1,800円以上の注文で送料無料

任天堂“驚き"を生む方程式 の商品レビュー

3.8

145件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/06/22

リーマンショックに世界中が沈む中、対象的に力強く成長を見せた企業、任天堂。 2009年3月期の売上高は過去最高の1兆8,200億円、営業利益は5,300億円を見込み、トヨタを抜いて国内首位に躍り出た。 しかしながら、その経営の秘密を滅多に明らかにしないのが任天堂である。 任天堂だ...

リーマンショックに世界中が沈む中、対象的に力強く成長を見せた企業、任天堂。 2009年3月期の売上高は過去最高の1兆8,200億円、営業利益は5,300億円を見込み、トヨタを抜いて国内首位に躍り出た。 しかしながら、その経営の秘密を滅多に明らかにしないのが任天堂である。 任天堂だけが持つ独自の哲学、その源流について、貴重な会談や取材を通して集めた情報に基づき、明らかにしていく書籍である。 幼い頃から何の気なしに触れてきたビデオゲーム。 スーパーマリオやドンキーコング、星のカービィなど、今でも印象深いキャラクターを生みだした企業である任天堂は非常になじみ深い存在です。 その反面、任天堂がどのような企業かと言われても満足な答えを用意することは難しい。 「娯楽に徹せよ、独創的であれ」 人々に笑顔を提供するために活動している企業の普段表に出ない努力や苦悩の姿が、現社長である岩田さんをはじめとする関係者の言葉からにじみ出ています。 任天堂という会社のエッセンスが詰まった、読んでいて引き込まれる本です。

Posted byブクログ

2014/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

任天堂のブルーオーシャンは 「”お母さん”が邪魔と思わない。」市場。 ”肩越しの視線”と、 任天堂だからこそ可能だった”市場観測” によって生まれた"Wii"誕生秘話には、 久々に鳥肌がたちました。 サービス企画や開発者など モノ、サービスを創造する人には参考になると思います。

Posted byブクログ

2014/01/18

○結果のために正しいと思うことをしたのではなく、正しいと思うことをしたら結果がついて来たからである。(中略)だから、正しいと思うことが市場のお墨付きを得て、予想を上回る結果が出たとしてもそれに慢心したり、戦略を変更することはしない。言い換えれば、調子に乗ることはない。(78p) ...

○結果のために正しいと思うことをしたのではなく、正しいと思うことをしたら結果がついて来たからである。(中略)だから、正しいと思うことが市場のお墨付きを得て、予想を上回る結果が出たとしてもそれに慢心したり、戦略を変更することはしない。言い換えれば、調子に乗ることはない。(78p) ○枯れた技術の水平思考(185p) ○「失意泰然、得意冷然」-山内が掲げる座右の銘である。運に恵まれない時は、慌てず泰然と構え努力せよ。恵まれた時は、運に感謝し、冷然と努力せよ。(256p) ★岩田聡さん、宮本茂さんがどのようにDS、wiiで巻き返したか、横井軍平さん、山内 溥さんがどのように任天堂を世界的企業に押し上げたか、よく分かる。 2009年、強い任天堂が復活した頃の出版だが、最後の章にスマホの影がもう見えている。

Posted byブクログ

2014/01/02

任天堂(特に岩田氏や宮本氏)の哲学は、ほぼ日のインタビューの方が深くて面白い。 これとか。 http://www.1101.com/iwata/index.html http://www.1101.com/job_study/iwata/index.html http://ww...

任天堂(特に岩田氏や宮本氏)の哲学は、ほぼ日のインタビューの方が深くて面白い。 これとか。 http://www.1101.com/iwata/index.html http://www.1101.com/job_study/iwata/index.html http://www.1101.com/nintendo/wiiu_talk/index.html が、歴史や会社としての背景や全体感が見えるのはこの本かな。 当たり前かもだが、ソニーのプレステとWiiやDSを比べるのは本質的なベンチマークではないなあということを再確認した。

Posted byブクログ

2013/09/08

非常に面白い。 ゲーム臭さを脱した所に新しい道が開けていたように、自分の分野が持つ匂いを脱した所に新しい道が開けているのかもしれないと思った。 「私の名刺には社長と書いてありますが、頭の中はゲーム開発者です。でも、心はゲーマーです」

Posted byブクログ

2013/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[読んだ理由]================== 「スミスの本棚」で紹介があった。放送作家の鈴木おさむ推薦。 [読んだ後の感想]============== 前半は、企業としての任天堂の最近の凄さを延々と語られる。でも最近の任天堂はもう散々各所で語られ済みなので、あまり新鮮さ/面白さを感じなかった。個々人の半生にフォーカスが当たる後半から俄然面白くなる。前半は飛ばし飛ばしで、後半だけしっかり読めばいいんじゃないかな。 [備忘録]====================== ■第一章:ゲーム旋風と危機感 ■第二章:DSとWii誕生秘話 ■第三章:岩田と宮本、禁欲の経営 ■第四章:笑顔想像企業の哲学 Wiiを付けているテレビは市販のテレビより使いやすい。もう全部、テレビのコントロールをさせてくれたらいいのにって思うんですよ(笑)。家電屋さんはインターフェースという部分で何かをサボっている。でも僕らは、一番そこを真摯に考え、一番厳しい環境で戦ってきましたから。 ■第五章:ゲーム&ウォッチに宿る原点 枯れた技術の水平思考:電卓を構成する成熟した部品や技術を応用するものの、全く違う目的や使い道の娯楽商品を作るということだ。 TVゲームにはアイデア不足の逃げ道があった。それがCPU競争であり、色競争なんです。そうなると、任天堂のようなゲームの本質をつくる会社ではなくて、いずれ画面作り、CG作りが得意なところがのしてくるだろうと。そうしたら、任天堂の立場はなくなってしまうんですね。 ■第六章:「ソフト体質」で生き残る 大容量ゲームはダメ。そんなことをしていたら世界中のメーカーが潰れてしまう。重厚長大なゲームは飽きられている。ゲームビジネスの本質は、常に新しい楽しさを開発し、ひたすら完成度を高めていくことである。 ■第七章:花札屋から世界企業へ 人生一寸先が闇、運は天に任せ、与えられた仕事に全力で取り組む。山内が定義した、任天堂の社名の由来である。 ■第八章:新たな驚きの種 だんだんお客さんも刺激に慣れ、驚けなくなってしまった。驚けなくなるどころか、ひと通り味わったら「ああ、底が割れた」と思うわけです。底が割れるとお客さんは、もう遊ばないとか、中古屋さんに売ってしまおうとなりやすくなる。 UGC(User Generated Contnts):「素人」が次々と作る作品の内容は予測不可能であり、何が出てくるかわからない玉手箱のよう。簡単には底が割れない持久力が有る。

Posted byブクログ

2013/07/20

日本を代表とし海外でもゲーム業界において絶大な存在感をもつ任天堂。そんな日本のカルチャーを世界に発信している大企業の秘密を知りたくなり手に取る。 任天堂の発展・成功に貢献した4人の社員さんにフォーカスしながら彼ら一人一人の功績を中心としながらもそれらが関連をもち、また成功・失...

日本を代表とし海外でもゲーム業界において絶大な存在感をもつ任天堂。そんな日本のカルチャーを世界に発信している大企業の秘密を知りたくなり手に取る。 任天堂の発展・成功に貢献した4人の社員さんにフォーカスしながら彼ら一人一人の功績を中心としながらもそれらが関連をもち、また成功・失敗したのはなぜか、それらの理由などを任天堂の企業風土が持つ娯楽至上主義な点を絡めていて 個人的にめちゃくちゃおもしろかったです。 他の競合であるソニーやマイクロソフトなどが高画質など圧倒的な技術を追い求めたのに対し、任天堂は理念としてお客様を楽しませることを第一主義としそれを追求した上で必要な技術を応用していく点が差別化を生んでいることに関して非常に関心をもった。 エレクトロニクス産業は日本が誇っていたハード産業であるが、任天堂はそれとは一線を画し「どうしたら人を湧かせられるか、どうしたら受けるか」といったソフトの概念によるハードの選択が行われており、他のエレクトロニクスが海外での地位を落とす中、今も任天堂が海外でも評価され続けている秘密が企業コンセプトによるものであることを知り、とても感動した。 岩田社長が他の産業に手を伸ばすことをしなかったことにもその企業使命が表れており一貫した姿勢がとてもかっこいい。 任天堂が120年近く存続し続けているのは、自分達のやるべき軸を明確にもっていたから、時代の変化に対応したプロダクトを作りそれがインパクトを与えている要因だからであること。 歴史上にも、娯楽などの文化は法律や政治によって弾圧されていくものである。 そういったなかで娯楽業界に対するイメージはあまり社会貢献の度合いとして軽視していた感をずっと持っていたのだが、 自分の将来を考える上でこういったアイデアを輩出しつづけるのか、 またそれとも技術を活かしてプレゼンスを高めて行くのか そのどっちのプロセスが楽しいかということと、自分がやりたいことをどう上手く組み合わせていけたらいいかというヒントを得られ、とても満足しています。 アイデアと企業理念、それを一貫して行い続けられる人。 素敵です。

Posted byブクログ

2013/05/12

ゲーム人口拡大戦略 枯れた技術の水平思考 ローテクで勝ったゲームボーイ ソフトが主、ハードは従

Posted byブクログ

2013/04/30

任天堂の歴史を、山内、横井、宮本、岩田という4人を中心に解説している。 特になぜ新しい商品をヒットさせられるのか?について、ハードでなく、どう使われるか?なぜ使われるのか?を考えるソフト体質という切り口で解説され、Appleとの共通点などにも触れる。 個人的にはワンマン体制から...

任天堂の歴史を、山内、横井、宮本、岩田という4人を中心に解説している。 特になぜ新しい商品をヒットさせられるのか?について、ハードでなく、どう使われるか?なぜ使われるのか?を考えるソフト体質という切り口で解説され、Appleとの共通点などにも触れる。 個人的にはワンマン体制から組織体制に変革しつつ、さらに躍進している点、会社としての進化としてとても参考になると思った。

Posted byブクログ

2013/02/20

最高の最高〜! 山内、横井、宮本、岩井という4人の天才を生んだ任天堂。普段あまり語られることのない裏話が盛りだくさんで「モノづくりとは何ぞや!」の精神が脈々と受け継がれているからこそ、今日の世界に誇れる任天堂があるんだなと強く納得できる。この本そのものが「驚きを生む方程式」のひと...

最高の最高〜! 山内、横井、宮本、岩井という4人の天才を生んだ任天堂。普段あまり語られることのない裏話が盛りだくさんで「モノづくりとは何ぞや!」の精神が脈々と受け継がれているからこそ、今日の世界に誇れる任天堂があるんだなと強く納得できる。この本そのものが「驚きを生む方程式」のひとつになっているのかもしれない。

Posted byブクログ