MW の商品レビュー

司城志朗【著】

2010/01/15

映画を見てから読んでみたんですが、やっぱ展開にドキドキします。科学兵器の恐ろしさを実感しました。ある島でMWにより住民が変死していく中、二人の少年が島から抜け出し助かる。そのうちの一人が政府に復讐しようと立ち上がる。生き残った二人の感情の違いもまたおもしろかった。本があまり好きでない方は、映画を見るとか、手塚治虫さんの描いた漫画などを読んでみるのもいいと思います。

2009/11/10

人間の醜いところを包み隠さず表現した小説。

と思ってしまった。

秘密化学兵器により｢良心｣を失ってしまった男。
それを止めようとしながらも、彼に一番恐れを抱いている幼馴染。

何が正しくて、何が間違っているのか。
男にとっては、もはや関係がない。
彼はただ復讐を、より残虐な方法で実行することのみに集中する。

最後、死んだはずの男が新たな殺人を実行したところで物語りは終わる。

日本でも日日、残酷な事件が繰り返されている。
それと同じように、忘れた頃にやってきて殺人を繰り返す男。
彼は人間の｢影｣の縮図なのかもしれない。

この本の残酷さは、今まで読んだ本の中でピカイチ。
目をつぶってしまいたくなるような描写もあった。

ただそれを小説で表現できるところはすごいなと感じました。

でも。やっぱり怖いよー。

2009/11/11

内容は主人公が少年の時に南国の沖ノ真船島（おきのまふねじま）に訪れた時に米軍の秘密化学兵器「ムウ」が漏れてしまい、相次いで島の人たちが変死するのを目の当たりにしてしまう。その事実を隠蔽するため米軍と日本政府は村を焼き払いムウを隠した。これを読んだときに科学兵器が怖いと思ったし、目に見えないから尚更怖いと思った。今だってインフルエンザが流行って、大騒ぎになっているがもしムウの様な兵器が実際に有るとしたら、大騒ぎどころかアッと言う間に世界が変わってしまい、恐怖を感じる事無く消えてしまうのだろうか…

2009/11/17

この作品は手塚治虫が手がける禁断の作品です。
これを知ったのは、テレビでスペシャルドラマとして放送されていたのがきっかけです。
この作品の主人公のエリート銀行マンの結城美知夫（ゆうきみちお）には、狂気の連続凶悪犯罪者としての顔がありました。
犯行を次々に重ねては、その後に教会を訪れて、旧知の賀来巌（がらいいわお）神父のもとで懺悔をする美知夫。しかし、2人は同性愛者として、肉体関係を結んでいました。
このタイトル「MW」の意味は核兵器という意味です。
この作品は映画でも上映されたのでそちらも見てみたいなと思いました。

2009/10/04

MU…映画が格好良かったので購入。
内容は、ほぼ映画と同じかな？でも映画よりアッサリ気味。本の厚さでうん…？薄くない？とは思ったけど。もうちょっと深く書ける作家さんが良かったかな。
ストーリーは良いから、もったいない。

2009/10/04

映画の補完も兼ねて購入しました。
映画のノベライズということもあり、内容はほとんど変わりません。文章化するに当って二人の過去についてふれていたり、アクションシーンが簡略化されていたりはします。最終対決のシーンが少し違うかな、というくらいです。
映画よりも詳細を知りたい場合は読んでも良いと思いますが、映画であまり好感をもたれなった方は読んでもさして変化はないと思われます。

私個人の感想としましては、彼らの心情や過去が少し垣間見れておもしろかったです。