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無差別殺人の精神分析 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2024/07/29

無差別大量殺人が、拡大自殺として捉えられるという点は新しい考えで、納得した。 15年前の書籍だけど、今にも通じそう。 以下、メモ。 「メランコリー者(うつ病者)の自殺は、自分自身に反転したサディズムのしるしを表している。これは、他者を殺そうとする意図なしに自殺することはありえな...

無差別大量殺人が、拡大自殺として捉えられるという点は新しい考えで、納得した。 15年前の書籍だけど、今にも通じそう。 以下、メモ。 「メランコリー者(うつ病者)の自殺は、自分自身に反転したサディズムのしるしを表している。これは、他者を殺そうとする意図なしに自殺することはありえないというテーゼの証拠である」 グットマッハーは、「他殺と自殺」という論文の中で、「自分自身の殺害は、憎しみの対象であるだれかを象徴的に殺す行為」であり、とりわけ「抑うつ的な人間の自殺は、しばしば、両親のどちらか一方の殺害として解釈される」と述べている。

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2024/07/26

何回も読んでしまう。「肥大した自己愛」と「対象喪失に対する脆弱さ」が他人事ではない。しかし、自分が銃が持てない日本の女性であり、生物的に非力であること、また、女性であるから対象喪失は幼少期に終えてるという考えから、大量殺人という発想にならないのではないかと思った。

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2023/10/01

無差別大量殺人は拡大自殺は腑に落ちる。 母性と父性の必要性についてはジェンダー的観点から新たな親性の創出が急務と感じた。

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2021/01/29

「拡大殺人」この本を読んで初めて知ったフレーズ。 無差別殺人をした人間は他者を巻き込んで自殺しているのである。 殺された人間、その家族にとってはたまったものではないが。

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2019/06/11

近しい人が秋葉原無差別殺人の頃アキバによく行っていて、その日も行く予定だったらしく、ぞっとした。 先日起きた川崎での事件を思って図書館で借りて読んだのだけれど、納得できる部分も多くあった。 犯人が悪いのはもちろんなんだけど、犯人"だけ"が悪いわけでは、やはりな...

近しい人が秋葉原無差別殺人の頃アキバによく行っていて、その日も行く予定だったらしく、ぞっとした。 先日起きた川崎での事件を思って図書館で借りて読んだのだけれど、納得できる部分も多くあった。 犯人が悪いのはもちろんなんだけど、犯人"だけ"が悪いわけでは、やはりないよなあ。人間は周りの環境で育っていく、ということを痛感した。被害者も加害者も、加害者の家族も、どちらのことも思ってやるせなくなった。

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2018/07/13

「秋葉原無差別殺傷事件」の加藤智大 「池袋通り魔殺人事件」の造田博 「下関通り魔殺人事件」の上部康明 「大阪教育大池田小事件」の宅間守 「コロンバイン高校銃乱射事件」のエリック・ハリスとディラン・クリーボルト 「ヴァージニア工科大銃乱射事件」のチョ・スンヒ 「津山三十人殺し」都井...

「秋葉原無差別殺傷事件」の加藤智大 「池袋通り魔殺人事件」の造田博 「下関通り魔殺人事件」の上部康明 「大阪教育大池田小事件」の宅間守 「コロンバイン高校銃乱射事件」のエリック・ハリスとディラン・クリーボルト 「ヴァージニア工科大銃乱射事件」のチョ・スンヒ 「津山三十人殺し」都井睦雄 彼らを凶行に走らせたのは何か? 最後の一線を超えたきっかけとは? 増える「誰でもよかった」という大量殺人者の精神構造とは? 人物のおいたちから精神構造までを分析しつつ分析したリポート 全て他者のせいにして内なる悪を否定する精神構造とは? 読んでいて恐ろしくなるのは もしかしたら「人は誰にでも大量殺人者にな可能性があるのかも」という恐ろしさ。 うつ、、SSRI、いじめ、親の過干渉、親の無関心… 人の精神は複雑で深い でも、誰でも誰かに愛されたいと思っている

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2015/02/01

秋葉原の事件は記憶に新しい。メディアではいろいろと騒がれていたが、私自身は犯人についての情報を追いかけることはしなかった。被害者の心情を考えるといたたまれないが、犯人に対して何ら興味がわかなかった。今回、たまたま手にした本書で、ある程度の犯人像を知ることができた。さらに、池田小事...

秋葉原の事件は記憶に新しい。メディアではいろいろと騒がれていたが、私自身は犯人についての情報を追いかけることはしなかった。被害者の心情を考えるといたたまれないが、犯人に対して何ら興味がわかなかった。今回、たまたま手にした本書で、ある程度の犯人像を知ることができた。さらに、池田小事件、池袋や下関の通り魔、さらにはアメリカのコロンバイン高校、ヴァージニア工科大学などでの大量殺人。若干の違いはあるものの、犯人に共通するのは自己愛が非常に強い。何事も他人や社会のせいにする。成熟拒否。何らかの対象喪失がきっかけとなって行動に出ている。それぞれ、家庭に問題があったことは明らかである。いずれこのような重大事件を犯すであろうと、近くの人々はうすうす感じていたはずだ。にもかかわらず、誰も止めることはできなかった。共同体の不在。身近で相談にのる相手がいない。学校は、教師は、地域は何の力にもなれなかったのだろうか。そして、精神科医である著者もこういう事件が起こるたびに無力感を感じるという。本書の最後に「わが子を殺戮者にしないためにやってはいけない十か条」が載っている。どれもこれも、私自身以前から言い続けている、子育ての基本ばかりだ。図書館で見つけて借りて読みました。

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2013/07/09

各犯罪者の生育歴等について、かなり詳細に記述されていて、彼らがどのように壊れていったのかがよくわかった。また、同一の理論を用いて分析していたので、参考になった。一方で、根拠が不明確なまま断定している記述があり、せっかくだからそこまでしっかり言及してほしかったと思う。後、経験から結...

各犯罪者の生育歴等について、かなり詳細に記述されていて、彼らがどのように壊れていったのかがよくわかった。また、同一の理論を用いて分析していたので、参考になった。一方で、根拠が不明確なまま断定している記述があり、せっかくだからそこまでしっかり言及してほしかったと思う。後、経験から結論付けた箇所は、詳しく言及してほしい。

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2013/01/11

アメリカの犯罪学者レヴィンとフォックスが「大量殺人の心理・社会的分析」の中で、挙げた大量殺人を引き起こす6つの要因 (A)素因 1、長期間にわたる欲求不満 2、他責的傾向 (B)促進要因 3、破滅的な喪失 4、外部のきっかけ (C)容易にする要因 5、社会的・心理的な孤立 6、大...

アメリカの犯罪学者レヴィンとフォックスが「大量殺人の心理・社会的分析」の中で、挙げた大量殺人を引き起こす6つの要因 (A)素因 1、長期間にわたる欲求不満 2、他責的傾向 (B)促進要因 3、破滅的な喪失 4、外部のきっかけ (C)容易にする要因 5、社会的・心理的な孤立 6、大量破壊のための武器の入手 を国内・国外の6つの事例にあてはめて検討し、こうした惨劇を繰り返さないために何ができるのか思考した本。

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2012/07/19

とてもわかりやすく、興味深かった。無差別殺人が起こる要因6つに照らし合わせて過去の事例を分析し、防ぐ方法はないのか?と考える。全てを犯人だけのせいにするにはやるせなく、外部に原因を押しつけられるほどかわいそうだなんて思っちゃいけない。認知行動の心理学をやってたから、精神分析ってこ...

とてもわかりやすく、興味深かった。無差別殺人が起こる要因6つに照らし合わせて過去の事例を分析し、防ぐ方法はないのか?と考える。全てを犯人だけのせいにするにはやるせなく、外部に原因を押しつけられるほどかわいそうだなんて思っちゃいけない。認知行動の心理学をやってたから、精神分析ってこんな感じなんだーと勉強になった。

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