメージ。 P175より 「痛みにも悩みにも貴賎はない。周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重大な悩みだ。」 あとがきより ...

短編集で見たときも思ったけれど、この方の恋愛小説は綺麗。 それでいて、綺麗ごとじゃなくて、現実をしっかり書いているようなそんなイメージ。 P175より 「痛みにも悩みにも貴賎はない。周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重大な悩みだ。」 あとがきより 「立派で正しい人になれないのなら、間違って打ちのめされる自分でいるしかない。少なくとも、何も感じなくなるよりは間違う度に打ちのめされる自分でいたい。」

Posted byブクログ

2010/01/28

図書館戦争の作中に登場する本。 難聴の少女と普通のサラリーマンの恋の話です。 ネットで出会って、恋に落ちるっていうのはありきたりだけど、たくさん喧嘩をして相手の事を知って自分の事を知ってもらって、変わっていくのが素敵です。

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