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風待ちのひと の商品レビュー

4

93件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2014/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

泣き所はいくつかあったけど、舜が喜美子を見送る場面が最もグッときて、涙が滴り落ちるのを止められなかった。 舜は喜美子に憎まれ口を叩くのが常だったけど、舜にとって喜美子が最も大事な人だというのが、バスの見送り場面でよく分かった。 ―「もうさすらっちゃ駄目だ。定住しろ。」「ジュニアから離れちゃだめだ」― 彼は子供のようで、いつの間にかすっかり大人になり、先を見据えていたのだろう。そして、喜美子の幸せを誰よりも願っていたのかも知れない。 それはかつて、喜美子が舜に抱いていた気持ちのように。 物語だから、巧く出来すぎている部分もあるかも知れないけど、それはそれ。 勝利の口車に乗せられたままでなく、思い止まり、紆余曲折ありながらも喜美子と哲司が一緒になることが出来て良かったと嬉しかった。 喜美子が幸せを掴んだことが、個人的には心底嬉しかった。 小説でこんなに泣いたのは初めてかも知れない。 心が疲れ気味な方には、特にお勧めしたい作品である。

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2013/11/10

心の風邪を引きかけている男性と、以前、心の風邪を引いたことのある女性の物語。 どう展開していくのかはらはらしたけれど、最終的にはうまくまとまって、丸く収まったので一安心。 四十九日のレシピでもそうだったけど、出てくる料理がどれもおいしそう。 チキン南蛮が食べたくなる。

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2014/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読後感が、とても良いです。主人公の二人が幸せになってほしいと切に願いながら、読み進みました。特に喜美子さんには本当に幸せになってほしいと思いながら読みました。良い本を読みました。

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2013/09/26

自分と同じ世代の主人公。舞台は三重県。すごい身近な感じがした。大人になってから、高め合える人と出会えたらほぼ恋に落ちる…(笑)。クラシック、オペラ音楽がずっと流れてる。今までちゃんと聴いたことなかったけど、時間かけて聴いてみたくなる感じ(ほんとに聞くかは置いといて…)ちょっと、大...

自分と同じ世代の主人公。舞台は三重県。すごい身近な感じがした。大人になってから、高め合える人と出会えたらほぼ恋に落ちる…(笑)。クラシック、オペラ音楽がずっと流れてる。今までちゃんと聴いたことなかったけど、時間かけて聴いてみたくなる感じ(ほんとに聞くかは置いといて…)ちょっと、大事なことを読み飛ばした気がするから、また時間を置いて読み返します。 x

Posted byブクログ

2013/08/20

 ゆっくりじっくり何度も読みたい本。傷ついて、風待ち中の二人が出会ってゆっくり傷を癒しあう。生きる喜びを見つけるというか二人風を待って力を蓄えたというか。伊吹有喜さんの本って、ほんのり温かくて癒される。

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2013/07/13

これは初めて読んでから何度も読んでいる本。 夏になるとつい読んでしまいます。 美味しそうな食べ物がたくさん出てきます。 実塩さんのこだわりの生活、喜美さんと哲司の優しい会話がとても好きです。

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2013/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

セリフの部分。「」の中の言葉に、なぜかひどく違和感。 方言なのか?外国人がカタコトの日本語を話しているように読めてしまって、最後までどうもひっかかる。。。 チキチキナンバン、いいね! 文章の上手い人!っていうのとは違うけど、ほんわかさせられた。

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2013/05/31

心の風邪をひいたエリート銀行員の哲司が、亡母の遺品整理と休養のために訪れた海辺の町で、夫と息子を亡くした喜美子と出会う。 夏の情景が美しく浮かび、39歳同士の恋愛と再生をうまく描いている。 喜美子のキャラが39歳とはおもえないくらいおばちゃんで違和感があったけど、そうふるまう理...

心の風邪をひいたエリート銀行員の哲司が、亡母の遺品整理と休養のために訪れた海辺の町で、夫と息子を亡くした喜美子と出会う。 夏の情景が美しく浮かび、39歳同士の恋愛と再生をうまく描いている。 喜美子のキャラが39歳とはおもえないくらいおばちゃんで違和感があったけど、そうふるまう理由が分かった時はなんともいえない気持ちに。 舞ちゃんのアンダーヘアの相談を受けるシーンがおもしろくて好きで、台風の夜、布団の中で2人が自分の過去を話すシーンはグッときた。 恋愛ものの中ではかなり好きな小説。お気に入りの本が1冊増えた♪

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2013/03/01

主人公の二人にハッピーエンドになってほしいという気持ちと主人公の奥さんの立場に立てばどうなのよって思う気持ちと色んな角度から読めた本でした。自分が常日頃どう家族に接するべきか考えさせられたり、逆にほんわかしたりしたり…。優しい風景が浮かんでくる本でした。

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2013/01/28

エリート社会をまっしぐらだった男が、母の遺品を整理するために和歌山の海辺の町にやってきます。 母親が終の住処として建てた岬の家。 そして、そこで出会ったペコちゃん。 二人は徐々に距離を縮めていきますが……。 オペラには疎いのですが、雰囲気で曲が流れて来る気がします。 走りっぱ...

エリート社会をまっしぐらだった男が、母の遺品を整理するために和歌山の海辺の町にやってきます。 母親が終の住処として建てた岬の家。 そして、そこで出会ったペコちゃん。 二人は徐々に距離を縮めていきますが……。 オペラには疎いのですが、雰囲気で曲が流れて来る気がします。 走りっぱなしだった日々に、ふと立ち止まってみたくなる時、 この先の自分に自身をなくした時…、 寄り添ってくれる人がいる有り難さを感じます。

Posted byブクログ