天才! の商品レビュー
経歴を際立たせているのは、才能ではなく好機であるというメインメッセージを様々な実際の成功者の例を引き合いに出しながら論証していく本。 詳細は下記 https://note.com/t06901ky/n/n6afc36cb2844
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成功した人々が、どのようにしてそうなったか。成功した天才と成功しなかった天才、成功する人と成功できない人との違いなど、本人の資質と生まれ育った環境を詳細に分析したもの。 生年月日による優位性、生まれ育った家庭環境や民族的文化による慣習が有利に働き、時世とその変化による好機をとらえ...
成功した人々が、どのようにしてそうなったか。成功した天才と成功しなかった天才、成功する人と成功できない人との違いなど、本人の資質と生まれ育った環境を詳細に分析したもの。 生年月日による優位性、生まれ育った家庭環境や民族的文化による慣習が有利に働き、時世とその変化による好機をとらえられること、成功とは、そのあたりの総和だろうか。 通読して思ったのは、特に、日本政府による教育施策の稚拙さだ。少子化の時代に、生まれてきた子供をどのように教育するのか。少子化対策も重要だが、生まれてきた子供たちを、将来の日本を担っていく大人として、どのように育てていくのか。本人の自助努力だけでは、どうしようもないことによって、能力を発揮できずに終わってしまうような子を一人でも減らすことに、もっと注力するべきだろう。最後に解説を書いた勝間氏と同様、私もその点に思い至ったわけである。この本は決して教育問題を語る本ではないし、それを意図したわけでもないだろうが、どうやらそこに行きつくようだ。 アイスホッケーの選手に見られる、明らかな偏りを追究していくあたりは『FACTFULNESS』にも通じる。『FACTFULNESS』の方が、ずっと後から出版された本であるが。
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OUTLIERS(THE STORY OF SUCCESS) 天才!成功する人々の法則(マルコム グラッドウェル、勝間和代訳) 天才、生まれながらの天才なんてい無い。 たった一人で成功した者はいない。ビルゲイツやスティーブ・ジョブズも1950年代に生まれて、コンピューターにであっ...
OUTLIERS(THE STORY OF SUCCESS) 天才!成功する人々の法則(マルコム グラッドウェル、勝間和代訳) 天才、生まれながらの天才なんてい無い。 たった一人で成功した者はいない。ビルゲイツやスティーブ・ジョブズも1950年代に生まれて、コンピューターにであって今がある。天才は才能に恵まれて、環境や出会う人に恵まれ、10000万時間の努力ができて初めて天才と呼ばれる人が生まれるのだ。 成功者、天才は歴史と社会、好機と遺産の産物である。 成功した人は自分が努力したからと思ってる人が多いが、努力しても成功出来なかった人は多い、本人の努力はもちろん必要だが、環境、時代背景、周囲の人に、祖先に支えられて初めて成功するものである。 成功者の『努力と個人的資質が全てを決める』という考え方は間違っている。 どんなに個人の能力が高くても環境が悪い時就職氷河期に当たった人達はその後不遇な人生を送ってる人は多い。これが現実だ。 全て本人の努力不足と言う人は傲慢だ。 そしてどんな天才もモーツァルトもビートルズも『1万時間』のスキル習得のための時間は必要であった。生まれてすぐに全て出来たわけではない。この『長期にわたってトレーニングを積める機会』こそが、『並外れた好機』なのである。今の若者にこのチャンスが失われている事が問題なのだ。 どんなにIQが高くても父母が貧しかったり、理解がなくそれを発揮する機会が与えられなければ、成功するチャンスは減るだろう。 我々が出来ることはそのような若者のチャンスを減らさないよう、むしろ増やしていけるようにする事だろう。能力が有っても機会に恵まれない若者を救う『ミスター•チャンス』 (タイガーマスクみたいな)になる事が必要だ。 我が国では今、相対的貧困家庭(年収が全国民平均の年収の中央値の半分に満たない家庭)に生まれる子供は全体の15%もいる。これが母子家庭に限っていえば、なんと60%にも達している。他の国にも貧困家庭に生まれる子供はいるが、主要OECD諸国で唯一税金の再配分後でも貧困率が上がる国となっている。これはおかしい話だ。
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人間の成功の背景には? 努力の賜物でしかない、と考えていたが、どうやら違うらしい。 先祖代々引き継がれてきた遺伝子や、その時代を生きるタイミング、生まれた月など複合的な要因が成功にはあるそうだ。 正しい努力や姿勢が必要なのはもちろんだが、 運も必要らしい。成功は必然なんだと...
人間の成功の背景には? 努力の賜物でしかない、と考えていたが、どうやら違うらしい。 先祖代々引き継がれてきた遺伝子や、その時代を生きるタイミング、生まれた月など複合的な要因が成功にはあるそうだ。 正しい努力や姿勢が必要なのはもちろんだが、 運も必要らしい。成功は必然なんだとさ。 作者の知識があまりに豊富で、違う面でいろんな勉強になった。 自分の先祖の歴史、自分が下に紡ぐだろう歴史までに想いを巡らせるまたとない機会になった。
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「天才!」というタイトルで正しいのでしょうか。それに、このタイトルに訴求力はあるのでしょうか。まずはそこが気になってしまいました。また、こういう本は、発刊(2008年?)されて直ぐに読まないといけないなと痛感しました。いろいろなところで、この本に影響を受けたロジックを目にしてしま...
「天才!」というタイトルで正しいのでしょうか。それに、このタイトルに訴求力はあるのでしょうか。まずはそこが気になってしまいました。また、こういう本は、発刊(2008年?)されて直ぐに読まないといけないなと痛感しました。いろいろなところで、この本に影響を受けたロジックを目にしてしまっているので。。 内容は・・・、相応の時間(10,000時間)をかけないと、能力は十分に開発されないこと。成功するためには、能力だけでなく好機が必要であること。文化に代表される、生まれ育った環境が能力開発に大きな影響を与えること。 これらから得られる示唆は、という観点から読むと、今の自分にはあまり必要ではない(手遅れ?)ような気もしますが、これまで正しいと思っていたことが様々な証拠によって崩れていく、という知的興奮は十分に得られました。 副題で「成功する人々の法則」とありますが、成功するためにはどうしたらよいかという自己啓発のためではなく、なるほどねーという知的娯楽のための一冊かと。
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裕福な家と、貧しい家で育った子の性格が違ってくることは、その通りだと思います。 後半の文章は根拠のない自論が多かったかな
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■学んだこと ・天才は外部環境が大きな影響を与えて生まれる。Jリーガーや野球選手は4月生まれの人の割合が多いが、幼少期の成長スピードで優位性を持ったことを理由に、好機に恵まれたことが理由だと考えられる。我々が行うべきは、あらゆる人に好機を与えること。 ・好機に恵まれたとしても、個...
■学んだこと ・天才は外部環境が大きな影響を与えて生まれる。Jリーガーや野球選手は4月生まれの人の割合が多いが、幼少期の成長スピードで優位性を持ったことを理由に、好機に恵まれたことが理由だと考えられる。我々が行うべきは、あらゆる人に好機を与えること。 ・好機に恵まれたとしても、個人が努力しないと天才にはなれない。努力とは1万時間を費やすことに等しい。外部的な好機と1万時間の法則が掛け合わされることの両方が必要。 ・どんなにIQが高くても、周囲の協力を得られなければ成功はしないし、天才にはなれない。
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天才は生まれながらにして天才ではない。 第1部では周りの環境、好機がかなり影響を及ぼすことを具体例をつけながら説明した。 天才になるには1万時間の練習、準備が必要である。 第2部では天才と言われる人たちの文化背景の影響について書かれている。 大韓航空の副操縦士は権力格差の大きな韓...
天才は生まれながらにして天才ではない。 第1部では周りの環境、好機がかなり影響を及ぼすことを具体例をつけながら説明した。 天才になるには1万時間の練習、準備が必要である。 第2部では天才と言われる人たちの文化背景の影響について書かれている。 大韓航空の副操縦士は権力格差の大きな韓国ならではの話が印象的だった。 私自身異文化コミュニケーション学部に入っているため、話して本位と聞き手本位の文化が一緒に仕事をする場合、命に関わる事故になりかねないことが興味深かった。文化や言語を学ぶ意義の1つにもなるのでは? 兎に角、本書で何度も言われているが、1万時間の練習と好機が重なった時に天才が生まれる。 次は好機を引き寄せる力をつける本でも読みたいなあ。
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成功した天才たちには、以下の3つの共通点があります。 * 周囲が良い環境を与えてあげること * 膨大な量(1万時間!)の訓練をこなすこと * 時代の好機を掴むこと 一般的に天才というと「並外れた才能を持つ人が独力で上り詰めていく」というイメージがありますが、それは正しくないそ...
成功した天才たちには、以下の3つの共通点があります。 * 周囲が良い環境を与えてあげること * 膨大な量(1万時間!)の訓練をこなすこと * 時代の好機を掴むこと 一般的に天才というと「並外れた才能を持つ人が独力で上り詰めていく」というイメージがありますが、それは正しくないそうです。 どんな人も、環境や時代の影響を避けることはできません。 逆に言うと、環境と好機と時間があれば、どんな人でも大成する可能性があるということです。 「生まれ持った才能」というものは確かに存在しますが、それよりも訓練の役割の方がずっと大きいのです。 つまり、人生は才能ではなく行動が決める、という話です。 とても面白かったです。 また、途中で大韓航空の墜落事故を分析した章があるのですが、これも大変面白い。 飛行機というのは機長と副操縦士が交代して操縦するわけですが、副操縦士が操縦している時よりも、機長が操縦している時の方がずっと事故が起きやすいそうです。 普通は機長の方がベテランでスキルもあるはずなのに、なぜか。 これは、トラブルの予兆があったときに、副操縦士が機長に遠慮してしまい、ストレートに問題点を指摘できないからだそうです。 (もし〜になると厄介ですね、といった婉曲な表現になってしまい、問題が伝わらない) その結果、飛行機が墜落してしまうとしても。 他にも、 ・欧米は「話し手本位」→ 考えを明確に伝えるのは話し手の責任である ・アジアは「聞き手本位」→ 会話の意図を読み解くのは聞き手の責任である の傾向があり、欧米の方が事故が起きにくい、という指摘もありました。 立場の壁というものがいかに難しいかが良く分かります。 多くの示唆を含んでると思います。
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1万時間の法則、の元ネタ。 天才が、世に羽ばたく前提としての蓄積は腑に落ちなくもない。1万時間努力しても天才になれる訳ではないよな。
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