クロニクル 千古の闇(5) の商品レビュー

ミシェル・ペイヴァー(著者),さくまゆみこ(訳者),酒井駒子(絵)

2010/10/05

友の復讐を果たすため紛争状態の「深い森」へと入っていくトラクたち。
見つかることが死につながるような緊迫した状況が続き、今までで一番手に汗握った。

2010/09/24

大切な友人ベイルが、若い命をうばわれた。「魂食らい」のしわざと知り、復讐を誓うトラク。犯人を追って、自分が生まれた「深い森」へと入っていく。邪悪な力を持ちモリウマ族とオートロック族の魔術師になりすましているシアジの意図が森全体を戦わせ、自分が全てを支配することだと知ったレンは、ワタリガラス族の元へ戻り警告しようとするが、トラクは復讐を続けようとし、二人は別れてしまう。ウルフの自覚と成長、そしてトラクがシアジと向かいあった結果は・・・。

個人的には一番ウルフの心の成長が印象的。兄貴が「オオカミではない」ということにショックを受けつつも、それを受け入れて仲間だと自覚したウルフは、最後までトラクやレンと同じ道を駆け抜けてくれるのではないかと思います。注目の魂食らいとの対決は、シアジが倒れたことでイオストラ一人になりました。最終巻ではますます激しい火花が散りそうですが、復讐よりも大切なことを得たトラクなら冷静に戦える気がする。リアルあふれる石器時代の魅力をたっぷりと詰め込んだこの本には、他にないオリジナリティーを毎度毎度感じます。最後まで気が抜けないし楽しみ!

2011/09/23

序盤からショックが…。
クロニクル　千古の闇シリーズも次で最終巻なんですね。
トラクとレンの関係がどうなるかも期待。

09'11'10

2010/03/29

従兄弟の死、復讐の決意、ウルフとの訣別。
落ち着く間のない展開にハラハラしどうしでした。
なんでこんなに困難ばかり襲い掛かってくるのー!!
といいたくなる反面、これかトラクの運命なのか、と納得したり。
ラストにようやく笑顔がこぼれて、安心しました。
いよいよ最終章、来年が楽しみです

2009/10/12

　読みはじめからショックが大きかったです。
でも、そんな気がしていて仕方がなかったという感じでしょうか？
復讐のために突き進むトラクが切なかったです。
次ぎはいよいよ最終巻。
待ち遠しいです。

2009/10/04

『クロニクル千古の闇』シリーズの第5巻。
同じ殺人事件でも、舞台を江戸時代にしただけで面白さが増すように、少年の冒険モノも、舞台を古代（石器時代？）にしただけで、面白くなる。･･･なんて失礼なこと言ってる場合ではなくて、このシリーズは面白いです。早く全巻出てこないかな〜。

2011/07/17

今から６０００年前の話。ウルフといい、動物と人間が対等に書かれているのが気持ちいい。さて、みんな大人になってしまうようです。

2010/02/24

このシリーズの舞台となっている原初の世界においては、氏族内で各々に課せられた役割を果たすことは必須の行為なのではないか。ましてや、“見張り”という、氏族の安全や存亡にも関わるような大事な役目を、口論を理由にぷいっと放棄してしまうようなことは、あり得ないことのように思われる。いくら直情径行型のトラクとはいえ。
冒頭での“死”の演出のためとしか思えず、納得のいかない始まり方だ。
ただ、Oath breaker（誓いを破りしもの、とでも？）　という原題から考えれば、この場面でのトラクをも含めて、と捉えることができるのかもしれない。原題から喚起されるイメージの広がりが邦題では感じることができないので、残念に思う。

これまで、計り知れない悪を感じさせて不気味だった“魂食らい”たちだが、今回のシアジに関しては、なんだかあまりに俗物ぽく、間抜けな感じだったのも残念。

ウルフに関する明るい締めには、心が和んだけれど。

　　Oath Breaker by Michelle Paver

2009/10/09

この本冒頭からベイルが死んでしまってショックだったのですが・・・・トラクが復讐心にかられていく姿やウルフとの決別的なものにハラハラさせられました。
でも最後にはトラクの母ののことや生い立ちがわかって、だんだんと１巻からの謎が解けていくようです。

次が最終巻・・・・レンとの関係も進展してほしいところです＾＾

2009/10/04

本国では、今年出版予定という最終巻、おそらく来年にならないと読めないと思いますが、とても楽しみです。