未熟者 の商品レビュー
この人の話は読みやすくはあるんですが、面白いというにはイマイチ何かが足りない感じがします。伊庭八郎の15歳くらいの時の寓話です。
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<少年・伊庭八郎の葛藤、ここにあり。> 書店の紹介文風に一言で言うと、こんな感じですかねw でも本当にこんな伊庭は見たこと(読んだこと?)がありません。 今までにも伊庭八郎関連の本はいくつか読んでいますが、 本作のように10代の江戸にいる頃の伊庭を扱うものは極めて少ない...
<少年・伊庭八郎の葛藤、ここにあり。> 書店の紹介文風に一言で言うと、こんな感じですかねw でも本当にこんな伊庭は見たこと(読んだこと?)がありません。 今までにも伊庭八郎関連の本はいくつか読んでいますが、 本作のように10代の江戸にいる頃の伊庭を扱うものは極めて少ないように思います。 また伊庭の一般的なイメージは、 「女にもてる美男子・余裕たっぷりの優男・江戸四大道場の御曹司にして剣豪」 だと思うのですが、 本作はそんな伊庭ではありません。 正確には、まだ発展途上の伊庭です。 自分の境遇を思い悩み、悶々としている様子がまさに思春期の少年で人間らしい。 ふと、小田原で隻腕になった後、「箱館に行きたい」と思い船に乗り関東脱出を試みるものの船が沈没してしまい意気消沈してしまう、 あの伊庭の人間的脆さは少年時代に培ったものだったのかと推測するような描き方でした。 本作は大方フィクションなので、そのまんま史実の伊庭とはいかないとは思うのですが、 「少年時代の伊庭はこんな葛藤を抱えていたのかもしれない」と思えるお話でした。 主人公・伊庭八郎以外の周りを取り巻く人も、愛情に溢れた人・憎悪に飲まれた人・心に傷を持ちながらもひたむきに生きる人など、 多彩な人間模様が読んでいてまた面白いです。 有名な人物数人を絡ませてくれる秋山先生の書き方は、本作を読む上でも面白さのスパイスになりました。 非常に続きが気になる終わり方をするので、 堪え性がない方は注意w
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隻腕の美剣士イバハチがまだ十五の話。 伊庭少年が初心でかわいいのなんのって! 裏表紙のあらすじだと山岡鉄舟の鉄砲突きをどう攻略するかって話っぽいですが、そこはメインではありませんでした。 イバハチが剣に目覚めるまでの話。 鎌八出てきます。 小稲(サダ)もまだ禿ですが出てきます。...
隻腕の美剣士イバハチがまだ十五の話。 伊庭少年が初心でかわいいのなんのって! 裏表紙のあらすじだと山岡鉄舟の鉄砲突きをどう攻略するかって話っぽいですが、そこはメインではありませんでした。 イバハチが剣に目覚めるまでの話。 鎌八出てきます。 小稲(サダ)もまだ禿ですが出てきます。 シリーズ物なので今後に期待です。
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少年イバハチが楽しめる小説。 時代小説という事で、主人公は伊庭だけど、歴史っぽさはあまり感じる事無く、お江戸の世界を楽しめました。。 幕末モノの小説って大抵活躍していた頃とか戦争の時をメインとしてますが、そういうのってやっぱり展開が速いうえ、パターンもお決まりだったりして先が読...
少年イバハチが楽しめる小説。 時代小説という事で、主人公は伊庭だけど、歴史っぽさはあまり感じる事無く、お江戸の世界を楽しめました。。 幕末モノの小説って大抵活躍していた頃とか戦争の時をメインとしてますが、そういうのってやっぱり展開が速いうえ、パターンもお決まりだったりして先が読めちゃうんですよね・・・。 その点この本では15歳の伊庭をしっかり堪能出来たので、新しい感じと秋山さんの読みやすい文章とがあいまってすごく楽しく読めました。。 良い所で続いてしまっているので、続きが早く読みたいです・・・!!
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秋山香乃さんの書き下ろし小説。 幕末ものだが、国の為に尽くすのではなく、日常の中の出来事を書いているという点でこの評価。
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