風待ちのひと の商品レビュー
ヒッチハイクしている、通称ペコちゃんというおばさんを乗せると幸運が訪れるという書き出しだったから、もっとファンタジーかと思った。 でも実際はアラフォーな男女の恋愛だった。そのギャップが良かった。 最後もめでたしめでたしで、スッキリとした読後感で◎
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心がちくちくしたりひりひりしたり、結局は色恋か…と思ってしまいましたが、この哲さんと喜美さんの二人はなるべくしてなった、みたいに感じました。随分、遠回りしたね、と。 出てくる人たちが皆自分勝手で、でもきっと皆それぞれ生きることに疲れていたのだろう、そんなときもあるよね、と、ちょっ...
心がちくちくしたりひりひりしたり、結局は色恋か…と思ってしまいましたが、この哲さんと喜美さんの二人はなるべくしてなった、みたいに感じました。随分、遠回りしたね、と。 出てくる人たちが皆自分勝手で、でもきっと皆それぞれ生きることに疲れていたのだろう、そんなときもあるよね、と、ちょっと読むのが苦しくなりつつも、皆幸せになったらいい、と思いました。 不倫を美化はしませんが、これは良いのかそうでないのか…不思議な読後感です。幸せになって良かったね、とは思いますが、手放しで絶賛は出来ません。。 たべものの描写はとても素敵でした。
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「海沿いの町」の紙を掲げヒッチハイクをする喜美子。彼女を乗せると幸運を呼ぶと言う。彼女が田舎に帰るため、乗ったトラックには、心の風邪をひき、東京から静養で来ていた哲司だった。 二人は、哲司の母が遺した岬の家で過ごすように..
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心に傷を持った中年二人の一夏。お互いに関わり合う内に心が癒されていく。 既にひと人生たっぷり歩んできた二人だが、けりをつける。 熟年の二人の恋は焦ったくもあるが微笑ましくもある。
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”心の風邪”で休職中の男と、家族を亡くした 傷を抱える女。海辺の町で、ふたりは出会った…。 人の心が解け合っていく過程を丁寧に、 じんわりと描いた、心にさわやかな風が 吹きぬける、愛と再生の物語。
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“心の風邪”で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒してい...
“心の風邪”で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく。 喜美子は哲司と同い年で、かつて息子と夫を相次いで亡くしていた。癒えぬ悲しみを抱えたまま明るく振舞う喜美子だったが、哲司と接することで、次第に自分の思いや諦めていたことに気づいていく。少しずつ距離を縮め、次第にふたりはひかれ合うが、哲司には東京に残してきた妻子がいた――。 冒頭の部分はすごく面白そうで期待しながら読み進んでいったのだけど、 やっぱりケジメのない恋愛はモヤモヤして苦手だ。 雰囲気的にはすごくよかったし 大人の恋愛もいいな、と思えた。 クラッシックやオペラなど、 聞いてみようかな、と思えるくらい引き込まれてしまったのだけど、 なんとなく手放して喜べないのは やっぱり不倫だから、か。
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読み終わってしみじみとした気持ちになった。 疲れたときはゆっくりしよう。 好きな人に会って一緒に好きなもの食べよう。 行きたいところに行こう。 そしたらまた次がんばれそう。
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ハッピーエンドになりますように、そう祈りながら読んだ。 読み終えて、思わずモーツアルトのピアノ協奏曲を聞きたくなった。 そして岬の家。どんなにすばらしい家なんだろう。想像するだけで、心に気持ちの良い風が吹く感じがする。
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この本を読み始めてすぐに、心の中に心地よい風が吹きわたりました。 残念ながら途中で風は止んでしまいましたが、エピローグを読んで、さらに爽やかな風が心を満たしましたo(^∀^*)o 「海沿いの町」という紙を掲げて、ヒッチハイクしている中年女がいたら、必ず乗せて丁重に扱え。不二家のペコちゃんに似たその女は腕利きの美容師で、乗せるとその礼にかならず髪を切ってくれる。 そうして男ぶりが上がったドライバーには決まって福が舞い込むらしい。 そんな素敵な噂を持つ、ペコちゃんこと福井喜美子と、東京から母の亡くなった家の片づけに来た、須賀哲司は知り合う。 うっとうしがる須賀には構わず、家の中に入り込み、どんどん彼の心の中にも入っていくペコちゃん。 片意地を張って、心に風邪をひいていた須賀の心を溶かしていく、美鷲の人々。 途中須賀の奥さん等の障害はあるけど、最後のハッピーエンドが良かった。
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仕事に疲れ、家族に疲れて心を病んだ哲司は、亡き母が最後に過ごした場所で、同じ年の喜美子と出会う。いつも明るく振る舞う喜美子には、家族を失ったという過去があった。 暖かく、優しいお話。 以前手にした「四十九日のレシピ」とは違い、大人の恋愛模様も含まれていて、しっとりとした素敵な本...
仕事に疲れ、家族に疲れて心を病んだ哲司は、亡き母が最後に過ごした場所で、同じ年の喜美子と出会う。いつも明るく振る舞う喜美子には、家族を失ったという過去があった。 暖かく、優しいお話。 以前手にした「四十九日のレシピ」とは違い、大人の恋愛模様も含まれていて、しっとりとした素敵な本でした。 美鷲の岬の家や、景色が目に浮かぶようで、読み終わるのがもったいないような気持ちになりながら読み進めていた気がします。 著者の本は2冊目。 他のものも、是非読んでみたいと思っています。
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