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女生徒 の商品レビュー

4.1

151件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2019/07/07

太宰は『人間失格』選んだつもりが、女生徒だった。直前で変えたんだっけか? うん、まあこれも好きだけども。 貴族の話し言葉には定評がない太宰治(by 志賀直哉)だけど、こういう女の子の素朴な独白はグッとくると思いました。

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2019/01/12

女性が語り手の短編集。 表題の女生徒をはじめ素晴らしい作品がたくさん。 読み終わるのが勿体無いと思った。

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2018/02/10

全編女子学生の一人称で話が進む。思春期特有の、大人になり切れずに揺れる少女の心情をここまで見事に描けるのだからすごい。 作中で主人公は「墨東奇譚」を読むが、「ところどころ作者の気取りが目について、それがなんだか、やっぱり古い、たよりなさを感じさせる」と結構辛辣。

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2018/01/31

『おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。』 太宰治の女子高生なりすましブログ。

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2017/11/01

太宰で一番好きな作品かもしれない。少女の淡々とした日常が独り言のように綴られているだけなのに形容し難い美しさはどこからくるのだろう。太宰自身、「少女」であったことなどないはずなのにこれを美しいと思うのは自分が男だからだろうか。青い空を見上げた際の描写が好きで、初めて『ライ麦畑でつ...

太宰で一番好きな作品かもしれない。少女の淡々とした日常が独り言のように綴られているだけなのに形容し難い美しさはどこからくるのだろう。太宰自身、「少女」であったことなどないはずなのにこれを美しいと思うのは自分が男だからだろうか。青い空を見上げた際の描写が好きで、初めて『ライ麦畑でつかまえて』を読んだときを思い出すくらいの感動を憶えた。美しく生きたいと思います。

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2017/10/30

友達に勧められて手に取りました。 「美しさに、内容なんてあってたまるものか。純粋の美しさは、いつも無意味で、無道徳だ。」 なるほど。

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2017/09/27

時代というものの狂おしさが ただただ女性の視点から描かれて どれもそれ相応の可笑しさに満ちて。 「十二月八日」が好きです。 それに、まったく逆の意味で 「恥」も。 太宰治には、これほどまでに 女性の心情を忖度できる才能が あったのだなあ。

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2017/04/13

こんなにキラキラしていて、こんなに少女らしく、ころころと感情が変わっていくさまを、文章を、男の人が書いたことが本当にすごいと思う。

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2016/12/09

73 独白的な女生徒。 待つ。 世の中の人というものは、お互いこわばった挨拶をして、用心して、そうしてお互いに疲れて一生を送るものなのでしょうか。

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2016/08/31

知人に「女子学生のことを書いた小説なら『女生徒』が一番」と言われ手にとった。 ●「女生徒」の感想 なるほど、今の子と何も変わらないなと。親への反発心とか、大人になったらこの苦しさから解放されると思っている幼さとか。 これを男性が、70〜80年前に書いてるとは、作家ってすごい。 ●...

知人に「女子学生のことを書いた小説なら『女生徒』が一番」と言われ手にとった。 ●「女生徒」の感想 なるほど、今の子と何も変わらないなと。親への反発心とか、大人になったらこの苦しさから解放されると思っている幼さとか。 これを男性が、70〜80年前に書いてるとは、作家ってすごい。 ●表題作以外の作品 「きりぎりす」が好き、というか胸にグゥッときた。 好きだった夫が変わってしまう悲しさとか。世間は良しとするそれを受け入れられない自分が悪いのか、という苦悩とか。 とにかく人間って70〜80年ではちっとも変わらないんだな。

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