当確への布石(上) の商品レビュー
このミス大賞優秀賞受賞作とのことで、期待して読み始めたが、全くの期待外れ。 上巻を読み終えても全く面白くないので下巻は挫折。
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私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。そんな折、元犯罪者のプライバシーを侵害するビラを撒いて騒ぎを起こしていた団体「凶悪犯罪抑止連合会」から推薦状が届いた。戸惑う奈津子は元刑事の平澤栄治に相談する。抑止連の正体を突き...
私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。そんな折、元犯罪者のプライバシーを侵害するビラを撒いて騒ぎを起こしていた団体「凶悪犯罪抑止連合会」から推薦状が届いた。戸惑う奈津子は元刑事の平澤栄治に相談する。抑止連の正体を突き止めるべく栄治の捜査が始まった。
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衆議院の補欠選挙に出馬を決めた大原奈津子。凶悪犯罪抑止連合会とは一体何もので何を画策しているのか、奈津子の過去に何があったのか、選挙の話ではあるが、色々な謎が気になる。
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Fri, 21 Aug 2009 実用書ばかりでもなんなので,ぶらっと大垣書店にいったときに なんか面白い文庫本小説は無いかなー とおもって ぶらぶらみていて 買いました. 衆議院選が近づいているだけに,シーズン的にもいいかなっとおもって 舞台は衆議院の補欠選挙. セクハ...
Fri, 21 Aug 2009 実用書ばかりでもなんなので,ぶらっと大垣書店にいったときに なんか面白い文庫本小説は無いかなー とおもって ぶらぶらみていて 買いました. 衆議院選が近づいているだけに,シーズン的にもいいかなっとおもって 舞台は衆議院の補欠選挙. セクハラ問題で辞任した前任者に対して テレビ出演を続けお茶の間に知名度のある,女性問題を専門とする若き女性大学助教授が立候補するという話. しかし,そこに妨害工作が入り,戦慄する主人公達. さらに,身内に・・・・・. また,敵対陣営を抜けたはずの選挙プランナーが,毎度,演説会に現れプレッシャーを・・・ さらに.主人公の過去にも,傷があり・・・ という,珍しい選挙ミステリーもの. 主人公は二人で, 立候補する 女性助教授 と それを守る,故あって警察を辞めたボディーガード 二人の視点から物語は進んでいくが, ボクとしておもしろかったのは, 解かれていった「謎」の構造だ. いや,「逆に面白かった」 という感じかもしれないが, 最近よくあるテレビドラマなどのミステリーでは 「ええ!その人が!??」 「そことそこが,繋がるの!!!??」 という風なドッキリを仕込んで,ドラマチックにしあげていく 逆に「いちばんそれっぽくない人が犯人」という,推理ものとしていかがかとおもう推理があたってしまったりする,事になってしまう. 本書の中の謎はそんなことはなく, ある意味で非常に現実的なところで,謎が解かれていく. 結局「推理しすぎた謎」は「単純な現実」に裏切られていったりする. あたるものはあたり,はずれるものははずれる. それでも,ストーリーが持つのは,「選挙」っていうもう一つのミステリーが同時に走り続けるからなんだろうな. 多分,一般の評価はそんなに高くなさそうな本に感じたが,ボクの評価はちょっと高めだ. 気分転換に読むミステリーには丁度良いかも. 09年衆議院選挙を迎えた今の時期的にもね.
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【本の内容】 <上> 私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。 そんな折、元犯罪者のプライバシーを侵害するビラを撒いて騒ぎを起こしていた団体「凶悪犯罪抑止連合会」から推薦状が届いた。 戸惑う奈津子は元刑事の平澤栄治...
【本の内容】 <上> 私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。 そんな折、元犯罪者のプライバシーを侵害するビラを撒いて騒ぎを起こしていた団体「凶悪犯罪抑止連合会」から推薦状が届いた。 戸惑う奈津子は元刑事の平澤栄治に相談する。 抑止連の正体を突き止めるべく栄治の捜査が始まった。 第5回『このミス』大賞優秀賞受賞作の文庫化。 <下> 衆議院統一補欠選挙に出馬した妻の恩師、大原奈津子の頼みで「凶悪犯罪抑止連合」の捜査を開始した元刑事の平澤栄治。 策略家・森崎啓子や抑止連との関係を書きたてる記者・井端純平のキナ臭い動きに翻弄されながらも、栄治の捜査によって補選のカラクリが見えてくる…。 選挙とその周辺に渦巻く数々の策略。 さまざまな人物の思惑が交錯し、それぞれの企みが絡み合うなか、開票日が近づく。 [ 目次 ] <上> <下> [ POP ] 選挙は国費で催す大規模シューカツ。 議員特権もあわせれば年収約5千万の職場だもの。 その消費税額ほどの年収でアップアップしている層から見れば、まさにサマージャンボ1等の前後賞だ。 本書は、「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞受賞作。 東京六区選出の衆院議員がセクハラ容疑で辞職。 補選に立った大原奈津子(犯罪被害者を支援するNPO設立者にして女性学の准教授、人気コメンテーター)の選挙戦を描く。 「未経験の深さ」とか新鮮な日本語に出会えるのもさることながら、トライアンギュレーションという興味深い戦略が出てくる。 これは相手の主張や運動の優れている部分を「模写」(これも新鮮な使い方)し、「残った相違点で勝負を賭けるという戦法」。 対立候補の支援者も耳を傾けやすい。 ほかにも「カラスボーイ」というフェロモン戦略が出てくる。 ウグイス嬢にひっかけた命名で、イケメンの運動員を走らせ、女性票をさらおうというもの。 ヨン様で火のついた世代イチコロだわね。 おされ男子のストリート・スナップ企画が売れる時代。 グラビアで各陣営のカラスボーイ合戦なんていうのも見てみたい。 SMAPの再就職先もこれでいいんじゃないかな。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
選挙ドラマを扱った作品…と思いきや、選挙ドラマの比重は思ったほど高くなく、 むしろ登場人物が、それぞれが抱えるトラウマに対し、 どのように向き合っていくかに重点を置いた作品。 物語の3/4あたりから展開される選挙ドラマが面白いだけに、 もったいないなーという印象。 (トラウマの解決と選挙が、別な別な話として成り立っている) デビュー作らしい、いろいろな要素が詰まった作品であり、 その収まりきらないパワーもまた本作の魅力の一つかしら。 /// 犯罪被害者救済活動に取り組んできた大原奈津子は、 田所議員がセクハラ事件で失職したことを受け、 自身の活動の成果を問うべく、衆議院補欠選挙への出馬を決める。 他の候補者が、この補選を国政選挙の一部と位置づけるの対し、 大原はこの補選の原因となったセクハラ事件にフォーカスをあてた選挙戦を展開。 大原のテレビコメンテーターとしての知名度もあり、無所属・新人にも関わらず、 手応えのある選挙活動が行えていた。 そうした中、「凶悪犯罪抑止連合会」(抑止連)という実体不明の団体から、 大原に対し「大原の活動(犯罪被害者救済)を支持する」という声明文が届く。 不審団体からの支持は選挙に悪影響を及ぼすため、大原は教え子の夫で、 元刑事(公安)の平澤栄治に調査を依頼。 また、雑誌記者の井端純平も、抑止連がばら撒くビラの内容から 大原の繋がりを勘ぐり始め、独自調査を開始する。 両者が調査を進める内に、抑止連と大原の意外な接点が浮かびあがるが、 平澤の尽力で、表沙汰になる前に活動を沈静化させることに成功。 一方、その調査過程で、両者は補選のきっかけとなったセクハラ事件の カラクリに気づき、大原陣営に対するスタンスを大きく変化させる。 井端は、以前と一点、大原の選挙活動の応援を実施する。 それは、掴んだネタは、当選後の大原にぶつけるのが最も効果的と考えたため。 平澤は、逆に、そのネタが故に、大原は今回当選するのはリスクが大きいと考え、 他候補者の秘書を解任された、選対スペシャリストである森崎啓子に妨害工作を依頼。 森崎も、この妨害工作で自身の価値を逆説的に示し、 「次回選挙」で大原の秘書の座を射止めるべく、協力。 各人の思惑が交錯するなか、いよいよ選挙当日を迎える…。
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私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。そんな折、元犯罪者のプライバシーを侵害するビラを撒いて騒ぎをおこしていた団体「凶悪犯罪抑止連合会」から推薦状が届いた。戸惑う奈津子は元刑事の谷澤栄治に相談する。抑止連の正体を突き...
私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。そんな折、元犯罪者のプライバシーを侵害するビラを撒いて騒ぎをおこしていた団体「凶悪犯罪抑止連合会」から推薦状が届いた。戸惑う奈津子は元刑事の谷澤栄治に相談する。抑止連の正体を突き止めるべく栄治の捜査が始まった。 第5回『このミス』大賞優秀賞受賞作
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近年稀に見る盛り上がりを見せた大阪のダブル選挙を身近に経験しましたが、本作で描かれているような熱狂には出会ったことがありません。 それはさておき、上巻はまずまず楽しく読めたので下巻に期待です。
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タイトルのとおり、「当確への布石」。 当確のために必死に動く立候補者とその周りの人々の様子が目に浮かぶような感じ。良いほうへ動いたかと思えば、一転悪い方向へと向かう。まさに一喜一憂しながらも自分の信念を曲げることなく真っ直ぐ立ち向かう立候補者の女性の姿が印象的。 その裏にはいろい...
タイトルのとおり、「当確への布石」。 当確のために必死に動く立候補者とその周りの人々の様子が目に浮かぶような感じ。良いほうへ動いたかと思えば、一転悪い方向へと向かう。まさに一喜一憂しながらも自分の信念を曲げることなく真っ直ぐ立ち向かう立候補者の女性の姿が印象的。 その裏にはいろいろなものが隠れているのだけれど・・・。 下巻でどういう風に展開していくのかが楽しみ。
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だいぶ前に読み終わったのですが、放置してしまっていた本について。 選挙ミステリーです。ちょうど総選挙のころ読んだので、結構タイミングがよかったのですが、実際の選挙が政権選択が中心なのに対して、この本のメインは、犯罪被害者救済を公約に掲げて挑む補欠選挙。ちょっと方向性が違ったのが残...
だいぶ前に読み終わったのですが、放置してしまっていた本について。 選挙ミステリーです。ちょうど総選挙のころ読んだので、結構タイミングがよかったのですが、実際の選挙が政権選択が中心なのに対して、この本のメインは、犯罪被害者救済を公約に掲げて挑む補欠選挙。ちょっと方向性が違ったのが残念でした。(まあ、本のせいではないんですが) で、内容ですが、選挙戦を軸に、いくつかの事件、謎を探偵役が解き明かしていくというストーリーということで、テーマは面白そうなんですが、いかんせん話の軸がいまいちはっきりしていません。選挙なのか、事件なのか。選挙部分が中心ならもう少しどろどろした部分も書くべきでしょうし、事件・謎の部分が中心なら、いくつ物事柄を並べるのではなく1つに絞ってもっと深く書くべきだと感じました。まあ、読みやすい感じではあるのですいすい読めるのですが、読み終わったときに結局何が中心だったのかがぼけてしまっていた感じです。ちょっともったいなかったです。
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